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パイナップルの育て方

僕はパイナップルを5年以上ベランダで栽培している。

FBやInstaにパイナップルの写真を投稿すると仕事関係の投稿よりもよっぽど反応がある。そこで5年間をかけて学んだパイナップルの事を簡単にまとめてみる事にした。

パイナップルのベランダ栽培に興味がある方には是非読んで頂きたいと思ってます。

発根

まずスーパーでクラウンの付いたパイナップルを買う。手でパイナップルのクラウンを引っこ抜き水に浸けておく。根が出るまで放置。それだけである。

ここで注意するのは2点。

-  葉っぱの量を減らす

水に浸けて発根させる前に手で葉っぱを可能な限り剥がして葉っぱの量を減らす。"え?こんなに剥がしちゃって良いの?"ってぐらいまで葉を剥がして減らす。

葉の量を減らす事で、パイナップルのエネルギーが発根に多く使えるようになるのである。この辺りはトマトの挿し木と一緒である。

-  気温

暖かい方が根が出るスピードが速かった。冬は発根までかなり時間が掛かった。やはり暖かい土地の植物だからだと思う。もちろん一般的な挿し木と一緒なので直射日光には当てない。キッチンなどの暖かくて直射の当たらない窓の近くに置いておけば良いと思う。

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2016年の初めてのパイナップル。もっと葉は減らして良かったと思う。

鉢植え

ちょっと根が生えて来たら鉢に植える。ここでも何点か注意点があるので下記に記載してみた。

- 鉢のサイズ

鉢は大きいに越したことはないのだが、あまり根が張る植物でも無いので、最初からデカイ鉢に入れちゃっても良いし、ベランダのスペースが問題になるのであれば、小さい鉢から大きい鉢に徐々に植え替えしても良いと思う。好みの問題である。

- 土

とにかく、水捌けの良い弱酸性の土が好みである。なんか元気がないなと思ったら、PHを調べてみよう。弱酸性じゃなかったらピートモス混ぜておけばOK。水捌けが気になったらパーライトなど。

- 水やり

基本的に水はあげない。完全放置。パイナップルの調子が悪い時は殆どが水のあげすぎが原因の根腐れ、もしくは土のPHが問題だと思う。本当に水はあげない。葉っぱの上から(茎の間に水が溜まるように)、そして土の上からと、忘れた頃にザーッと大量に鉢底から水が出るまであげると良いと思う。僕は暑い国のスコールをイメージして水をあげるようにしている。

- 日当たり

とにかく太陽が大好き。出来るだけ日当たりの良い場所で育てよう。 

- 肥料

これも固形肥料を撒いてほぼ放置。思い出したら液体肥料をちょっとあげるくらい。パイナップルはとにかく放置。成功への鍵は放置プレイ。

- 気温

ネットの情報によると、15度以下で成長が遅くなったり止まったりするらしいが、室内に入れたことは一度も無い。全て放置プレイ。参考までにシドニーの年間気温を添付する。東京はシドニーより少し寒くなるので真冬は室内に入れる事も考える必要があるかもしれない。

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2018年。結構デカくなるので注意。スペース取りすぎなら葉を切って整えてOK。

収穫

クラウンから育てると大体3-4年で収穫出来るようになる。時間は掛かるが、愛着も。

後述するがクラウンからではなく吸芽(きゅうが)や裔芽(えいが)から育てると2年以下で収穫可能。

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2019年。初めての収穫。

パイナップルの増やし方

パイナップルが大きく育つと株のさまざまな場所から新芽が出てくる。親株の脇から出てくるのが吸芽(きゅうが)、パイナップルの実の横から出てくるのが裔芽(えいが)と言われる。

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こちらが裔芽(えいが)

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こちらが吸芽(きゅうが)

この新芽たちも引っこ抜いて土に植える事で、また新しくパイナップルを育てることが出来るのである。

収穫したパイナップルのクラウンから1株、裔芽や吸芽でまた2-3株。

パイナップルを収穫すると、なんと3-4株パイナップルが増えるのである。土さえあればパイナップルは無限に増えていく。古くは王の豊かさと富のしるしと言われたパイナップル。複利と一緒なのである!(お金は増えずにベランダのスペースはどんどん減っていく。)

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2020年には8株まで増えた。現在はもっと増えている。

以上、長くなってしまったが、とても簡単なパイナップルのベランダ栽培、興味がある方は是非試して頂きたいと思ってます。


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