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【高校情報Ⅰ問題集・教科書準拠】情報デザインと表現の工夫/色相、明度、彩度、ピクトグラム、ダイアグラム、DFDなど

情報デザインと表現の工夫/色相、明度、彩度、ピクトグラム、ダイアグラム

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■問題集
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■パワーポイント
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■学習指導案
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■文字おこし■

今日は視覚的な表現の工夫について説明していきます。

まずは、文字の工夫について説明します。
MicrosoftのPowerPointを使っていきます。

テキストボックスに文字を入れて、文字を範囲指定します。
この下三角を押して、ゴシックや明朝等と表示されていますがこの文字の書体をフォントと言います。
そしてこの文字の大きさはその隣の数字を大きくすれば文字も大きくなります。文字の大きさはポイント数で表されます。
フォントのサイズや種類によって受けての印象も異なるため、目的に応じて適切なフォントを選ぶことが重要になってきます。

つぎは配色の工夫について説明していきます。

色は色相、明度、彩度の3要素があってこれを色の三要素と言います。
実際に見ていきましょう。
PowerPointのスライドに1つ四角の図形を挿入します。
図形を選んだ状態で、図形の書式タブから、図形の塗りつぶしを選んで、プルダウンメニューから塗りつぶしの色を選択します。
色の設定の画面が開くので、ユーザー設定タブをクリックして、カラーモデルをHSLに変更します。
これで先ほど話した、色相、彩度、明度をそれぞれ変更できます。
まず、色合いと書かれている部分が色相になります。色相は、赤、青、黄色など色そのもののことになります。
カラフルなこの部分の横軸が色相になります。
左右にマウスをドラッグしてみましょう。
今の色は右下に表示される色になります。色合いの数値のみが変更され、色が変わっていることが分かります。
次に鮮やかさと書かれている部分が、彩度になります。彩度は色一覧の場所で上下にマウスをドラッグしてみましょう。
上に行くほど鮮やかさの数値が上がって、色が鮮明に鮮やかになることが分かります。
逆に数値が低くなるほどぼやけた色になっていきます。

最後に、明るさと書かれている部分が明度になります。明度は右側にある色のバーが対応しています。
上に動かすほど、明るさの数値が大きくなり、白に近づいていきます。
逆に下に動かすほど、明るさの数値が小さくなり黒に近づいていくことが分かります。

このように色は、色相、彩度、明度の色の3要素のバランスで成り立っています。

色相の関係を表した図を色相環(しきそうかん)と言います。
色相環で隣り合った色を類似色と言います。
向かい合った色を補色といいます。
また、同じ色相で、明度と彩度が異なる色を同系色と言います。
先ほどのPowerPointだと、色合いを固定して、鮮やかさと明るさを変更したものが同系色になります。

プレゼンテーションの資料を作るときは、皆が読みやすいように
文字色や背景色を工夫する必要があります。
文字を目立たせるコツとしては、補色を使うことです。
背景紺、文字色黄色にしましたが、くっきり見やすいですよね。

つぎは、抽象化した表現について説明していきます。
東京オリンピックでピクトグラムという言葉が有名になりましたが、非常口のデザインのように伝えたい情報を抽象化し、単純な構図と明瞭な2色で表された視覚記号をピクトグラムと言います。
言葉が分からなくても、直感的に意味が分かるように工夫されています。

――
つぎにグラフや表による可視化について説明していきます。
たとえば、これは温度変化計測し、地域ごとに表した表ですが、表だけだと分かりずらいですよね。
この場合は、折れ線グラフを利用することで、直感的に差異がわかりやすくなりました。
このように収集したデータをグラフや表などにまとめて、視覚的に特徴や傾向を分かりやすくすることを情報の可視化と言います。

次に図形による可視化について説明していきます。
何かの流れや関係を表現する図形のことをダイアグラムといいますが、代表例として樹形図、ベン図、フローチャート、データフロー図(DFD)について説明していきます。

まず樹形図はどんなパターンが考えられるかを1つひとつ確かめる図です。
中学の時に勉強したと思いますが、コインを2回投げて表と裏のでるパターンを表現する方法で確認していきます。
まず、はじめ 表がでた場合は、次は、表と裏のパターンがあります。
はじめに、裏が出た場合は、次は表と裏のパターンがあります。
このように全部で4パターンあることが図から分かります。


つぎに、フローチャートです。

処理の開始と終了はこのような端子と呼ばれる記号で表します。
その間に処理や分岐条件や繰返し条件を書いていきます。
テストで80点以上ならお小遣い500円アップ。それ以外なら、100円ダウンとする処理で書いてみたいと思います。

まず、テストを受けるという処理があります。
次に、採点する 答案が返却されるという処理が続きます。
80点以上かどうかの条件分岐はひし形の記号を使います。
そのなかに条件を書いて、満たす場合のしょりにお小遣い500円アップと記述します。
満たさない場合は、100円ダウンの処理になります。
そして終了の端子につなげます。

今回は簡単な例でしたが、フローチャートはプログラミングの章で詳しく説明していきます。

次に、ベン図です。
複数の集合の関係や、集合の範囲を視覚的に図式化したものです。
たとえば、クラス全員の母集団があって、バス、電車、自転車のグループ分けした場合、バスと電車併用する人はこの、円の重なる部分
全部使っている人は、すべての円が重なる部分
何も使っていない人は円の外になります。

データフロー図のことを、システム業界ではデータフローダイアグラムやDFDと言ったりします。
フローは流れという意味になります。
つまり、そのデータが「どこに渡されるか?」「どのように変化するか?」等の
データの流れを図で表したものになります。
記号が大きく4つあって、丸の形はプロセスでデータの処理や変換を表します。
矢印はデータフローでデータの流れを表します。
イコール記号は、データストアでファイルや帳票やデータベースなどのデータの格納場所を表します。
四角は外部実態で、データの発生源と最終的な行き先を表します。

飲食店で、お客さんがケバブを注文する流れを見てみましょう。
まずお客様がケバブを注文し、発注書データが会計プロセスに流れていきます。
会計処理で注文ファイルに書込みます。
同時に調理のプロセスに移動します。
調理プロセスでは、材料や調理手順のファイルを参照します。
出来たら、盛り付けプロセスに移ります。盛り付けが終わったら、注文ファイルを盛り付け済みに更新すると同時にお客様に商品を提供します。
これは、私が今考えた例なので、同じ処理でもDFDを書く人によって多少形が異なる場合があります。

それでは、最後に構造化について説明していきます。
読み手が理解しやすいように意味のまとまり毎に分けることを構造化と言います。

たとえば、この文書は非常に読みずらいと思いますが、
章や節で分けたり、各段落で改行をしたり、字下げをしたりすると見やすくなります。
字下げのことをインデントとも言います。

さらにレイアウトを整えることも重要になります。
これは以前の授業動画で使ったパワーポイントスライドのレイアウトを整える前ですが
タイトルを付けたり、文字の大きさを変更したり、レイアウトを整えるとこのように見やすくなります。

よりよい情報デザインの為には、見てくれる人が、どのように理解するかをあらかじめ想定しておくことが重要になります。
たとえば椅子の絵があったときは、座る、上にのぼるという ことを想像できます。
あるものに対して、実施可能な操作や行為のことを、アフォーダンスといいます。

そして、ドアの場合、 押す、引く、スライドさせるということが普通はできますが、
ドアノブがついていたら、スライドさせるという想像は出来ませんよね。
このようにどのような操作をすればよいかのサインとなるものを、シグニファイアと言います。


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