「推し」の力。

皆さんには「推し」はいますでしょうか。私には長年そんなのはありませんでしたが、3年前に突如、「推し」ができました。うちの子供達は3人とも「推し」に生きています。私は、推し歴浅いので、失礼がありましたらすみません。

「推し」への開眼

私は長年、趣味もなく、好きな物もこれといってなく、まぁ、嫌いじゃないことをやるというふうに生きてきました。楽しみといえば、友達とワイワイ飲んだり食べたりすること。それしかない。それはそれでストレスも発散され、とても良いんですが、「何が好き?」と聞かれると、困ってました。強いていうなら、「掃除」。なので、うちの子供達のように、好きなものに、あんなにエネルギーを注げるってどういう感覚なんだろう、と思ってました。

3年前にとあるライブに行き、突如あるバンドにはまり、「これか!」と思いました。まるで何かに打たれたような、一目惚れともまた違う、、ドッキューーーンでした。(意味不明ですね)
苦節40数年、初めて「推し」ができた瞬間でした。

これ、できると違いますね。生活の潤いが!潤う!!
随分と時間がかかりましたが、ようやく私も理解しました!
何より、子供たちが喜びました。「これでうちらの気持ちがわかるだろう!」と。

子供たちにもそれぞれ「推し」がある!

長男はとあるアイドルを推しています。そのグッズを買うため、ライブに行くため、チェキを撮るため、働いています。でも、突然のメンバーの脱退により、ショックのあまり先日は仕事を休みました。。。残念なことがあるとこれほどまでに落ち込み、ライブがあるとテンションが爆上がりします。

長女は推しがたくさんいます。ゲームの中のキャラクター、アニメの世界、推しがたくさんいて困る、また増える、どうしよう!?しんどい、推しは尊い、とテンション高い時がよくあります。でも、「推し」活動をしている時はとても楽しそうに見えます。ゲームイベントがあったりすると、その日を待ち遠しくしたり、イラストを書いたりしている姿は微笑ましいし、そのパワーはすごいな、と思います。

次女も、あるアイドルを推しています。学校には行ったり行かなかったり、、行かない日の方が多いですが、「推し」のメッセージを聞いて励まされて、学校行こうかな、と言う日もあったりします。壊れそうな心を「推し」を見ることによって、声を聞くことによって、必死に繋いでいる、という感じがします。

長男は昔から特撮もの、実写が好きなので、今でも2次元ではなく、3次元派。
長女は完全2次元派。次女は2.5次元派。いろいろあるな〜と感心します。
それから、最近は、その「推し」との距離がだいぶ縮んでいるな、という風にも思います。いわゆるネットの中から生まれたような存在を推している場合は、特に感じます。

「推し」って大事。

身近な人間関係の中に温かいものがなかなか得られなかったとしても、何かを好きでいることで、自分の中に楽しみや拠り所を持っているんだなぁと思います。家族や友達がその拠り所にいつでもなれれば良いのですが、いつでもってわけにもいかないですし、大人になるに連れて、自分で自分を「上げる」ことができる物を持つことはとても素敵だと思います。

心が弱ってしまって、生きていることが辛い時に、「配信が20時からだった」そうだ、観なきゃ!と言って自分の好きな世界へ入る、人が怖くて外に出たくないけど、「推し」の出る映画がある、、、行きたい、映画館へ行く!、これってすごい事だと思います。外にも出るのをためらう人が、推しのためなら、外にも出るし、人の多い劇場や映画館も行けるのです。

好きなものがあるって、とても素敵なことだな、大事なことだな、と思うのです。
私もここしばらく子供達のことなど、家庭の中で悩みがたくさんあって、落ち込んだりした時に、「配信ライブ」があったことで、本当に救われました。
配信ライブの日まで頑張ろう、とか、で何とかやってました。今は、コロナが落ち着いたら、きっとまたライブがあるから、その時まで頑張ろう、とか思ってます。みんなもきっとその日までそれぞれの場所で頑張っているんだろうと思うと、私だけじゃない、とも思えてきます。

好きな事が別に仕事に繋がらなくても、お金にならなくてもどうでも良くて、その瞬間に、「ドキドキ」したり、「ワクワク」したり、応援したり、癒されたり、そんな気持ちがたまらないです。うちの子供達には、そういうものがあって本当に良かったと思います。

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