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6/12のゆる〜く気になる記事 自社株買い、過去最高だそうです

仕事柄、気になる内容なのです。6/12の日経新聞の記事からです。上場企業の自社株買いが急増しています。1-5月に設定された取得枠が前年同期比で6割増の約9兆円と過去最高となったとの事です。

多くの企業の決算発表が5月にありましたが、多くの企業が自社株買いを公表していました

自社株買いについては、過去にいくつか関連記事を投稿していますので、ぜひご参考にご覧下さい。

過去投稿にて説明していますが、自社株買いは自己資本比率を減らす事になり、ROE(自己資本利益率)を上昇させる効果が期待出来ます

ROEをなぜ上げるかというと、東証から要請されている「株価と資本コストを意識した経営」が背景にあります。PBRを1倍を下回る企業は資本コストを上回る価値を生めていない事になり、プライム企業でも、24年3月末で約4割が1倍を割れていることから経営の重要課題であり、各社ROEを上げる必要かあるのです。

加えて、株主に対しては利益還元やEPS(一株当たりの純利益)を上げるというポジティブな対応ともなります。一般的には、自社株買い公表後は株価が上がります。

一方、こちらも昨今激しい動きを見せている政策保有株式の解消が自社株買いを吸収している面もあり、自社株買いイコール買いという図式でもなくなっているようです。また、前述している株価も一過性ですぐに下がってしまう事も見られます。
また、自社株買いよりも持続的成長を実行する為の投資を行う必要性を発信する投資家さんも一定数存在します。

こういった背景や現状がある中、企業がどのような方向に向かうのか、成長はあるのか、景気に左右されるだけの会社なのか、など見極めながら日々の仕事や株式投資にお役立てください。

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