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#31 幸福感を溢れさせる。

皆さんこんにちは。

前回、三福田の話をしましたが、なぜ恩田・悲田・敬田の人に親切=布施(※以下は布施と書きます)をした方がいいのか?をお話ししたいと思います。

自分事に集中すると、幸福感というグラスに水が一杯になります。

一番上のグラスに入りきらなかった水が下のグラスに溢れるように他人にも幸せを分け与えたくなります。

これを心理学ではシャンパンタワ―の法則、経済学ではトリクルダウン理論というのですが、

大半は悲田(困っている人)に意識が持っていきがちです。

では他の二つはどうなのかと言うと、例えばスポーツ選手などで感動で他人を幸福にしている人、これは敬田になりますね。

この人達に布施をするとより幸福感がましてどんどん他の人にも幸せを与えてくれるようになります。

次に恩田ですが恩を与えてくれた相手というのは、殆どの場合損得勘定なしにそれが自然な行為だと思って行動してくれています。

ところが恩を受け取った相手にとってそれはとてもありがたい事であり感謝してもしきれない事でもあります。

それを恩返しというカタチで与えてくれた相手に気付かせてあげる事で、その人はその行為を他の人にもしてあげるようになるのです。

ではどんな布施をしたらいいのか。

仏教では

・財施(ざいせ)・・・お金や食べ物な物質的なもの
・法施(ほうせ)・・・仏教の教えを説いてきかせること
・無為施(むいせ)・・・不安や恐怖を取り除いてあげる事

の三種があるといわれますが、世の中には与える程の財も無く、仏法を学んでいるわけでもないので教えを説くことも無理で、他人の恐怖などを取り除くことは難しいという人が大半ではないかと思います。

かくいう私も全部をやるのはなかなかに難しいです。

特に無為施はやってあげたいとは思うもののやはり人の心というのは簡単にはいきません。

それじゃあどうしようもないだろ。

という声が聞こえてきそうですがお釈迦様はこの身一つでできる七つの布施を教えてくれています。

それを

「無財の七施」

といいます。


無財の七施とは?


・眼施(がんせ)・・・優しい目つきで接する事

・和顔悦色施(わがんえつしきせ)・・・穏やかな顔で接する事

・言辞施(ごんじせ)・・・愛を含んだ優しい言葉を使う事。また言辞施は愛語施(あいごせ)という別の呼び方もあります。

・身施(しんせ)・・・自分の体を使って、人が嫌がったり面倒くさがったりする事を身をもって実践していくこと。

・心施(しんせ)・・・共に喜んだり、悲しんだり他人の事を自分事として感じ取れるようになる事。

・壮座施(そうざせ)・・・席をゆずること

・房舎施(ぼうしゃせ)・・・雨風をしのぐ場所を提供すること。


の七つの事をいいます。


この身一つでできるといっても実践してみるとなかなかに難しいのが分かります。

ですがこれを1日の中でより多くこなせるようになるといつの間にか自分の周りが幸せでポジティブな人に囲まれている事に気付けるようになります。

そうすると一番最初の出だしに戻るのですが、布施をするという自分事に集中してると受け取った相手の幸福感が溢れ出して、いつの間にか自分の周りには幸せな環境が出来上がっているという事になるのです。

運が上がっていく環境の出来上がりです。

ぜひ皆さんも実践してみることをお勧めします。


それでは皆様が良い人生でありますようお祈りしています。

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