大学入学共通テスト「情報」 第3問解説(データ分析)サンプル問題【高校 情報Ⅰ】動画解説!
はじめに
大学入学共通テスト「情報」サンプル問題解説
いよいよ最終問題の解説です。
土日休み全部費やしました(20時間くらい).。
何とか全問動画解説+文字おこしできました!
私の正答率(四分位数は事前にYouTube動画で10分 学習)
問1 100% 問2 95% 問3 95% ※いずれもケアレスミス
情報科目だけだったら、医学部受かるかな(笑)
実際、受験生に積極的にみて頂けるのは、3~4年後だと思いますが・・
将来の受験生に役に立ててもらえると嬉しいです(*^-^*)
複雑な複数の表を組み合わせて、意図を読み取れなければ何を言っているか分からない問題です。
あと、数学Ⅰの四分位数の知識と第2四分位数(Q2)が中央値であることの知識が無いと答えられない問題もあります。逆にその知識があれば解けます。標準偏差関連では値が大きいほどばらつきが大きいということを知っているかどうかということも大切になってきます。
■■動画解説■■
■■文字おこし解説■■
この問題は本文はざっと読んでおいていることを前提に、設問部分から、必要な図を解説していきます。
では、ア・イについて考えていきましょう。
散布図に着目するとAの散布図だけがきれいな右肩上がりになっていることがわかります。
Aは一試合当たりのショートパス本数と一試合当たりの得点の相関関係を表す散布図で、右肩上がりなので正の相関 つまりショートパスの本数が多ければ、1試合当たりの得点が多くなるということが図より読み取れます。
ただ、今回の問題では負の相関が聞かれています。
負の相関は右肩下がりの散布図が明確にあればいいのですが、散布図からは読み取りずらいです。
なので、相関係数の方で判断します。
相関係数が1に近いほど正の相関関係がある、ー1に近いほど負の相関関係があります。
この図では 散布図と相関係数の対応は上記の様に対角線上に存在するものと対応しています。
「決勝進出」チームで負の相関があるものなので、 決勝進出の相関係数のマイナスが大きいものを探します。
そうすると、「う」が一番マイナスが大きいということが分かります。
対応をみると一試合当たりの得点と 一試合当たりの反則回数なので、 一試合当たりの反則が少ないほど、得点が多いということが分かります。
よって、ア、イは⓪の得点 ⓷の反則回数 となります。
一つ一つ見ていきましょう
Aの図で見ていきましょう
表と比べると、決勝進出チーム(黄色いマーカー)がショートパス本数も、得点も多いので、右上の方にある■が決勝進出チームであることが予想されます。→正しい(誤っているものを見つけるので選択肢からはずれる)
「あ」より 全チーム 0.828 と一番高い正の相関値→正しい(誤っているものを見つけるので選択肢からはずれる)
全チームが正の相関係数のものが黄色いマーカーで 予選敗退、決勝進出がいずれも負のものは存在しない →誤っているものなのでこれが答え
決勝進出のチームの方がショートパスが多い(ヒストグラムが右寄り)なのであっている。→正しい(誤っているものを見つけるので選択肢からはずれる)
y= ax -b とすると y が得点 xがショートパス本数で、比例関係にある。
100本につきどうなるかの問いなので、
■決勝進出チーム(左)は
0.008 × 100 =0.8 (点)
■予選敗退チーム(右)は
0.0064 ×100 =0.64(点)
差分をとると 0.8ー0.64=0.16点 となる。 ※オカの答え
回帰直線式のxに320(本)を代入して差分を計算する。
■決勝進出チーム(左)は
y = 0.008×320 ー 1.4307 =1.1293
■予選敗退チーム(右)は
y = 0.0064×320 ー 0.9567 =1.0913
1.1293ー1.0913 = 0.038
小数第三位を四捨五入すると0.04 となる ※キの答え
xを384.2として yの得点を算出し2.20点との差分を求めればよい。
y = 0.008 x 384.2 ー1.4303 =1.6433
2.20 ー 1.6433 = 0.5567
小数第三位を四捨五入すると0.56 となる ※クケの答え
問3の前に 中央値・四分位数について説明(数学Ⅰ)
例えば12345の数字がある場合「中央値」は3となる。
1234の場合は、2と3の平均をとって2.5となる
中央値は2分割しているが、四分位数は4分割するということで、中央値の進化版と考えます。
12345を4分割すると、まずは1と2の間で分割されるので、平均して1.5となるこれを「第1四分位数」という
次にちょうど3のところで分割される。これを「第2四分位数」と言って、中央値と同じ意味になる。
次は4と5の間で分割されるので、平均して4.5となる これを「第3四分位数」という
問3
黄色の網掛け部分に注目すると、決勝進出チームは第1四分位数と第3四分位数の差分は
103.5ー92.25 =11.25
予選敗退チームは
98.00-87.67 = 10.33
となり予選敗退チームの方が散らばりが少ない よって正解。
中央値=第2四分位数なので
決勝進出チームは 中央値336.88 平均345.76と 中央値より平均の方が大きくなっているので、不正解
決勝進出チームのショートパスの第1四分位数は321.82 で 予選敗退チームの中央値(第2四分位数)は266.83 で決勝進出チームの方が大きいので、不正解
標準偏差が大きいほどばらつきがある。つまり決勝進出チームの方が大きいので ばらついている ということで正解となる。
予選敗退チームの第1四分位数は2.58 決勝進出チームの中央値は2.4 なので 予選敗退チームの方が大きいので不正解
反則回数の最大値を確認すると予選敗退チームの方が多いので、不正解
図1の「う」より 負の相関となっているので不正解
図1の「う」より 予選敗退チームは正の相関なので不正解
反則回数
決勝進出チームの方が反則が少ない→分布が左にずれている。→正解
スは黄色の部分がヒントとなる。
以下の部分が3となる。 全参加チームが7で決勝進出チームは3なので
7-3 = 4 となる。※スの答え
決勝進出チーム/全チーム数×100 = 6/8×100 = 75(%)となる※ セソの答え
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