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【地方公務員】面接で押さえるべき3つのポイント

結論から言っちゃうと、公務員の採用面接はオールド&オーソドックスが基本です。

なぜなら、採用する側の面接官は部長クラスとなり、基本的に男性かつ50代が多いからですね。自然と、面接で飛んでくる質問も変化球ではなくストレート系が多いです。

自己紹介が遅れました。

どうもこんにちは。

5回の転職と500冊以上の読書量で、理想の働き方を手に入れたプロリーマンのハタケとまとです。

さて今回は、地方公務員の採用面接を突破するコツをお伝えします。


地方公務員として合格を勝ち取るためにぜひご活用ください。



地方公務員試験は大きく筆記と面接の二段階に分かれます。

ちなみに、面接は面接官によって得点化され、筆記試験の得点数と合計して、相対評価によって合否が決まります

ここ最近では、「人物重視」として合格要素における筆記試験の比重を減らす傾向が続いています。経験者採用枠では筆記試験そのものがない自治体もあるくらいです。

いずれにしても、合格に占める面接の比重は大きく、いくら筆記を頑張っても面接でコケてしまえば、合格はおぼつきません。

裏を返せば、筆記試験でライバルと差をつけられなくても、面接で逆転することは十分に可能だということです。

さて、本題に入ります。

では、その面接で高得点を稼ぎだすにはどうすればいいか。


役所が本音で求める人材像を演出すること
です。

その人材像の要素を3つにまとめると次のようになります。


1.行動力がある

良くも悪くも、役所で働いている職員は「消極的」な人材が多いです。

特に、若手と言われる20代~30代に対して、上司であり面接官となる部長クラスは物足りなさを感じています。

役所では相変わらず新卒採用の比率が大きいため、従順で外の環境を知らないウブな人材が毎年大量に採用されます。当然その中には、安定だけを求めたのではなく、割りと本気で「市民のために」と思って入庁してくる学生も一定数います。

しかし、2~3年もすれば、いつまでたっても改善しない非効率な業務とくだらない内部調整を繰り返すうちに、その志も腐っていってしまうんですね。その結果、積極性は失われ、その他大勢の職員と変わらない消極的な人材へと劣化してしまいます。



無理もありません。

日本で生まれ育った人が日本語しか話せないように、役所で働いたことのない人に、役所にあまりいない積極的な行動をとれる人材になれ、というのはそもそもが論理矛盾なのです。

そうは言っても、この構造を理解しないまま、若いエネルギーとそこからくる行動力に期待していた上司たちは不満を抱くわけです。

そこで、弱肉強食の民間企業で戦ってきた「行動力」のある経験者を採用しよう!という傾向が強くなるんですね。

どの自治体の募集要項なんか見ても『求める人物像』の欄には「改善」「行動」「工夫」といったフレーズが躍っているのはそのためです。

まあ、若手職員ばかりに行動力を求める前に、

お前が動けよ!

と保身に長けた腰が重い部長クラスの連中の耳元で叫びたくもなりますが。


2.周囲と協調できる

次に協調性ですが、これは行動力とセットでアピールする必要があります。むしろ、アピールするのは行動力だけでも協調性だけでもいけません。必ずセットで面接官に提供してあげる必要があります。

なぜセットでアピールしなければならないか。

それは、良くも悪くも前例踏襲をベースとした「合意形成」をもとに秩序ある意思決定を重んじる、という自治体という組織を覆う文化に理由があります。

このような文化が根付いている組織に、「役所を改革します!」「全く新しい取り組みをします!」なんて鼻息荒くアピールする応募者を、古い考えの部長連中が喜んで迎え入れるでしょうか?
きっと脅威に感じるはずです。

つまり、役所が培ってきた文化を壊さない程度の、
全体から飛び出しすぎない程度の
『穏やかな行動力』
が求められているんですね。

え?穏やかな行動力?
そんなん矛盾だらけですやん!

真っ当なツッコミありがとうございます。
ほんと、その通り矛盾しています。

ですが、役所が「無意識」に求めているのは、その程度の行動力であることを忘れないでください。

そして、行動力をアピールするときは
「ガシガシ前進します!」と言うよりは、
「周りの協力を引き出しながら、積極的に行動することができます」
というニュアンスでアピールすることを忘れないでください。


3.退職しない

約10年ほど前から、働き手の不足と少子化を背景に地方公務員においてもいわゆる中途採用を積極的に行うようになりました。

しかし、思わぬ問題が役所を悩ませています。

それは、『中途採用者の退職問題』です。

先述のように、「行動力」に期待して民間企業の経験者が役所では積極的に採用されました。しかし、数年たってみると、そのような積極的な人材は役所の旧態依然とした雰囲気に適合することができず、退職したり、メンタルを崩すことが相次いでいます。

その退職率は新卒採用の数倍になるともいわれています。

実際私が勤めていた市役所でも私以外にも退職していった中途採用者がいました。割合にすると、3年で10%以上です。

公務員全体の退職率が3年で3%前後と言われる中、その3倍以上というのは見過ごせない数字です。

さて、話を戻しますが、
ここでまた矛盾が生じます。

もともと中途採用とは「一度会社を退職する(予定の)人材」を職員として迎え入れる行為に他なりません。つまり、理由はいったん置いておくとしても、「会社を一度辞めた人材」であるあなたには「辞めずに続けてくれるだろうか」という不安の目が向けられています。

そこで、無事合格を勝ち取るためには、この不安を払しょくしてあげる必要があるんですね。この不安からくる質問への打ち返し方としては、いくつかパターンが考えられますが、ポイントは次の二つです。

①今回の転職(退職)理由は不可抗力であること

②公務員こそが自分の求めていた職業であること

この二つを言語化して面接の質問で打ち返すのです。

つまり、「私は一度は民間企業に入社しましたが、社会人として仕事を経験するうちに、公務員こそが自分のやりたい仕事だと気づいたんです!」という感じでアピールするんですね。ここら辺は個別にスクリプトを準備する必要がありますので、自信がない方は、よろしければ私の転職系のサービスを利用してください。



いかがでしたでしょうか?

地方公務員の中途採用面接で押さえるべき3つのポイント
この点を意識して面接準備を進めることで、合格可能性はグッと高まります。

是非、意識して取り組んでみてください!


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