ものを売る
新しく入った会社のコンサルティング業務の人と会った。自分の仕事を見るかと聞かれたので、是非見学させてほしいと答えた。
見てて思ったのは
コンサルティングというより商品説明やん
という感じだった。
私はものを売るときに必要なのは本当に必要かどうかと、どれにするのかの判断材料と一緒に専門家としての意見を伝えて考えてもらうことだと思っている。金額はこちらの問題ではない、と教えられた。
人間、欲しいものは高くても買う。勿論身の丈と相談するけれど。この人はお金持ってなさそうだから安い方の話だけしておこう、とか相手の懐事情を探って話すのは失礼だと教えられた。
金額に関しての問題は相手の考えることでこちらが考えることではない。相手のためと考え提案できることをしろ。私はその話にすごく納得したのでそれからはそのように行動している。
でも、ある一定の人達は本人のキャラクターもあるだろうけれど、押しの強さと勢いがすごいので、いけいけドンドンでお客さんはあぁそうですか。という感じになり、じゃあ買います…と言う。(必要で買いに来ているので、勧められたからじゃあそれにしますという感じなのかなと思う)
パラメーターがあるとしたら買う方にパラメーターが傾いていればいるほど押しが強い人から買う。
でも、話を聞いてみたいくらいだと、押しの強い買いましょう!さあ買いましょう!今日買って帰りましょう!みたいな強い売り方はちと引っ掛かる。
特に私みたいなすぐ欲しいけど、ひとまず情報集めたいタイプの人間はとにかくいいから!みたいなざっくり説明の人はもっと専門的な詳しい話を聞こうとしても聞けない人が多いように思う。気のせい?
私にコンサルティング業務を初めて教えてくれた人が心理学を学んだ人だから相手の気持ちを汲むことをかなり強く叩き込まれたということもあるのかもしれない。
見せてもらった人は押しが強いタイプだったので、相手の理解がついてきてるのかよく分からない状態で専門用語を何度も使い、これを買った方がいいよ!と一方的な感じだった。(タメ口飛び出しててそれも驚いた。おばちゃんだから許されると思ってるのかな??見た目ボサボサの髪型、タメ口ってこの店もたかが知れてると思ってしまった。悪い人でないことは分かるけど)
途中で話ついてきてます?大丈夫ですか?とか確認を入れていたものの、これで買った後問題にならんのはすごいとある意味感心しました。
同じような仕事の仕方をする人を見たことがあって、(さすがにその方はタメ口はなかったし、髪型も綺麗にまとめていた)本当にそっくりな強引さだったので何だか生暖かい懐かしい気持ちになった。
私は自分が細かいことを知りたいタイプなので、人に話すときも自分が気になることを話すようにしている。結局かなり細かいことまで話すので時間がかかる。だから買ってもらう時にはかなり商品に対する理解度が上がっているので問題にはなりづらい。でも、その場で答えを出すより持ち帰り検討してもらうつもりで話すので契約率的には押しが強い人よりも低いかも。どっちがいいのだろう…
…と、その方の仕事を見ながら考えていた。どちらか二者択一なのもなかなか極端かもしれないけど。
後で少し話す時間ができ、私がここの仕事を作っているから売上が立ってる、というようなことを後で言われた…それは分かるし、結局のところ買ってお客さんの役に立ってるだろうけど…本当の意味でそれはお客さんへの貢献なのか?と青臭いことを思ってしまう。
勝ち基準は人によってちがうと思うので、売上をあげることが正義と思ってる人には何を言っても仕方ないけど。