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よそ行きの自分に占拠される前に

「よそ行き」の自分。
きっと誰にでもあると思う。




私はめちゃくちゃある。

ピラティスインストラクターとしての自分は、100%よそ行きで、結構ちゃんとしている。


別に普段ちゃんとしていないわけではないが、私のピラティスにお金を払って、1時間お付き合いいただくわけだから、そりゃお客様の前では100%よそ行きになる。

・まず、声のトーンが上がる。
・テンションも少し上がる。
・お客様の変化や顔色をしっかり見る、感じるように意識する。
・笑顔を意識する。
・少し丁寧な敬語で話す。
・標準語が混ざる。
・言葉選びをする。
・話を聞く。
・相槌が大きくなる。



こんなふうに書き出すと、作りすぎているようで、もうこれは嘘の自分じゃないのか。
いや、別にそういうわけでもない。

「どんな自分も自分は自分。」
急に哲学のような言い方になったが、私はこの手の話が苦手だ。

「落ち込んだあなたも苛ついてしまうあなたも笑ったあなたも、全てあなた。受け入れるからこそ、他人が愛してくれるし、他人を愛せるの。」なんじゃそりゃ。
(誰かが言ってそうな言葉を勝手に作った。)
こういうの私は全然分からない。



でも去年ヨガの資格を取得した時、その養成講座の先生が話していた「本当の自分」の話は、とてもとても腑に落ちた。

友達と居る時の自分
家族と居る時の自分
恋人と居る時の自分
仕事をしている時の自分

おそらく全部違うはずだ。
(恋人と居る自分を友達に見せたくない人もいるだろうし、仕事をしている自分のままで家族と過ごす人もあまりいないだろう。)




その中でどれかの自分だけが強くなり、その自分に占拠されてしまうとバランスを失う。

実際に私は過去に、仕事をしている時の自分が自分を占拠して、ちょっとだけ体や心を崩したことがある。




日常の中で目まぐるしく変わる自分。
そんな自分を本当の自分に戻すことは確かに大切に思うし、確かに私はヨガで頭の中も体もリセットされることが多い。


頭も体もメンテナンスされている感じ。

(最近行けてなくて、よそ行きの自分の時間が多い。そろそろ行こう。)


ちなみに、私のこのよそ行きモードは、母曰く子供の頃からのものらしい。
お高めなホテルやレストランに行けば、言葉遣いが変わって、お父様お母様と呼んでいたという。


「変な子供。」
母から自分の子供の頃の話を聞くたびに思う。

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