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年中休業うつらうつら日記(2023年11月3日~11月10日)

23年11月3日

朝、4時に起きて、せいうちくんがレンタカーをパーキングから取ってきてくれた。(ひと晩で300円なので嬉しい)
マンション前に停め、前日から準備してあった敷布団2枚、掛け布団2枚、飲み物の入った保冷ボックス、食料少々、あとは着替えとiPadなどの電子機器とコード、それから前回の車中泊でGくんから借りたままになっているカーテン等の備品を積んで、さいたまのGくんちに向かう。

どうせそっちの方に行くならと、コロナ対策で政府が娘宛てに送ってくれたお米5キロが余っている(そもそも娘は腸から注入する栄養液しか摂れないし)ので、息子の家に持って行こうと思う。
前日に「朝早く持って行くから、敢えて起こさないで黙って置いて行くよ」と知らせたら、息子は「起きてたら挨拶したいから、声かけて」と言うので着いたらメッセージ送ってみることにしてあった。

6時ぐらいにはGくんちに着き、もう起きて待っていてくれた彼と車内にカーテンレールやLED灯をつけられるかいろいろ工夫する。
さすがにハイエースの車高は高く中は広かったので作業はハイゼットに比べて格段に楽だった。
Gくんの運転で、出発!

寄ってみた息子の家ではメッセージにも何の反応もないし、軽くノックしてもうんともすんとも言わないので2人とも寝ていると判断してドア脇にお米の袋を入れた紙袋を置いて去る。
「寝てるみたいだから置いて行くね。回収してね」とメッセージを打っておいた。

ここから本格的な車中泊の旅が始まる。
今回、FBにGくんが先に詳細な記録を書きつけておいてくれたおかげで、どこに行ったとかどういうルートを通ったとか全部調べなきゃいけないものと思って憂鬱になっていたものが、すべて整理されている。
ありがたいことだ。
Gくんの記述をはさみながら、Gくん視点と私視点の両方の車中泊を書いて行ってみよう。

(Gくんの記述)
【超長文注意w】
三連休の11/3(金), 11/4(土)と 友人夫婦と3人で 車中泊旅に行ってきた.3月に 同じ3人で 軽ボックスエブリィで車中泊したのだが その時の結論として エブリィで3人寝るのは無理!! ということで 今回は ハイエースをレンタルして再チャレンジというか うまくいけば レンタルではなく 中古のハイエース(またはキャラバン)を買ってしまおうという テスト旅行である.
という この文章は 通常 旅日記は facebook上に 一日1コマだけ あるところの切り抜きをしたためて終わらすところを 長文で網羅的な日記を書いてみようという テストであるw 夫婦の妻のU子さん(以下敬称略でU子,旦那はS太,合わせてS家) も日記を書くであろうから 比較してみましょうのコーナーw
11月3日(金)
朝の6時に わしの家に乗り付けてもらったハイエースに 少々の荷物を積んで最初に向かった先は S家の息子夫婦が住む大宮.米を届けるのだという.わしの当初の計画では 荒川は越えずに北上するつもりだった.朝霞と浦和を結ぶ荒川の橋は 前後含めて常に渋滞というイメージだったからだが いつも混むのは 夕方4時頃に 浦和から朝霞に帰ろうとしてるからであって 朝の6時台にゆくぶんには 大丈夫なんだろう.実際大丈夫だった.
一回駐車するごとに S太とわしで 運転手を交代するという謎の取り決めを交わし まずはここで 運転交代.この最初の2回までは 3人が運転席のある前列に並んで座る というフォーメーション.トラック野郎が ヒッチハイクカップルを乗せて 3人並んで座っている正面ショット みたいなイメージw だが 3人がけは2回でやめた.まぁ それはそれで 青春っぽくて ありではあるのだが 真ん中の人間は 眼の前にバックミラーが鎮座して その中には 運転手の顔がドアップに映ってる というのが ちょとねぇ.チャイルドシートをつけて 赤ちゃん乗せるならいいかもね.

(私の記述)
1回も前列真ん中に座ったことがないので何も言う資格はないのだが、3人で横並びにぎゅうぎゅう座ってあれこれしゃべるのはなかなか楽しかった。
ただ、確かに真ん中の人の座高は異様に高くなっていたな。
あれではフロントウィンドウの外がよく見えまい。

あと、ハイエースのナビ席から乗り降りするのは大変な作業だ。
何しろ車高が高いうえ、ステップがあまりに高いところにあるのと小さいのとで、使い勝手が悪いのだ。
上る時は内部上のグリップを握って左足をステップにかけ、右足を左足の下をくぐらせるようにして乗り込む。
馬に乗るぐらい大変。
降りる時はどうしても足先が10センチほど浮くので、少し飛び降りる格好になる。
せいうちくんは背が高く手足が長いので困ってないようだったが、私とGくんは降りる時に仲良く1回ずつ転げ落ちた。
膝の擦りむき傷が痛い。

(Gくんの記述)
次に停めたところは 上尾円山公園.ちなみに 途中経由地に特に意味はない.最終的な目的地前橋に向かって 事前にグーグル・マップで 大きくて停めやすそうな駐車場がある場所を いっぱいマークしたマイマップを用意する.現在地から一番近いマークをタップして グーグルナビを起動しては移動 ということを繰り返して進む.その場その場で 次行く場所をナビで探して などという作業はめんどくさくてしてられないので こういう方法をとっている.とくにわしは 予め停められることがわかってないと「あわあわあわ」と言いながら どんどん先に進んでしまうビビリなので 駐車場所の予習は欠かせないのだw
つーことで 池がある7時半の公園を ほんの100mほど散策して 次へw

(私の記述)
一応運転手は3人いるのだが、私は普段あまり運転しないし、薬ものんでいるので控えに回る。
結局全然運転する機会はなかったので、運転手としては役立たず。
他のことでも全然役に立たないので、車中泊のただの荷物であった。
ただしよくしゃべる荷物だ。
せいうちくんはともかく、普段お母さんと物静かな暮らしをしているGくんが「うるさいな」と思ったことは想像に難くないが、ドライバーが退屈しないように話しかけるのもナビシートの役目と勝手に心得ているので、反応を見ながら話し続けた。
どこかに停めて、そのへん歩き回ったが、特に感想なし。

昨日テレビの録画を観て勉強していったので、
「日本に古墳はいくつあると思う?160万個もあるんだよ。コンビニの3倍だって」と威張ってひけらかすと、Gくんは、
「それはいくらなんでも多すぎやしないか」と即座にググって、「16万個」の間違いであることを発見する。
「コンビニが5万軒ぐらい、っつーならまあ納得いかんでもない数字だ」と言われ、しょっぱなからやらかしてしまった私は恥ずかしかった。
人の名前とかケタ感覚とかが、実にいいかげんなんだよなぁ。

(Gくんの記述)
8時半 行田市埼玉(さきたま)古墳公園着.今回の旅は 基本的にS太が今ハマっているらしい古墳巡りになっているが どうもS太は 古墳は群馬にしかないと思ってるようなので 埼玉県の名前の由来でもある さきたま古墳も見せておかないと という責任感w 結構広い公園に 大きな古墳だけで4つ5つ(細かいのはもっと)あるのだが わしはもう 登り坂がきついお年頃なので 古墳には登らず 平らなところをてくてく歩く.S太はまだまだ元気なようで 今も この先も ずんずん古墳に登っていく.すごいねー.
40分ほど滞在して 次はすぐそばの 古代蓮の里という公園.なんでも この辺を造成工事したら 古代の蓮の種が掘り返されたようで 勝手に芽を出し それが古代蓮だとわかって保存した みたいなことが書かれていた.といわれても ただの蓮にしか見えないがなw タワーが立ってて 隣に田んぼアートがあって タワーに登ってみろ という趣向らしいが そのたかがタワーに登るのに400円とか書いてあるので 当然にパスパスパスw はい次.
次は1時間ほど車を飛ばして 足利市へ.これも 古墳と駐車場というだけの条件で決めた 織姫公園.駐車できたのは まだ10時30分という時間のおかげなんだろう.あと30分遅ければ 停めずにUターンだったんじゃないかと この後の状況を見て思う.とまれ 今は普通に停められたので 15分ほど散策して終了.

(私の記述)
たぶんこの辺のどこかでせいうちくんはテレビで予習してきた「ナントカという武将が忍城を水攻めにした時にこの古墳の上から様子を眺めた」という触れ込みの古墳に登っていたと思う。
「忍城も見えたよ!」といたく興奮気味であった。
よかったね、予習しておいて。



なんだかでかいハスの葉がたくさん生えている池があった。
古代ハスなんだそうだ。
里芋の葉かと思ったよ。
本格的に傘の代わりになりそうな代物であった。
ナビシートに座ったり後部座席に座ったりしていたが、運転手2人が前にそろっている時はどうもカーナビとGくん愛用のスマホのグーグルさんをナビ代わりに使うやり方の間でもめがちだった。
せいうちくんからすると、グーグルさんは勝手気ままなことばかり言うのだそうだ。

「すっかりGくん仕様になっている」とせいうちくんが運転する時は主にカーナビを利用。
Gくんはカーナビの方がわけわからん、やっぱり慣れたもんの方がいい、とスマホ愛用。

(Gくんの記述)
足利市には 乗り鉄時代にも来たことがある.わしにとって足利市とは 森高千里の「渡良瀬橋」の舞台であって それ以外のことは何も知らないのだが 乗り鉄時代の訪問では 渡良瀬橋の現物と 歌碑を確認して終わった.徒歩だったからねぇ.今回はそのリベンジとして 「床屋の角にぽつんとある公衆電話」と「八雲神社」をチェックすることが目標.公衆電話は 走る車から確認したにとどまったが 八雲神社は ちゃんと駐車して お参りもした.神社の説明を読むと 須佐之男命を祀っているそうなんだが 神社のノボリには安産祈願と書いてある.スサノオを祀ってなんで安産祈願なんだ?とU子に呟いたら 思いの外ウケたので よかったよかったw

(私の記載)
「渡良瀬橋」と「郵便局の前の電話ボックス」を確認した。
森高千里と言えば江口洋介の妻であるぐらいしか知らない私にとっては、「現代の若い人に電話ボックスの存在はどう見えるのか?」の方が興味あって仕方なかった。


Gくんと一緒にお参りし、手水場の龍像の写真など取っている時に「スサノオなを祀ってあるのに、安産祈願だ。なぜ?」とGくんから言われ、大笑いが止まらなかった。
でも、そのあとよく考えたんだけど、スサノオの子ならきっと体力があって生まれる力が強いんだろう、お産は母親がいきむだけではなく胎児の方も「降りて行くよ~」とホルモン最大分泌したり頭を通す時と肩を通す時では少し回旋したりと仕事が多いので、強い子はより産まれやすかろう。その後の生存率も高かったかもしれない。
それにあやかるように、とスサノオが安産祈願の神様だったのかもしれない、と勝手な考察をしている。

(Gくんの記述)
経由地選びの基準は 駐車場と無料であることのみなので 昔鉄道で ある程度の距離があると なにもなくても駅が作られていたように ある程度 間が空いているところがあると 中間辺りに なんかしらチェックポイントを置きたいということで 次に選ばれていたのが 謎の「石切り場跡」.予めグーグル・マップで確認しているわしは どういうものか わかってるわけだが なにも知らない二人をひっぱってって 「なにこれしょぼい」 と言わせてひと笑い という予定で選んだのだが 結構ふーんとなった.山道だったので 足の悪いU子はお留守番だったが.

(私の記述)
幸い、数日前に「葬送のフリーレン」のアニメ版を見たばかりだったので、石切り場を見てきたせいうちくんに、
「ドワーフの戦士の弟子少年が1人で斧を奮って稽古してたでしょ、あんな感じ?」と聞いたら、
「そうそう、ちょうどあんな感じ」と言われたのでなんだか観てきたような気分になってお得だった。

(Gくんの記述)
さてこの段階でまだ12時前.なんか進み過ぎ? まぁしゃーない 次は 赤堀歴史民俗資料館.はい ガラガラ 我々だけーw とりあえず 埴輪をたくさん見て 次に 2階の昭和の家 みたいな展示を見る.グーグル・マップの口コミには 「懐かしい昭和の家電がたくさんみれます」と書いてあったので 期待して行ったのだが うーん 60歳になる我々にとっては 懐かしいは懐かしいかもしれないが むしろ つい最近まで使ってた ふつーの家電に思えてしまって 驚きがないわな.やっぱ 見たこともないという世代じゃないとねぇ.


(私の記述)
塀の上に埴輪がたくさん並んでいて可愛らしかったよ。
昭和の家電についてはGくんの言う通り、「つい最近まで実家にはあった」と思うようなものばかりだった。
レースの衣装を着て鎮座ましましているダイヤル式の黒電話とか、今のマリメッコと同じぐらい流行っていた赤やオレンジの花の模様の炊飯ジャーや魔法瓶など。
ラジオなんて、通な人は今でも全く同形のものを持っていそうな気がする。

(Gくんの記述)
再び古墳巡りの一環として 大室公園.大室古墳群周りに作られた公園だ.ここもまぁ S太がひとつふたつ古墳を登って わしは平らなとこだけ歩き回ってU子はタバコ吸いながら休憩して で終われば 特に問題なく終わったのだろう.ところが 公園の案内看板を見ていたわしが この「石室・水琴窟」ていうの見てみたいよね,ほら この北口駐車場というところまで車で移動すれば あとは徒歩でもいけそうだ,てなことをいったせいで 予定外のことになるw 公園の看板を見て というところがポイントで 本来わしは グーグル・マップで見て そのコメント欄もチェックして派なわけだ.すると ある程度中身も把握して目的地を設定できるわけだが なにしろ思いつきで 公園マップから選んだから エライコッチャw せっかく車移動して 行くぞーとなってたので 足の悪いU子も ここはひとつと 頑張って歩いちゃったわけだが まず道に迷う.とりあえずこっちかな などと 坂を上がると さらに急な登り坂が現れる. えいやと登ってしまうと 今度は下り坂? しかし ここまで登ってしまうというコストを投下してしまった以上 いまさら引き返せない.サンクコスト効果w 謎のすり鉢状の窪地へと下っていくと どうやらこれが水琴窟?・・・腐ってやがる じゃなくて 穴が泥で詰まっていてどうにもならんぞとw
道に迷いながらの徒歩行でU子の足は壊れてしまい その上目的のものは機能していないし 帰り道を見ると もっと平坦なルートがあったことがわかり ぎゃー やっとれん という展開になってしまいました.インパクトとしては これが今日のメインイベントだったかもね.

(私の記述)
広い公園の看板マップを見ていて、どうしても気になったのが「音の広場」とやらにあるらしい「水琴窟」。
名前は聞いたことがあるが、見たこと、聞いたことはない。


これはぜひ、とめずらしく私がやる気を出し、せいうちくんが「きっとこっちのほうが近いよ」と言ううのはたいてい遠回りだから、と反対側からのアプローチを試みたら、本当に珍しく、せいうちくんの方が合ってた。
石を組み合わせて蹲(つくばい)や手燭置きなどを作った、茶道で最初に手を清める手水場の、こぼれた水が下の穴から下方内部の水たまりにしたたり落ち、妙なる音色を響かせる仕掛けになっているらしい。
残念ながらその穴も、上部の水が出てくるはずの穴も木の葉やゴミで詰まっており、そもそも水が供給されていないので鳴る理屈のない水琴窟であった。

帰り道はせいうちくんの言う通りの方に行ったら嘘のように楽に登れた。
私の膝は悲鳴を上げ、「これは水が溜まったな」と感じられる痛みになってきた。
休日が明けたら整形外科に行って注射器で抜いてもらわなきゃいかんかもしれない。

(Gくんの記述)
はい次,最後の経由地 前橋県庁そばの 前橋公園駐車場.その途中で 踏切にまつわるイベントが起きたが割愛.グーグルナビに導かれ 公園に近づいたところで 後部座席のわしは 運転手のS太に声をかける「そこ,側道,側道」.無視して ぶーんとスピードを上げるS太.聞くと「速度,速度というから こいつ なに煽ってんだろうと思った」そうで 、動揺が抜けてないようだ.

(私の記述)
せいうちくんの動揺とは、まったくただの道にしか見えない道路を線路が横切って踏切になっており、実際に一時停止を忘れかけた時に横にパトカーがいた(あれは明らかに続出する違反者をつかまえる罠だ)のであわてて停止した、というひとコマのせい。
あとからGくんの撮った写真を見返すと、確かに上の方に「踏切注意」「一時停止」などと書いてあるが、おなじみの黄色と黒の踏切カラーではなくだし、とても見にくいところにあるし、警察の陰謀しか感じない。ステルス踏切。
たまたま運転手役だったせいうちくん、お疲れさま。

(Gくんの記述)
行きそこなったあとも グーグルナビさんは案内を続けるので それに従って進むのだが うまく目的地にたどり着けない.後部座席のわしも よくわからなくなっている.しばらくうろうろして えいやと 県庁の駐車場に入れることになった.2.2mってなってるが大丈夫かしら 大丈夫なはずだよな ノーマルハイエースは2mのはずだ などとドキドキしながら進む.駐車したのが15:20ぐらいだったかな.この駐車場所に16:00集合ということで いったんS家とは別行動.県庁32階に登って 公園をてくてく歩き 前橋東照宮をお参りして その先の競輪場まで行く暇はなかったが まぁのんびり散策できた.日が落ちるのは16:40頃なので もう泊地の道の駅に向かって良い時分であろう.
ここで何が起きたんだったか すっかり忘れてしまったのだが 当然 わしのスマホのグーグルナビで向かうはずのところで それができなくなった何事かの事件が 多分起こった.そのあたふたを見ていた 後部座席のS太が 車に付属のカーナビを使えばいいという.地名選択をしてみたが なにしろ目的地の道の駅は 今年の3月オープンなので 地名登録されていないようだった.そこへ救世主S太が 「住所あった,あった,どこそこ番地のどこそこ」と調べてくれて それを入力して出発進行. 運転はわしの番であるので ナビ様のゆうとおり進むのだが 繰り返すが わしはグーグル・マップで予習してポイントを決めてる側なので ある程度の距離感はわかってるはずだった.そのわしが いつまでたってもつかないなぁ おかしいなぁ このナビ 遠回りしてるとか どっかぐるぐるまわってるとか おかしなことになってんじゃないか? と 思い始めたとき ある看板が現れてガッテンした.看板には「道の駅 赤城の恵まで1km」となっていた.そうじゃない 目的地は「道の駅 まえばし赤城」だ.おーい S太!! どうも動揺が抜けてないようだw

(私の記述)
Gくんと別行動になったので、さて何をしようかと思っていたら、休日だから登れないと思い込んでいた県庁の展望台に登れるぞ、という入り口の写真をGくんが送ってくれたので、庁舎地下の駐車場に停めてエレベーターでてっぺんの30何階かまで登る。
うーん、こりゃ見事な眺めだ。
遠くの山々までよく見える。



あと、26階にジオラマが設立されており、浅間山の噴火でできた土地なんだということがよくわかる床一面の見事なジオラマを見た。
あとで聞いたらGくんは展望室には登ったが、26階ジオラマ室には気づかなかったそうだ。

(Gくんの記述)
まぁ もともとが ただただ走り回ってる旅なのだから いいんだけどね というか そういうエピソードができて よかったよかったって話なわけだが せっかくなので 赤城の恵にも いっかい寄っていこう...すげー 駐車場が満杯じゃないか.赤城の恵は 以前ひとりで車中泊したことがあるが 風呂ぐらいしかない辺鄙なところで その割には駐車場は広いので 車なんかすかすかだったはずなんだけどなぁ(もちろん平日だったが).ここがこの混みようじゃ まえばし赤城もやばいかもね と この段階ではただの軽口だったのだが 運転を交代して まえばし赤城に着いてみると 案の定 激混みだったw
満杯だったのは 入り口から手前の駐車場で 奥の方の駐車場は 1/3程度の空きがあって事なきを得たが それにしても多すぎね? まぁ 新設の道の駅で 風呂もあって 店もあって まだ17時前だからこんなもんかもね.これが 店が閉まり 22時に風呂が終わればガラガラになるだろう と この時点では本心でそう思っていたものです.
ハイエースの中に寝床を作って 窓にカーテンを 磁石で貼り付け 足りないところは養生テープで貼り付け 人感センサー付きライトを 6個セットすると それなりのちょっとした個室が完成.まず 道の駅内のセブンイレブンで 弁当とビールを買ってきて 腹ごしらえのあとに 風呂に入ろう ということになる.道の駅の施設を一通り眺め歩いて もつ煮込み弁当という つまみ兼晩飯になりそうな弁当とビールを買って 車の中で軽く飲む.

(私の記述)
やっと今夜の寝床に到着だ、お風呂も入れる!と喜びながらも、まずは買い出し。
Gくんって本当に優しいなぁ。
「あれはただの土産物屋で、土地の物産を売ってるだけだ」と彼が言う建物に、
「いや、お弁当とかお惣菜とか売ってるよ!」と断言しながら我々が向かっていき、結局、野菜とか瓶詰とかしか売ってなかったときに「ほれみろ」なんて全然言わないんだもんなぁ。
人間が出来てる。ありがたい。
その後、結局セブンイレブンで食料を入手した覚えがある。

「あんたら、U子が半裸になってせいうちさんがマッサージしたりシップ貼ったりするんだろうが。先に2人で風呂入って、どっちかが戻ってきたらわしと交代して、そののちゆっくりなんでもしてくれ」とGくんが言うが、せっかく男性2人いるんだから、一緒に入ってきたらいいじゃん。
旅先の裸のつきあいだよ。
しきりにそう勧めても、2人とも「特に一緒に入りたくはない」「別に話なんかしないで、中ではずっと別々だし」と言い張って聞かない。
女子のお風呂事情とはずいぶん違うようだ。
じゃあ、って我々タオルや洗面道具を持って先にお風呂をいただくことにする。

大人1人600円。
まあまあの値段か。
しかし、中に入ってみて愕然。
そっけない石製の四角い風呂が2つあるのと、半露天みたいになった風呂がひとつあるだけ。
「サウナもないのかい」と奥へ行ってみると、大理石の上をさらさらとお湯が薄く流れている「寝湯」が5基ほどあった。
「サンゴのミネラルが云々」と書かれたフェイスパックが自由に使えるようになっている。
それを顔に貼りつけて5分ぐらい寝てみたが、そう気持ちいいものではなかった。

車に戻ったらせいうちくんがいてGくんは風呂に行ったと言う。
男湯と女湯の情報交換をしたが、せいうちくんは男湯には「寝湯」に相当するものはなかった、と主張する。
じゃああのスペースはどうなってたんだ。
足やら腰やらにぺたぺたとシップを貼ってもらい、Gくんを待つ。
けっこうゆっくり入ってきたようだ。
なんと、彼によればやはり寝湯のスペースは男性風呂ではサウナになっており、ベランダに出ることもできたので冷気浴とサウナでタップリ整えてきたと言う。
せいうちくんよ、わざわざメガネかけて風呂場に入っているのに、キミの目はどこを見ているのだ?

せいうち家の評価では「あんまりいい風呂じゃない」、Gくん評価では「まあまあの風呂」だったようだ。

22時から恒例の金曜ZOOM飲み会に、スマホでテザリングしたiPad Proで参加。
メガネはかけてないし、髪はぼさぼさだし、薄暗い車内でうつぶせになっているので顔の半分しか映ってない。
しかしGくんと我々がこの週末車中泊の旅に出ているのはすでに知らせてあったので、さほど大きな混乱は呼ばなかった。
これまでの旅を振り返るいい機会だった。

驚いたことがあった。
12歳年下の秋田のヨメであるYちゃんが、早朝息子のところにコメ5キロを置いてきたが寝ていたようだった、という話に結構反応してきたのだ。
「それは…うさこさんや私のような昭和の女からすると、ちょっと、ですねぇ」
え、何が?と聞き返すと、彼女曰く、夫の両親が朝早くお米を持ってきてくれたのなら、妻は少々眠くても軽く身支度をして挨拶に顔を出すべきだ、と言うのだ。
それができてないってことは、息子さんのお嫁さんはまだまだですね、ってことか。

「いや、カノジョ全然関係ないし。そもそも息子と我々のマターで、妻のMちゃんは私たちがお米持って行くのを知っていたかどうかもわからない」と必死に言うと、
「うさこさんは寛大ですねぇ。私みたいな古い女はやっぱりちょっと『それはダメだよ』と思っちゃいます」と答える。
きっと秋田のヨメというのは過酷な仕事なんだろう。
しかし我々と息子の関係ではお互いの価値観や生活ぶりを基本的に尊重しているので、無問題なのだ。
イマドキそんなことを言っていたら、息子がいても嫁は来てくれないぞ、Yちゃん(よっぽどの資産家でもなきゃ、無理)。

いろんな考え方があるなぁ、と驚いて寝た夜であった。
持って行った掛布団は厚すぎるかと思っていたが、敷布団を少し重ねて2枚敷いて、その上に寝た3人の上に布団を掛けると、ちょうどいい温かさであった。
快適な道の駅の夜が過ぎて行く。

23年11月4日

朝、目が覚めたらもうGくんは起きていた。
せいうちくんと私はその後も15分ぐらいはうだうだしていた気がする。
道が混む前に先を急ぎたいGくんにはとんだ寝坊助だろうが、やはり優しく無言で見守っていてくれた。

普通、朝の道の駅はかなりガラガラである。
お風呂に入った人もみんな帰ってしまうので、車中泊を決意した数台の車やキャンピングカーしか停まっていない。
ところが、この日はかなり広い駐車場であるにもかかわらず、8割ほどがうまっている感じだった。
夜じゅうきゃあきゃあ騒いでる若者のグループもいた。
もしかして車中泊って物凄く流行ってきちゃってるのか?
何しろ我々がやってるぐらいだからなぁ。
この先規制がかかることになったら困るな、と眉を顰めるGくんであった。
セブンイレブンで朝ごはんを買って出発。


(Gくんの記述)
11月4日(土)
目が覚めたのは 6時15分ぐらいだったかな.S家の二人はまだぐーぐー寝ている.とりあえず歯ブラシを持って 朝の道の駅を歩き回る.うーん びっくりした.車が多すぎる.わしも結構な数 車中泊をしたが 朝の時点で こんな割合で 巨大駐車場に 車が停まっている風景は 初めて見た.わしらのいた 奥の駐車場を見ても 多すぎると思ったのだが 入り口近くの駐車場を見て さらにたまげる.ぎっしり停まってる車中泊大会なんて 見たことないぞw びっくりするだけではすまず すぐに「やばい やばい こんな調子じゃ 道の駅の車中泊禁止の機運が起こるのも時間の問題に思える」と まじで心配になったことです.

さてと ゆっくり 大回りに 道の駅内の散歩を終わらせて車に戻ってみると もちろんS家の二人はまだ寝ている.このまま起きるまで待とう なんて仏心を出すと 多分 8時でも 9時でも いつまででも寝ているであろう二人とわかっているので ここはさっさと 勝手にカーテンを外し始めるw ほどなく二人も起き出して 布団を畳んで トイレ行ったり ゴミ捨てたりと 一通りのことを終えて 出発したのは 7時半だった.
朝一は せっかく群馬くんだりの山きわまで来て 今の季節 紅葉も見ずに帰ったんでは いくら走り回るのが目的と行っても あまりにも無目的 と思っていたので 榛名山に登ろう という計画になっていた.紅葉シーズンの休日ど真ん中に 紅葉名所に突っ込むとか 普段ならやらないが すぐちかくの麓から 朝6時出発なら(計画では6時出発の予定だったw)へいちゃらだろうという目算.
途中 伊香保温泉を通る.伊香保温泉の駐車場は どこも500円取られるのだが 石段の さらに上の 源泉のところにある河鹿橋駐車場というところは無料になっている.昔ひとりで来たとき ここに停めて 近くはない距離を歩いて石段街まで行ったものだ.今回は 石段街まで歩いたりはしないが とりあえず 伊香保に来たという印(写真を撮って その位置情報を残すことが大事w)を得ようと 中間地点としてマークしておいた.

そしたらすんごいのよ.河鹿橋駐車場に向かう道は 河鹿橋駐車場の先は行き止まりの道なのよ.だから 本道からこの脇道に入る車の目的地は(大江戸温泉物語伊香保に向かう以外) 河鹿橋駐車場しかないわけだ. 本道から 脇道へ わしの前の車が曲がったのにも違和感はあったが そういうこともあるわな とそのまま進んで ふと気がつくと バックミラーに 車が3台ぐらい映ってる.え? なにがおきてんの? わかんないわかんない? この先は そんな 何台もの車がつらなって進む場所じゃないよ.なにこれ こわい.
こわかろうがなんだろうが 進むしかできない くねくね一本山道.ずんずん行くと 駐車場入口にかけて 車五台ぐらいが 並んで停まってる状態の後ろに付く形になってしまった.えーん 予想外の人気.みんな無料の言葉に弱いんだねぇ.有料市営駐車場は まだたくさん空いてたぞー,これだからナカーマ連中には困ったもんだw
正直うろたえてあたふたしていたわしに 後部座席のS太が指示をとばす.こういうときのS太ニキは果敢である.「駐車場は諦めて 横抜けて先に行ってUターンしよう」.うむ わしとて もう駐車場に停めることは考えてなかったが 先行くと言っても この先が行き止まりなのは知っているし 対向車(駐車場を出てきた車)が来たら どーすんのと ビビり倒しているわけだ.「だいじょぶだいじょぶ いけいけ」ニキは勇ましいなぁ. つーことで 横を抜けようとしたら 案の定対向車が来ちゃったが どうにか 3台分の幅を確保してすり抜け 奥(車の通れない河鹿橋がある)まで行って U-ターンして ニキと運転を代わる.さっきの車列の横を抜けて下るわけだが 駐車場待ちの車列は さらに5台ぐらい増えていた.増え過ぎだしペースも早すぎ.まだ朝の8時ぐらいのはずだが やっぱシーズンの行楽地は怖い.S太ニキのほうも 本道を上っていく車のペースを見て もう行楽どころの気分ではないらしく 早く登って 早く降りようとか言い始めている.いやぁ そこまでぞんざいに通過しなくても 榛名山は本日のメインイベントなんだけどなぁw 6時に出発してたら もっと悠然とできたんだろうけれど.

(私の記述)
確かにせいうちくんは妙に果敢であった。
この人が慎重になることはまずない。
その後もすごい無理な切り返しをしたり、「始めなきゃいいのに」ってことをいくつかやらかしていた。

(Gくん記述)
登り坂途中の高根展望台,榛名湖畔の駐車場での絶景見物もそこそこに S太が もう降りよう すぐ降りようというので 榛名湖滞在は6分で 山を降りることにする.途中のチェックポイント榛名神社は さすがにこれだけビビった状態で寄れる場所ではないので スルーして 次のポイント 安中榛名駅に向かう.高崎と軽井沢の間にある新幹線の駅.周りになんにも無いので ほっとけば一生降りることがないであろう駅であるw
これもね 予定では 「ほーら なんにもないでしょ」というネタのためにいれたポイントなのだが 行ってみたら ぱっとみ駐車場が満杯という 謎の現象に なんの見物もせずに ただ運転手交代をして次に進むことになった.さっきから ずっとS太が 早く進みたがってて困ったもんだw
次の目的地は 実はまねきねこ.カラオケしようということになったのだが まぁ 山でどれくらい時間を使うかもわからんし 特に予約もせず 徒手空拳で「空いてます?」と特攻.時間は9時25分ぐらいで 空いてれば朝うた3時間できるところだったが やっぱ田舎は予約なしじゃむりなのかね 11時半までならいいよ ということで 2時間カラオケしました.

(私の記述)
短い時間だから頑張ってサクサクカラオケしようぜ!って3人がお行儀よくひとまわり一回り歌っていくわけだが、なぜGくんが八神純子の「パープル・タウン」を歌うとせいうちくんが機嫌が悪くなるのかわからない。
すぐあとに「みずいろの雨」を入れて歌い始めたが、Gくんがサンバホイッスルの真似をしたとか言ってますます不機嫌になっていた。
どうやらこの2人はヤマハのポプコンやらコッキーポップをはさんで火花を散らしているらしい。
そのへんは昔充分、自分で弾き語りをして楽しんだ私はそういう争いには興味ないぞ。
ソフトドリンク飲み放題をつけたからにはモトを取ろうと、しきりにソフトクリームとカプチーノラテをおかわりしていた。
約束通り11時半に追い出されたよ。
途中の山道で「猫が後ろ向きに(あとずさりして)道路をとことこ歩いて行く」のを見たので、他の2人に「今の見た?!」と驚いて聞いたが、そんなものは見てないとのことだった。
幻覚を見たらしい。車の運転はやめておいた方が良さそうだ。

(Gくんの記述)
次は 藤岡歴史館という資料館の駐車場に車を停め そこから歩いて 白石稲荷山古墳つーものに行ってみる. 最後だし わしも登る気になって S太のあとをついていったものの 実際古墳前につくと やっぱこれ登るのだりーと Sニキが軽やかに登っていくのを眺めつつ わしは 平らなところを制覇して Sニキをほっぽって 先に帰った.

(私の記述)
いやー、とにかくせいうちくんは古墳に登ったね。
人の墓の上にそんなに無遠慮に立つなよ、と思うぐらい登った。
見ていた分だけで4つ登っていたが、どうやら本人、裏手の方にある小さくて丸いのも登ったのも入れると相当な数になるらしい。
「太古の力を足裏から感じる」とか言って、ちょっとトリップしちゃってるようだ。

(Gくんの記述)
その後は もう特にどうということもなく 一応チェックポイントに向かっては進むのだが 着く度に 駐車する余地もない ぎゃー といって 次のチェックポイントへ という形で ただただ家路へ車を走らせただけだった.それで家に着いたのが16時40分ぐらいだったから 仮に駐車する余地があっても 停まってる時間はなかったって話だ. つまりは 帰り道(午後から夕方にかけての)の渋滞具合の見積もりが甘かったね.休日の夕方は混むよねー.休日にドライブなんて行くもんじゃないね.わしは最近いまさら気がついたんだが 休日は 会社が休みだから混むんじゃなくて 学校が休みだから混むんだねー.そして 子供時間に合わせて みな夕方に帰ろうとする.だから 夕方は駄目だよねぇ.

(私の記述)
最後の方はなんだか「ムーミンパーク」の前を通りたい、と言い張るせいうちくんと「駐車場はいっぱいだし、何も見えんぞ」と説得するGくんの話をボケーッと聞いていた。
どうせなら私はコスモス畑の方が興味あったんだが、どうやらそっちへ廻ると遠くなるらしく、せいうちくんは17時にGくんちに帰り着く、という目標を崩したくないようだった。
車を返すのが20時までで、この時間帯なら家まで1時間以上かかるだろう、荷物も下ろさねばならんし、という彼の気持ちはよくわかる。

まあ結果的には17時ちょっと過ぎにGくんちに着いたので、よかったのではないだろうか。
ただ、Gくんの所有物を回収する時にシガーソケットからUSBに電気をとるコードを、
「お、これはわしのだ」と引っこ抜いて持ってちゃったGくんから、
「すまん、あれはわしのじゃなくて車に元々ついていたやつだ」と連絡が来たのがGくんちをあとに20分ぐらい走ったあと。
車の備品がないのではレンタカー屋さんに文句を言われるので、慌てて取りに戻った。

そんなロスがあっても19時前には家に着き、とにかく布団やら保冷ボックスやら着替えの入ったリュックなどを駐車場の隅に段ボール敷いて乗っけておいて、せいうちくんは、
「全部、僕が戻ってからやるから、家に帰って休んでて」と車を返しに行った。
とっても申し訳ないので敷布団2枚だけを残して、あとは夢中で全部運んでしまった。
自分でも信じられない運搬力。火事場の馬鹿力とはこういうものか。

せいうちくんも敷布団を回収して帰ってきて、洗濯物を仕分けして洗濯機に放り込み、車内でひと晩3人に寝られてすっかりしけってしまった敷布団はカバーを外して床暖房の入る4畳ほどのコーナーを立ててエアコンも点けて乾燥を試みる。掛け布団も同様。
カバーは外してさっそく洗濯。

いやー、楽しかった。
いつもいつも行き先がGくん任せになってしまって、調べ物から何から全部やってもらっているのが申し訳ないが、今、我々には車中泊ブームが来ている。
正直、豪華客船でのクルーズより車中泊をもっと長くやった方が楽しい、と感じている。

そのへんはせいうちくんの仕事次第だが、不安要素はやはり朝の道の駅での異様な駐車率だ。
この先Gくんとせいうちくんでお金を出し合ってハイエースを買う、今回はその機運を高めるためにハイエースを借りてみたわけだが、数日の旅なら全く問題なかった。
車買ってから車中泊に規制がかかると面倒くさいな、と少し悩んでいる。
ただ、うちのチームには飲酒しないで大丈夫な私がいるので、万が一注意を受けたら他の場所に移動できるのが強みであろう。
今後の雰囲気をにらみながら、実現に向けて動いて行きたい。
天気も良かったし気温も程よく、せいうちくんは古墳にコーフンし、実に楽しい旅だった。

(Gくんの記述)
そんな感じの 1泊2日の車中泊旅.まず ハイエースなら 3人で寝るにやぶさかではない広さはあった.しかしまぁ 今回は1泊2日で着替え系の荷物とかない状態だったが これが1週間 1ヶ月だと 荷物問題はどうなるだろうね って話はある.ガスコンロやら冷蔵庫やらほしいねと言い出すと あっという間に狭くなる可能性もある.
燃費は 平らな関東平野+榛名山で 9.2km/Lだった.ハイエースだからしょうがないというべきか 十分すぎるというべきか.
一応わしは 昔ハイエースは乗ってたはずなんだが 大昔だし そんなに距離を乗らなかったので 今回のハイエースは ほとんど車両感覚がわからんかった. 駐車場のバックも まったく決まらないし 左側をほとんど路肩に近づけられなかった.まぁ 世の中の現場の多くの人間が運転できるのだから 単に慣れの問題で わしだけ永久に無理ってことはないと信じているがね.
S家は やっぱバックカメラやら 後ろに壁が迫るとピーピーなる機能とかいるよね というが それを言い出すとどんどん新車に近づいてしまうしなぁ.お試しドライブで よし買うかという機運は高まったが 結局 どんなやつを買うかというのは なんにも決断できてないw

(私の記述)
旅行中、Gくんにいろいろ話しかけたが、その中に、
「あなたって昔はヒールの位置にいたじゃない?今、ZOOMを中心に人気者になって輪の中心でみんなに好かれてるってのはどんな気分?」という質問があった。
「わし、別にヒールを目指してなんかいなかったぞ。普通だぞ」
「酔っ払うとすぐわめくし、捨て牌遅いと怒鳴り散らすから、私は怖くて近寄れなかったよ。自覚ない?」
「ない!」
という会話になったのだが、Gくん側の捉え方はこうだったらしい。

(Gくんの記述)
適当に話してる最中に 先輩女性に「あなたって ずっとヒールでいたじゃない」と言われて え? そうだったの? と思ってしまった. そうなのか 当時の(40年前の)わしは そんなに嫌われるように振る舞ってたのか 全然しらんがな. 好かれようというムーブはしてなかったのは認めるが ヒールのつもりはなかったぜw そもそも わしなんて ヒエラルキーの中の めっちゃ下層だったので 影響もなにもなかろうに と思っていた立ち位置. それを今さら「ヒエラルキー上位だった女に」言われてもしらんがな だよなw

(私の記述)
この、「ヒエラルキーを気にしていない」時点ですでにもうGくんは私よりよっぽど偉大な人間だと思うよ。

23年11月5日

今回の車中泊でたくさん出た洗濯物を、日中干してから取り込んでたたむ。
さすがのせいうちくんも精魂尽き果てているので、2人でぐったりと座り込みながらの作業であった。
「きのう何食べた?」も観たし、今夜の「どうする家康」も観た。神回に近かった。
しかしそれ以外何をする気力もなく、ぐったりしていた。

でもLEMINOというサブスクの無料期間中なので、「仕掛け人梅安」と「仕掛け人梅安2」は必死で観た。
案の定、私は途中で寝てた。
また明日、観なくては。

23年11月6日

両ひざが歩けないほど痛むうえ、時々ぐにゃっと曲がって転んでしまうので、整形外科へ行った。
ちょうどシップと鎮痛ジェルをもらいに行く頃だ。

先生は私の右足を曲げ伸ばしして、
「急な運動でもしたの?」と聞くから、
「1万歩歩きました」と言うと、
「そりゃ、関節が痛むねぇ。どれ、左足は」
膝をあちこちさわって、
「水が溜まってるけど、2ccぐらいだから抜かなくてもいいでしょう。じゃあね、痛み止めを1週間分だけ出すからのんで」。
「今、毎日カロナールのんでます」
「あっそ。それならそれでもういいよ。あんまり無理しないでね」でおしまい。

左ひざのこの傷み方は絶対に水が溜まってると思ってたんだよなぁ。
すいぶん自分の身体にくわしくなってしまった。
安静にしていれば自然に吸収されるのだそうで、「安政の大獄」とつぶやきながら自転車で帰った。
今日はもうずっと寝てる。

23年11月7日

通院や旅行以外の用事で家を出るのはどれぐらいぶりだろう。
息子の結婚式のご祝儀に新札を作るために銀行に行かねばならない。
14時45分に家を出たものだから、銀行の駐輪場に着いた時には15時間近になっていた。急がねば。

1日に10枚しか新札に両替はできないと思っていたが、パネルの指示を無視して20枚入れたらちゃんと20枚の新札が出てきた。
家にある分と足して、息子夫婦へのご祝儀、式で会うはずの甥夫婦へのご祝儀、そして娘から弟へのご祝儀の分の新札が十分できた。

娘は成人してから自分の障碍者年金をもらっているので、弟にちゃんと自分からご祝儀が出せる。
もちろん彼女がどう思っているかは知る由もないが、きっとお祝いしてあげたいと思ってくれるだろうと信じる。


松本光司の「彼岸島」シリーズ、今出ている分は全部読んでしまった。第三部まで。
気持ち悪い話をずっと読んできたので、さわやかになりたくて木尾士目の「はしっこアンサンブル」を読んでみる。
うん、これはやっぱりいい作品だ。
「げんしけん」の方が楽しいけどね。まるで自分たちの昔のようで。

せっかく外出する気分になれた記念に、せいうちくんの仕事が終わったあと一番近いブックオフに行ってみた。
最前書いたようにダブりも出たが、久々にたくさん買って8千円ぐらい。
菊石森生の「辺境の老騎士バルト・ローエン」、ブックオフで安ければ買うので虫食い状態だ。
まだまだ人気があるのか最近のはなかなか安くならない。
Amazonで買えばすぐにそろうが、定価以上になるものもあってバカバカしい。
友人が読んでいると聞いて興味を持った「幼女戦記」をあるだけ買って、Amazonで隙間を埋めてオトナ買いしよう。
なるほど、石田点「テロール教授の怪しい授業」の原作者、カルロ・ゼンなのか。
ついでに品佳直の「売国機関」も買ってしまうではないか。



23年11月8日

心療内科の診察日。
今回は時間を作ってせいうちくんも来てくれた。
ドクターとの約束を破って、ものすごく忙しくなって私にかまう時間がなかったことを謝るためだ。
このあとも後始末が少々残っている、と言ったらまた薬を多めにくれた。
薬を使わない治療を目指しているドクターには誠に申し訳ない。

「友達も少ないし、主人以外に何もかも許してくれるような人はいなくて、もし主人がいなくなったらどうすればいいでしょう」って、ドクターもできれば「知らんがな」って言いたいだろうな。
横からせいうちくんが口をはさむ。
「彼女はお姉さんに良い友達がたくさんいるとか、あなたには友達がいない、いても変な人ばっかりだ、って母親に言われて、すごく友達の数にこだわってしまうんです。僕から見ると充分たくさん友達はいると思うんですが」

私も言う。
「名古屋に、とても気にかけてくれる友達がいて、音信ないと1カ月に1回ぐらい様子伺いのLINEをくれるんです。私が調子悪いのをよくわかってくれていて。『名古屋に遊びに来なさいよ』って呼んでくれて、主人も一緒に食事会を開いてくれたり、水族館やドライブに連れて行ってくれるんです」
「それはまた、いい友達だね。俺なんか、仙台の出だけど、誰も仙台に遊びに来いなんて言ってくれないよ」
「すごくいい人で、まわりへの気配りがスゴイんです」
「でも、あなたのことを好きなんだと思うよ。大事に思ってるんだよ」
「私なんてヘンな人間だし、働いてないし…」
「そんなことは関係ないよ。人の行為は素直に受け取っておけばいいよ」
Cちゃん、いつも本当にありがとう。

「まあ、ご主人もヒマになるって言ってるし、息子さんの結婚式も近いから、薬で何とか乗り切ってください。あなたは何も悪くなくて、真面目に一生懸命生きている人なんだから」と励ましてくれた。
ドクターは1日中、死にたいの眠れないの不安なのと言ってくる患者さん1人ひとりをこうやって慰め、励ましてるんだろうな。
ご苦労さんなことだ。
元気出さなくっちゃ。

23年11月9日

いやなことがあるとドキドキする。
自転車のカギをかけ忘れたと気づいてから用事を済ませて急いで駐輪場へ戻るまでの心持ち。
お茶をひっくり返してしまった時の焦り。
友人に言われたことが妙に胸に刺さった棘のように抜けない時。
ブックオフで10巻ぐらいまとめて買ったら1冊ダブりがあった時。
ああああ、とうめいて突っ伏してしまう。

そのたびに抗不安薬のお世話になる。
目に見えて楽になるというものでもないが、のんだという事実が少し助けになっているかもしれない。
プラシーボ効果に近い。

23年11月10日

疲れたのだろうか。なんだかとってもイライラする。
せいうちくんが忙しくて、私にかまってくれない日々が続いた。
「もう手じまいだから大丈夫だよ」と言ってはくれるが、彼の気持ちが届かない。
忙しくて殺気立ってるのをガマンしてガマンして過ごした日々がよくなかったらしい。
もちろん彼は私にあたったり強い言葉を投げたりはせず、辛抱強く忙しさを自分の中で消化していたのだとは思うが、やはり伝わってしまうものなのだ。

なのでまだ気がゆるむほどには安心できず、せいうちくんが寝て薬をたくさんのんでから自傷してしまった。
カッターの刃を2枚ほど折って切れ味を高めたうえで、左太ももに切りつけたのだ。
何も起こらない。
「何で切れないんだ!」と癇癪を起して10本ぐらい無茶苦茶に切りつけたら、玉のような血が浮かび上がってきて、集まって流れ始めた。
私としてはもっとさくっと切れてどばどば血が出るのを期待していたのだが。

それでもティッシュで押さえきれないほど出血してきたので、せいうちくんを起こした。
「自傷しちゃった」
彼は跳び起きて、
「どうして切る前に僕を起こさないの!あああ、こんなに血が出て」とあわてていた。
「こんなの、全然出血のうちに入らないよ。もっとスパッと切れると思ったのに」と不平を言う私を残してタオルやビニール袋を持って来た。

真っ赤に染まったティッシュを捨てて化膿止めの軟膏を塗って取り換え、その上からビニール袋を当てて漏れないようにして、タオルを巻きつけ、太もも用のサポーターで止めてくれた。
「ダメだからね。もう、このまま寝なさい」と言うのを、
「もうしないよ。まだマンガ読んで寝る」と言ったらすぐにすうすう寝てしまった。
こんな時でもすぐに寝られる彼が面憎く、今度はパン切りナイフを持ってきて首を切った。
これまた全然切れなくて、猫がひっかいたほどの傷しかできない。
なんでうちの刃物はみんなこんなになまくらなんだ!

またせいうちくんを起こし、
「あああ、またこんな。もうしないって約束したじゃない」っつて言われてもバンドエイド1枚で押さえられるほどの傷でしかない。
今度こそ解放してもらえず、せいうちくんの腕の中で一緒に眠ることになった。
幸い薬が効いてきたのか、すぐ眠れたようだ。

朝は彼は早くから出社してしまったので、起きたら薬をのみ、膝の手当てを開梱してシャワーで洗い、昨夜と同じ要領で手当てしておいた。

切るとちょっとだけすっとする。
でも本当は白い脂肪や血管が見えるほど切りたい。
前にキッチンにあったよく切れる包丁は、やはり自傷して太ももを刺したため、せいうちくんに捨てられてしまった。
自殺と自傷は違い、切って血を見られれば満足するのに、これではかえって自殺するしかなくなるじゃないか。

息子の結婚式も近いことだから死にたい気持ちは横に置いておいて、薬でぼんやりして時を過ごす。
調子良くなるのはいつなのかなぁ。


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