見出し画像

10年、20年先を見据えるマ-ケット

数年前、同僚が1件の法人契約でMDRT基準に到達した営業マンがいた。同じ保険業界の人であればその保険の金額は想像出来ると思う。

払方は年払いの保険料である。
要は節税の為の保険である。

業種は養鶏場であった。

節税と言う言葉は実はまやかしで、単なる税の繰延に過ぎない。

保険営業マンもグレーなト-クをしているかも知れない。
もちろん、しっかり説明している営業マンもいるだろうが少数ではないだろうか。

この同僚も数年間、成績が振るわず苦戦していた。
この法人契約も詳しくは言えないが自分で進めて来たわけではない。

しかし2回目の年払いの保険料の引き落としの前に鶏インフルエンザがあり、保険は解約となった。

1年だけでこの金額の保険が解約となると保険の継続率は一気に下がる。
保険営業マンにとっては死活問題だ。

そして半年後、同僚は退職した。

今はコロナ禍で業種によっては非常に厳しい状況になっている。

法人契約の場合には節税の為に決算月に年払いと言う契約が多い。来年の3月までかなりの保険が解約になると予想される。
既に解約している会社もある。

俺が提案した企業では、他社の節税の為の保険は既に解約して新たに俺が提案した保険に契約している。

節税の為の保険は税務の見地からでしか見ていない。
法人の場合は財務の見地から提案をしていく事が重要。
財務の見地から見れば節税保険等、提案する事はない。
保険料の払方も年払いにする事はない。
寄って決算対策の保険提案と言う話には当然ならない。

財務ってどういう事?なぜ財務なのか?
そう思うなら、圧倒的な知識と現場の実務を経験する以外ないです。
要は小手先の営業では出来ないと言う事だ。

節税だけに特化して法人契約だけでこれまでやって来た営業マンは消えていくだろう。
既に廃業している営業マン、代理店もあると聞いている。

ではどうしたら良いのか?

既に節税だけでやって来た保険営業マンはもう今さら、じたばたしてもどうしようもないのではないか。
これから新たに勉強する気力もないだろう。
これから個人保険を売る事も出来ないだろう。

保険営業をはじめて間もない人がもし、読んでいるなら、最初の少なくとも3年くらいは個人保険でしっかりと土台を作っておくことだ。

個人保険で知識、経験を積み、その中で自分に合ったマ-ケットを見つけていく事だ。

契約も年齢を重ねればお客様の二-ズも変化していく。

それぞれのステージに合った保険を提案して行けば良いと思う。
※あくまでもこれは、俺の経験からの私見です。

俺自身もこれから10年、20年、このビジネスを継続していく事を視野に入れて現在も様々な事に取り組んでいる。

マ-ケットを考える事は、このビジネスを何の為にしているのかを考える良いきっかけになるはずだ。

1年、2年で辞める人には関係ないがこの厳しい保険業界で長くビジネスを継続していく覚悟のある人は今一度、何の為に保険業界に来たのか?誰の為?どうなりたいの?等、色々考えて見たらどうだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?