見出し画像

一緒につむぐ音

昨日は広尾にあるPALインターナショナルスクールへ、
初めての指導で行ってきました。

久しぶりの英語でのファシリテーション。
少しドキドキしながら、マネージャーや
クラスリーダーの人たちと簡単に打ち合わせして、
プレイルームで子どもたちと初対面。
サマープログラムに参加している
2〜5歳まで異年齢が混ざっての活動でした。

動きや声のマネからスタート。男の子たちが
大げさに真似したり、やり過ぎなくらいに
ノリノリでやってくれたので、
彼らのエネルギーをそのまま味方に。

Facebookでは書きましたが、今週軽いぎっくり腰を
やってしまっていて、「腰が痛いから、いつもみたいに
動けないんだ」なんて最初に自己紹介はしたものの、
やっぱり子どもの前に出るとついつい動いてしまう自分。
先生たちも笑顔で一緒に動いてくださるのでありがたい。

音楽に合わせてSTOP&GOのリトミックアプローチから色探しへ。
最初は様子を見ていた女の子も、いつの間にか躊躇せずに
動けるようになっています。青はどこ?って聞いてるのに、
「This is purple.」って自信満々でそこに座る男の子も。
先生と「He's so smart!」なんて言いながら笑い合う。

「♪Rock, Scissors, Paper♪」でからだで形やなりきり遊びへ。
「やってみよう。はいどうぞ!」と呼びかけると、
昆虫の世界観を指先で表したり、からだ全体で表現する
子もいれば、机の下に隠れたり環境と結びつける子も。
こちらでやり方を指示しないので、いろんな解釈が次々と溢れ出します。

後半はいろんな楽器を自由に演奏。ありったけの楽器を
部屋に出してくれていたので選び放題。普段は触らない約束
になっているという電子ピアノも今日はOKにしたことで、
年長さんたちはみんなで並んでご機嫌に演奏。ボタンで音色を変えたり、
ドラムのリズムを鳴らしたり、機械の操作も直感でいろいろチャレンジ。

キーボードを弾いていると、例のシャイで様子を見ていた女の子が
トライアングルや違う種類のタンバリンを試したり、
いろんなものを持ってきてセッションしてくれていました。
部屋中に様々な音が鳴って、リズム、音色、奏法。それぞれが
見つける楽器の楽しみ方の実験が、あちこちで起きていました。

僕の幼児教育の原点はオランダ時代のMEMOの活動。
留学中の数年間、MEMO財団の登録アーティストとして、
ハーグやロッテルダムの保育施設や小学校に訪問して、
音やマイムのパフォーマンスを届けていました。

どこの国の子どもでも、探究する姿は同じ。
シンプルな課題から、楽しそうと興味を持ってくれたら、
徐々に主導権は子どもたちへ。ルールや知識を教え込むのではなく、
こども自身の学びを応援したり、広げたり、他の子どもとつなげたり。
指導者の在り方もますますファシリテーション型に。

一緒につむぐ、おとのじかん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?