イライラするのは、愛してるから
―これは、とっても昔のお話。
ある時、ちょっとズレてて、ちょっとドンくさい女の子がいました。
女の子は、男女問わず周りの人からヒソヒソされたり、からかわれたりすることが多かったようです。
感情を表に出すのが苦手な女の子は、相手に反論したり、自分の気持ちを言うことができず、ただ受け入れてしまうだけでした。
そのため、相手とはトラブルにはなりにくく、そんな時を毎回やり過ごしていました。
ところが、どうでしょう。
女の子の心は、相手とコミュニケーションが取れず、ただ受け入れているうちに、相手の言葉や反応が、毎回分残っていったのです。
やがて、女の子の心に変化が起きてきました。
過去のイライラが急に沸きだしたり、思い出して涙が出てきたり、昔の出来事を振り返ってお腹に力が入ったり、胸の奥から怒りが込みあげてくる感覚などが、よく起こるようになったそうです。
あの女はゆるさん。あいつもゆるさねえ。
あそこもむかつく💢
なんということでしょう。
相手は覚えちゃいない些細な出来事を、ずっとずっと、繰り返し繰り返し「はんすう」しているのです。
忘れられない。
忘れたらいいのに―なんて言葉は、女の子には届きません。そんなこと、女の子はよくわかっているの。忘れたくて忘れられるような女の子では、ないのです。
気持ちを溜めこんできた女の子は、やがて怒りの空間に飲みこまれて、我を失っていきましたとさ。
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どうしてこんなにイライラするのか。何年も怒りを引きずるのだろうか。
まず、その時その時に感情を消化してこなかった、という点は大きいだろう。未消化のまま心に残り、時間が経つうちに膨らんでしまった。
ただ、一番カギとなったのは、これだと思う。
私を馬鹿にしたから。
私を軽く、粗末に、扱う相手だから。
馬鹿にしないで。
軽く、粗末に、扱わないで。
と、私はずっと叫んでいたのだ。
それを、相手に言うことが出来ないままだったのだ。
それだけの大きさで、私は私を好いているからこその、叫びなのである。
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土曜の夜にこんな記事かよ(笑)
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