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ミュージカル 作品紹介vol.7/ノートルダムの鐘

今日の東京の最高気温は17度で札幌と同じ気温らしい。寒すぎ。。

昼過ぎからは即位礼正殿の儀を見ていたのだけれど、美しいお召し物に見惚れ、厳かな雰囲気にテレビの前でさえ少し緊張した。

各国から国賓の方々がいらっしゃっているということは、今、東京が最も危険な土地(狙われやすいという意味で)とも思える。けれど今これを書いている時点では何の事件も起きていなくて、日本は安全な国なのかもしれない…と勝手に少し感動している。

さて、今日は毎月恒例のミュージカル紹介。ついこの間仕事で関西に行ったときにノリで京都で観てきた作品である『ノートルダムの鐘』を紹介しようと思う。

原作は『レ・ミゼラブル』の作者でお馴染みのヴィクトル・ユゴー。音楽担当はディズニーと言えばこの人、のアラン・メンケン。かつてドイツ訳詞を担当していたのは『エリザベート』で有名なミヒャエル・クンツェとのこと。(へぇ〜〜!)

ディズニーのアニメは観たことある人が結構いるのではないかと思う。けど、アニメ版とはちょっと異なる部分もある。公式HPのストーリーが長いのでもう少し要約してみようと思います。

《ストーリー》15世紀末のパリのノートルダム大聖堂にはカジモド(意味:できそこない)という鐘つき男が住んでいた。聖職者であるフロローの亡き弟とジプシーの子であるカジモドはその醜さから外に出ることを許されなかった。
年に一度ジプシー達が街に出ても許される祭が開かれ、カジモドはついに掟を破り外に出る。祭では最も醜い仮装をした者が優勝というコンテストが行われ、ジプシーの美しい女であるエスメラルダはカジモドを参加させるが、民衆はあまりに醜いカジモドを捕らえようとするが、エスメラルダは庇う。カジモドはエスメラルダに対する愛が芽生える。
一方フロローも聖職者でありながらエスメラルダの美しさに「彼女を手に入れたい」という欲望を持ち、警備隊長のフィーバスにジプシー排除を命じる。しかしフィーバスもまたエスメラルダを愛していた。
四人の愛の行方は、この愛の結末とは……

大分はしょったので気になる方は是非劇場へ!

①カジモド役の難しさ

カジモド役の役者さんは全編内股、腰を曲げて首を出す、歌を歌ったり演技をしたりするのが難しい姿勢で演じ続ける。声はしゃがれたような声。だけど歌を歌う時はその声を使い分ける。

本当の意味で愛を与えられてこなかった人間の演技で始まるけれど、エスメラルダの差別のない情を得ることで段々と変わっていく姿が見もの。

ちなみに私は彼が登場しただけで泣いた。彼が一曲目を歌っただけでボロボロに泣いた。心が震える。本当に。

②簡素でありながら壮大な舞台装置

ディズニー作品でありながら、いわゆる場面転換と呼ばれるものが大きくあるわけではない。けれど、大聖堂の鐘の場面になると大きな鐘がいくつも登場する。そしてそれらの音は鐘がきちんと当たると鳴る細工がなされているものゆえに、毎回の公演で全く同じタイミングで鳴ることはない。それもまた技術としてすごい。

ディズニーアニメ版の本作を見ると、祭のシーンはとても豪華に楽しくやるものだと思っていた。けれど、そうではない。この舞台においては手放しに楽しく見ることは出来ない。その空気感を作るのもまたこの装置が簡素だからなのだと思う。


……はい。本当はフロローの屈折した愛とかも語りたいのだけれど上手く言葉に出来る自信が無くてやめました。

飯田達郎さんのカジモドはバケモノでした。なぜ、あんなに人を感動させることが出来るのだろう、、

以前は芝さんで観たフロローも川口竜也さんだったのだけれど、川口さんは川口さんで良い意味で本当に気持ち悪くて、でも完全な悪役ではない、彼に対してどういう感情を持てばしっくりくるのかは私の今後の課題。。

現在は京都劇場で上演中。チケット取りやすいので、関西の方は是非行ってほしいなぁ。

11月は何の紹介をしようかしら?

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