ピッチは、起業家だけがするものなのか?
あなたは、ピッチという言葉を聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか。ピッチは、あなたにとって、身近なものですか?
私にとってピッチは、「起業家が事業の資金調達のために投資家に対して行うプレゼン。または、ビジネスコンテストで起業家を志す人が審査員に対して行うプレゼン」というイメージでした。
ところが、Guy Kawasakiさんの、『The Art of Start』という洋書を読む中で、ピッチに対する印象が変わったので、そのことについて、書きます!Guy Kawasakiさんは、Appleにおいて、Macのエヴァンジェリストを務めた方で、現在はCanvaのエヴァンジェリスト、投資家、作家、事業家という複数の役割を持って活動されている方です。Guy Kawasakiさんについて、もっと詳しく知りたい方は、Tedのスピーチを聴いてみて下さい。
Guy Kawasakiさんは著書の中で、ピッチについて、”It's an essential tool for reaching agreement on any subject". (ピッチは、どんなテーマに関しても、合意を得る上で必要不可欠なツールだ)と述べています。
いかがでしょうか。私もピッチをしてることあるのかもしれない、と何だか少しピッチが身近なもの、に思えてきませんか。大人数に向けて話す機会も、上司や同僚と数人で行うミーティングも、家族や子どもと1対1で話す機会も、Guy Kawasakiさんの考えに則れば、全てピッチの機会とも言えるのかな、なんて私は感じました。
これから書くことは、起業家や経営者の方にしか関連性が低いお話になってしまうかもしれません。Guy Kawasakiさんのピッチの中で、個人的に印象に残ったことは、以下の3点です。
1)「あなたの組織、会社が何をしているのか」ということが聞き手の記憶に残ったとすれば、あなたのピッチはそれだけで、残り9割のピッチよりも成功したと言える。
2)ピッチを行う際に、話し手が最初の1分間で説明すべきことは、「あなたの組織(会社)が、何をしている組織なのか」ということ。しかし、多くの人は、会社を立ち上げるまでのストーリーや自分自身の話を自伝的に、話すことに集中している。
3)ピッチの内容を準備する際には、”The Little Man"が肩に乗っていることをいつも忘れないようにする。1つの文章、1つのポイントを書いた後、あなたの”The Little Man"が”So What?"(だから、何なの?、それがどうした?)と質問してくるかのように、自分で自問し、”The Little Man"に返事することを次の文章、ポイントで述べるようにする。
上記1、2のポイントからも伺えるように、自分の組織や事業内容について、簡潔に相手に伝え、相手の記憶に残すというのは、理解できても実践するのは結構難易度が高いな、と思いました。また、自分が伝えたい通りに、相手に自分の話を受け取って貰うことって、容易くないなと感じました。
もし、あなたが、ピッチ上手になりたければ、こんな初めの1歩はどうでしょう?ということで、最後に本に書かれていたエクササイズを紹介して締めますね。
「あなたの組織は何をしているか」を相手に印象づけるための4ステップエクササイズ
ステップ1:1分間、タイマーをセットする。
ステップ2:タイマーが鳴るまで、今準備したピッチを相手に話してみる。
ステップ3:終了後、聞き手に、「あなたの組織は何をしている組織か」という点について、1文で書いて貰う。
ステップ4:聞き手に貰った文章と、あなたが”自分が伝えた”と思った内容を比較する。
私の仕事の1つは、「洋書を読むことを通して、英語を使える人になるための英語塾」の非常勤講師です。洋書を1人で集中して読む(10分程度)、その後、これまで読んだ内容からの気付きや面白かった点を3〜4人のグループでシェアし合う、また、個人で洋書を読み進めるというサイクルを繰り返しながら授業が進むというユニークな授業スタイルです。
私自身、あまり読書が好きな訳ではないにも関わらず、どうして非常勤講師をしているのか、なぜ授業の時間が愉しいと感じるのか、考えてみました。結果、「私は、人と学びをシェアしたい。一人で黙々とインプットするのではなく、人から学ぶことも好きだし、私も誰かの役に立つ情報がシェア出来たら嬉しい。つまり、学び合う仕組みがある所が好きなんだ。」と思いました。
だから、授業の時間以外でも学びをシェア出来たら、という気持ちで今はnoteで発信しようと思います。読んで頂き、お役に立てたら嬉しいですし、質問やコメントを頂く、という形で、このnote上で、読者の方とも学び合いの関係性が出来たら尚嬉しいですし、発信を続ける励みになります!
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