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アンケートにひと言添えるだけで世界は変わる

……あっっっついですね!!!!!!!

今日も今日とて在宅勤務をしているのですが、室温は現在30度。窓はもちろん全開。冷房をつけるか否か…迷いどころだけど、まだ6月だし……と我慢しています。熱中症になる前には点けよう。。

弊社は働く時間の自由度が高いので、今日は16時まで働いて、スマホをいじってからまた再開しようと思ってる、そんなスマホいじりタイムにnoteを書いています。

さて、今日のタイトルは「アンケートにひと言添えるだけで世界は変わる」というものにしたのだけれど、私の処世術のひとつについて書いてみようと思っている。

まず、私は昔からアンケートに答えるの大好きという前提がある。小学生の頃に流行ったプロフィール帳とか、答えるのが大好きだった。ブログやmixi(死語)でバトンに答えるのも大好きだった。

なぜ好きなのかは考えたこともなかったけれど、きっと一つの質問に一つの答えを書く、というような単純作業が好きなのではないか、と分析している。

今、私は会社の部署や所属タスクの関係で社内アンケートを取ることが多い環境にいる。アンケートを取るということは、その分回答を確認する機会も多いわけで。

今日も午前中に約100件の回答のあるアンケートの集計をしていた。いつもは比較的選択肢で答えるアンケートが多いのだけれど、今回はこのコロナウイルスのこともあり、「出社回数を減らすにはどうしたら良いか」のような働き方についての意見を集めるために、記述式のアンケートを取った。

…わけなんですけど、アイディアを求めているはずなのに「○○が負担だ」「△△について意味がわからない」というように、何というか建設的でない意見も少なからずあった。

回答者の名前を確認し、だからお前は昇格できないんだよ、という心の声は流石に胸にしまっておき、アンケートを読んでいて気付いたことがあった。

それはアンケートに回答する側の人の多くが、アンケートを実施している側の人の立場や意図を考えないということ。

先述した「○○が負担だ」「△△について意味がわからない」というのは、その方の率直なご意見なのは分かっている。こちらとしても「率直なご意見ありがとうございます〜」ぐらいの気持ちにはなるけれど、こちらも率直に「求めているのはアイディアであって、お前の愚痴じゃねえ」とも思う。

そしてこちらも先述したとおり、今回のアンケートは「今後の働き方について」がテーマになっていて、それを社内のメンバーで検討しているわけなので、回答者である「アナタ」も作成者である「私」も「働き方」という観点で同じ立場・条件であることが見落とされている。

そして検討するメンバーである私はこのような回答の書かれ方をしていて、このメンバーの意見を取り入れようと思うだろうか?いや、思わない。(反語)

そんな時にハッと思い出した、「処世術」と言っておきながらも私が無意識に実践していたことは「アンケートにひと言添えること」である。

具体的に何を添えるかというと、感謝や労いの言葉、たったこれだけ。

弊社は何かとアンケートを取ることが多いのだが、私は社内アンケートに答える際に「ご準備いただきありがとうございます」「ここまでの実践本当にお疲れ様でした」などと書いている。

ちなみに大学時代に学部問わない共有スペースにいた時、卒論の時期になると心理学専攻の学生がアンケートを頼みに来ることがあった。その時も余白に「卒論お疲れ様です。頑張ってください!」というひと言を添えていた。

そして今回のアンケートで1人だけ「タスクで検討くださってありがとうございます」という言葉を添えてくれた社員がいた。私はこの人に対して感謝の気持ちを持ったし、この人の意見は積極的に取り入れたいと思った。

実は2019年に私は「伝え方を学ぼう」と思い、ヘッダーにもなっている3つの本を読んだ。

佐々木圭一さんが書いた『伝え方が9割』でも「ノー」を「イエス」に変える技術という章の中に以下のような記述がある。

ある時から、コンビニのトイレで書かれているお願いのコトバが変わってきました。以前は、
「トイレをキレイに使ってください」
と書かれていました。(中略)それが今ではこう変わっています。
「トイレをキレイに使っていただき、ありがとうございます」
感謝が入ると、人はお願いを拒否しにくいのです。

まさに今回はそのパターン。実は「○○が負担だ」と書いた人の意見と感謝を伝えてくれた人の意見の主旨はほぼ同じものだった。けれど、受け取り方はやはり全く違う。

また、山田ズーニーさんの書いた『あなたの話はなぜ「通じない」のか』では「メディア力」というものが第一章で書かれている。

私たちは、何かを伝えようとするとき、伝える内容の方に一生懸命になる。しかし聞く方は、予備知識も含め、あなたというメディア全体が放っているものと、発言内容の「足し算」で聞いている。
(中略)
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。
(中略)
日ごろの、立ち居ふるまい・ファッション・表情。人への接し方、周囲への貢献度、実績。何をめざし、どう生きているか、それをどう伝えているか?それら全ての積み重ねが周囲の人の中にあなたの印象を形づくり、評判をつくり、ふたたび、「メディア力」として、あなたに舞いもどってくる。動きやすくするのも、動きにくくするのも、自分次第だ。

アンケートを通して感謝を伝えてくれた人は、この本でいう「メディア力」の高い人だと言える。

話しても話しても理解してもらえない、という時、自分の言葉選びが悪いんじゃないかと思っていたことがあった。けど、そうではなくて、私のメディア力が圧倒的に足りていないのだと気付いてから、社内での私の行動は徐々に変わっていくことになった。

アンケートに感謝の気持ちをひと言添える、たったそれだけで意見が通る。世界は、少なくとも社内からの見られ方は、変わる。

今回の一件でこの二冊の本を思い出した。ちなみにもう一冊の梅田悟司さんの『「言葉にできる」は武器になる。』は自分の中で咀嚼し切れていない部分があるので、いつかもう一度読みたいなと思ってます。

オススメの本紹介みたいになっちゃったけど、是非これを読んでくださった皆さまも実践してみてほしいです。

きっと、ちょっとずつ、周りが変化していくと思うので。見ている人は見ています!

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