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あんたさぁ~ふざけた事言ってるんじゃないよ((#`皿´)と電話口で怒鳴られる…

「今朝、息子が亡くなったんだよ……」

え( ; ゜Д゜)……俺は絶句した。
先月会ったばかりじゃんかよ……

「息子の部屋行ったらあんたの会社と名前がある手紙あったから電話したんだ」

そして亡くなった状況を聞き自殺ではない事を確認した。
詳細は省くが中々、朝2階の部屋から降りて来ないので部屋に入ったら亡くなっていたようだ。

自宅で亡くなったので警察は事件性はあるのか等の調査がある。警察署に運ばれ死体を検案するのだ。

俺は極力冷静に言った。

「ご葬儀の日程がわかりましたらご連絡ください」
「息子さんの保険からすぐに300万まで現金でお届け出来ますがどういたしますか?」

しばらく沈黙のあと………

「はぁ?………(#`皿´)」
「あんた!!なにふざけたこと言ってんだよ!(`□´)」
「すぐに現金で持ってくるだと?!」
「ふざけんな!!!!!バカ野郎!!」
「そんなバカな話聞いたことねぇ!」

ブチキレている( ; ゜Д゜)
だよな…息子が亡くなったのに聞いたこともない会社の俺のことなんか信じるわけないよな…
ましてや◯◯県には俺の保険会社ないし…

「何かと入り用があるかと思います」
「ご希望であれば私がご自宅にお持ち致します」

「あんたの会社◯◯県だろ?家は◯◯県だぞ?」
「現金持ってくるだと??真面目に言ってんのか?」

「はい。お持ち致します」

「……あんたんとこの会社、聞いたことねぇなあ…」
「日本の会社じゃねぇだろ??」

「はい。◯◯の会社です」

お父さんもだいぶ落ち着いて来たようだ。

「っでどうしたらいいんだ?」

「警察の方で検案が終わりましたら死体検案書と言う物があります」
「死体検案書のご用意が出来ましたら◯◯支社に私宛てにFAXを送って下さい。」
「手続きはそれだけになります。」

「それだけか?」

「はい。」

「じゃ出来たらまたあんたに電話すりゃいいんだな?」

「はい。平日であれば午前11時までFAX送って頂ければその日に現金をご自宅にお届けに上がります。」

「なんであんたんとこ、そんな事までするんだ?」
「そんなことする保険会社なんて聞いたことねぇぞ…」

お父さんは電話を切るまで半信半疑だったようだ。
息子さんが突然亡くなって居ても立ってもいられなくて手紙にあった電話番号に電話したと言っていた。
まさか保険会社とは思わなかったようだ。
お父さんとは1時間くらい電話していた。
そして電話を切り俺は大きく息を吐いた。
支社の仲間もみんなダンボの耳になって俺の会話を心配そうに聞いていた(笑)
支社の仲間がみんな俺の肩をたたいた。
気持ちはみんな一緒だ。

そして数日後、お父さんから俺に連絡があり死体検案書がFAXで送らてきた。

これは(保険金即日払いサ-ビス)と言う無料で保険に付加されているものなのだ。

※この時は最高300万円までだったが今は1500万円まで可能になっている。

弊社で金融庁の認可を取っているがこれは特許を申請していない。どこの保険会社でも付加出来るものに開放してある。保険を契約している人にとっては本当に葬儀の時にある程度の現金が手元にあると言うのは精神的には大変で辛いことだが経済的には安心出来るものである。出口(支払い)の事をいかに考えているかが鮮明にわかるサ-ビスである。

この保険金即日サ-ビスは現場の営業マンからの声で出来たものなのだ。
我々営業マンはお客様に1日でも早く保険金を届けたい一心で動いている。

※あるnoteに保険会社はいかに払わないようにするかを考えている。保険なんか入るものではない。その分投資に回したらああだこうだと言っている人こそ読んで欲しいのだが……

葬儀を目の当たりにして次々にお金が出て行くのを見ている。
どうにか亡くなったその日に現金を届ける方法はないのかと言う声で開発されたサ-ビスなのだ。

しかしこの保険金即日サ-ビスは日本の保険会社では取り扱いをしていない。金融庁の認可を得ている無料のサ-ビスなのに。
なぜか?

要は死亡してすぐに現金を届けると言う手間も時間も人手もかかるしこれを付加しても直接的に利益にはならないからだ。
もし、販売したら本当に死亡してすぐに現金を営業マンが届けると言う営業マンの手数料にもならない面倒なことになるからではないかと推測出来る。
知らんけど(笑)

そして俺は東北の◯◯県に車を走らせた。
二人一組で同行することが義務付けられている。
なんせ300万円の現金を持っているわけだから途中何かあったらと言う理由である。

そして半信半疑のお父さんの自宅に車を走らせた。

次回はお父さん、お母さんが俺の話を聴いて号泣する話について書いていきます。

その話は次回に!

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