大丈夫だよ、きっと

「大丈夫だよ、きっと。」

わたしが演劇部だった高校時代、16歳の冬、上演した劇のなかにあった台詞である。

それは絶望している女性に対して、冷たく、そして軽くあざ笑うかのような棘のある台詞だったと思う。

ポツポツポツ、ザーザーザー

「雨」が表現のメインとなっていたその劇は、とある女性が、とあるきっかけで自分の未来を見てしまい、絶望しながらもそれでも生きる決断をするという内容だった。

今日わたしは、カウンセリングルームを出ようとしたとき「大丈夫!」と力強く言われた。

そういえば、3日前も「大丈夫だよ」と1番愛する人に言われた。

わたしの周りはあたたかい「大丈夫」で溢れている。

今日は雨。

雨は冷たいけれど、絶望はしていない。