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ミュージカル作品紹介vol.16/レ・ミゼラブル

ついに8月が終わり、今日から9月に突入。昨夜から東京は気温が25度くらいで、窓を開けていると少しひんやりして布団から出られなくなった。秋の訪れを感じますね〜

結婚してから毎年この時期になると、長野の友人がブドウを贈ってくれる。これも私にとっては秋の訪れを感じるひとつだったり。

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果物を自分で買う習慣がないので、こうやって頂き物をすると、果物を食べる珍しい機会になる。おまけに一房2,000円以上のブドウなので、余計自分では買わないし、本当にありがたい限り。

我が家は我が家でお返しとして毎年ギフトを贈るんだけど、毎年それを選ぶのが楽しかったりもする。今年はちょっと変わったプリンの詰め合わせにした。美味しく食べてもらえると良いな。

さて、今日は8月にまたちゃっかり更新しなかったミュージカル作品紹介シリーズ。8月に更新しなかった分、9月は2回更新しようかな(あくまで気持ち)。

今回はきっと誰もが一度は題名を聞いたことのあるであろう『レ・ミゼラブル』について紹介します。

今年はコロナの影響で残念ながら上演が中止になってしまったけれど、つい先日来年のキャストが発表されたので比較的タイムリーかなと、、!

以前紹介した『ノートルダムの鐘』と同じくフランス文学者であるヴィクトル・ユゴーが原作者であり、1985年にロンドンで初演。1987年には日本初演を迎え、以来日本だけで3000回を超える上演回数を誇っている。

ということでストーリー。

…と、いつもだったら公式HPから引用をするんだけど、公式さんのストーリーがめちゃくちゃ長くて、たぶん初めて知る人が読んだら「?」と頭に浮かんでしまうと思うので、公式を参考にもっとザックリしたストーリーを書いておきます。

あとね、このストーリーを読むうえでポイントなのは「登場人物の名前だけ何となく覚えておく」ことを意識しておくこと。そうするとストーリー読んでも理解度が違うと思う。…まぁ詳細知りたい方は公式HPも併せてお読みくださいませ…(他力本願)

1815年、パンをひとつ盗んだ罪で長きに渡って投獄されていたジャン・バルジャンはジャベールから仮出獄を言い渡される。心が荒んでいたバルジャンは盗みをはたらくが、司教に諭され、過去を捨てて新たな人生を生きようと決意する。
1823年、バルジャンは名前を変えてある町で市長となっていた。彼の運営する工場で働くファンテーヌは仲間との喧嘩騒ぎでクビになり、人に預けている娘のコゼットの養育費のため、身を売った。客との騒ぎで警察に捕まりそうになったファンテーヌをバルジャンが助けた。
あることがきっかけでジャベールは市長がバルジャンではないかと疑う。しかし翌日にはバルジャンと目される男が裁判を受けることになっていた。それを聞いたバルジャンは苦悩の末、裁判所で正体を明かす。
ファンテーヌは病が重く、バルジャンに娘を託して息を引き取る。バルジャンは、ファンテーヌとの約束を果たすため、自分を追って来たジャベールを倒し、コゼットの元へと急ぐ。
同じ年、テナルディエ夫妻の宿屋では、幼いコゼットが下働きをさせられている。宿屋は夫妻による悪どい商売が横行していた。バルジャンは夫妻に大金を払ってコゼットを引き取り、パリへと向かう。
10年後の1832年、パリには革命を志す学生アンジョルラスとマリウス、悪事を働くテナルディエ夫妻、その娘のエポニーヌらの姿がある。マリウスは、父親(=バルジャン)と現れたコゼットと一目で魅かれ合う。テナルディエ夫妻は父娘を襲う。
ジャベールが現れて騒ぎは収まるが、逃げるように消えた父娘に疑念を抱いた彼はバルジャンを必ず捕えると誓う。
エポニーヌは秘かに想いを寄せるマリウスから、コゼットを探し出して欲しいと頼まれる。
カフェでは、アンジョルラスら学生たちが政治集会を開いている。突如ラマルク将軍の死の報がもたらされた。決起し、街へ飛び出した学生たちに、賛同した民衆たちが加わる。
エポニーヌの案内でマリウスがコゼットのもとへ訪れると、2人は互いの想いを確かめ合う。一方で、切なさをかみしめるエポニーヌ。想いが交錯する中、テナルディエ一味が屋敷を襲いに現れた。エポニーヌの機転で一味は逃げ去るが、騒ぎの原因がジャベールだと思い込んだバルジャンはコゼットを連れ外国に渡ろうと考える。
マリウスとコゼット、エポニーヌ、アンジョルラスと学生・民衆たち、ジャベール、そしてテナルディエ夫妻も、それぞれの明日に思いを馳せるのだった。
(一部引用https://www.tohostage.com/lesmiserables/story.html)

……っていうのが一幕でして、、、

分かってます。長いですよね。。なので、敢えて二幕のストーリーは書かないでおきます。あとは以下のおすすめポイント読んで、実際に観て!観たら分かる!(必死)

①全編歌のみの構成

歌のみで構成されているミュージカルの中でも、レミゼはその代表作と言われるんじゃないかなと思う。

「歌だけだと飽きてしまう」というご意見も多々あると思うけれど、どの曲も名曲だし何度も同じメロディが流れるので気付くと耳が慣れてきてスッと入ってくる。

レミゼで必ず抑えておきたい曲は「民衆の歌」「ワン・デイ・モア」「夢やぶれて」「オン・マイ・オウン」の4曲。

前者2つについては、大勢が歌い上げる見どころのナンバーで、後者2つについてはファンテーヌ、エポニーヌがそれぞれ想いを込めて歌う曲。それぞれが抱えている理不尽さや葛藤が繊細でありながら大胆に描かれていて、本当に素晴らしい。

オススメで書くことではないのだけれど、ジャベールがバルジャンの逮捕を誓う曲である「スターズ」はスローテンポということもあり、眠気を誘う(実際にスヤスヤな人も多い)ナンバー。逆に起きていられるか試してみてください。笑

②別にバルジャンは主人公じゃない

ストーリーにあれだけバルジャン、バルジャンと書いておいてこんな事言うのもおかしな話なんだけど、たぶんストーリーを読んで「登場人物多くない?」と思った人もいると思う。でも、まさにそれこそがこの舞台の魅力だと思う。

役名の付いた登場人物はこの他にも沢山いて、舞台の中で本当にそれぞれが生きている。

誰に感情移入して観るかによって主人公は変わってくるし、むしろサブキャラに注目して観るのも面白いと思う(とはいえ、初見はメインキャラを追っていかないとストーリーが追えなくなるので2回目以降にオススメします)。

ちなみに私は断然エポニーヌに感情移入して観てしまう。日本人女性の大半はたぶんエポニーヌ好きだと思う。。その理由も劇場で確認してください。

③映画版もいいぞ

「劇場で観ろったって、チケット代高いし全然取れないし、ハードル高い。。」という声もあるだろう。

……わかる!!!!!

ミュージカルを観てきた回数が総計何回になるか分からないくらい、そこそこ観ている自負のある私でも、帝劇の演目は他と比べて少しハードルが高いなと思う。

ましてやミュージカルを観るのが初めてっていう人に最初から「レミゼ見てくれ」と言うのは、半袖で富士山8合目まで登ってくれっていうくらい躊躇われること。

だからまずは、映画から入ってもらって全然良いと思います。

ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、アン・ハサウェイにアマンダ・セイフライドのように有名な役者さんが沢山出演されているし、録音に声をあてて演技をするのではなく、実際に演技しながら歌っている声が録音されているので、格段に臨場感がある。

映画ならいつでもお家で好きな時に見れるので、ミュージカルはハードル高いよ〜っていう人は是非。


……という感じでございます。

今回のキャストはこれまでコゼット役だった生田絵梨花さんがエポニーヌ役になったり、テナルディエに六角精児さんが加わったりと、また新たなレミゼを見せてくれそうです。

早く人数制限無しで劇場に足を運べる日がくると良いなぁ。その時までお金使いすぎないようにしようっと。

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