ヤリ捨てたキャバ嬢と奇跡の再会を果たす話

4年に1度の地元の友達と行くキャバクラと言う名のクリーチャーハントは前回話した通り。
そのWBC(Wild Battle Creature)が今年も無事に開催される運びとなりました。

今回は総勢9名。
件の如くまだ完全に暮れる前の19時からネオン街に繰り出す。

いつも利用させていただいております行きつけのお店を前に、一人頑なに違う店舗に行こうと言うやつがいた。

そう、私は知っている。
そいつがなぜ違う店に行きたいのかを。

皆には秘密にしているが、彼は給料の半分を風俗に突っ込むほどの自称風俗王。
なのに予約する時「裏社会の人に名前バレたらどうしよう」とか言ってしまう昭和のパラレルワールドから迷い込んでしまったかのような考えの人種で、偽名で鈴木を名乗っているビビり。

全国の鈴木に謝れと思う。

前回のキャバクラで私が

 たたかう
▶ぼうぎょ
 となえる
 にげる

している反対側で、おっぱいの大きいお姉ちゃんといい感じになっていた鈴木。
LINE交換をして後日おっぱいちゃんと会っている。

「車高の低さは知能の低さ」を体現している鈴木の車で、ドライブおデートをして夜景が綺麗に見えるスポットでおっぱいを弄ぶ。

そのまた後日、花火大会おデートをして帰りの車でおっぱいを弄ぶ。

そしてそして、ちょっとだけお洒落なバーでお酒を酌み交わして帰りの車でおっぱいを弄ぶ。

おっぱいを弄ぶだけ弄んだ後、風俗に行く回数を減らしたくないとの理由でおっぱいちゃんを捨てた。

全国の鈴木に土下座しろと思う。

そんなおっぱいちゃんが在籍しているキャバクラは何としてでも避けたい鈴木。
新規開拓して楽しもうと提案をしている。

じゃあ、まあそうするか、
という流れになり安堵の表情の鈴木。

クソである。

はたして新しいお店。
ボーイとの交渉を特技としている友人の手腕で、なんと9人に対して10人のキャバクラ嬢が席につくというマダガスカルもびっくりなゴージャスさ。

私はあまりキャバクラに行かないのでわからないが、こんなパーリーナイッみたいなキャバクラ遊びはあるのだろうか。いやないであろう。と倒置法の例文が頭に浮かぶ。

ただ鈴木を除いた男の中で私しか気付かない小さな事件が起きた。

キャバ嬢10人の中におっぱいちゃんがいた。
おそらく前の店舗からこちらの店舗に移籍してきたのであろう。

鈴木がNSO(なぜ?そこに?おっぱいちゃん?)な表情を一瞬見せたのを見逃さなかった。
私だってNSOだ。

素直にいつものお店に入ればよかったものの、なんとも運のない鈴木。

おっぱいちゃんはさすがにプロ、にこにこして席に座った。

総勢19名、鈴木とおっぱいちゃんは少し離れた席に座っている。

私は手練れのクリーチャーを相手にしつつ、鈴木とおっぱいちゃんの動向を観察した。

鈴木はやはり気まずいのだろう、あまり楽しそうではない。
そして早々にお手洗いへ向かった。

立ち上がって歩き出した鈴木を見るおっぱいちゃん。
鈴木を目で追うおっぱいちゃんが、人殺しの目になっているのに気付き戦慄する私。

おっぱいちゃんがキラーへと変貌したことを知らずにトイレから帰ってくる鈴木に、おしぼりを渡そうと立ち上がるおっぱいちゃん。

ギョっとした表情で固まる鈴木に、口では笑っているが人殺しの目のまま鈴木の手ごとギューっとおしぼりを握らせるキラーおっぱいさんが本日のハイライト。

その後QBK(急にブスが来た)な私は、モンスターによる耳に息をふーと吹きかける“はかいこうせん”や、手に乗せていた柿ピーを奪われる“ひっさつまえば”などの技をくらうが、これといった事件もなく無事にお開きとなった。

皆から1歩後ろを歩いていた鈴木には「帰りの夜道に気を付けてな」とだけ言っておいた。


#この経験に学べ

#キャバクラ #キャバ嬢 #クリーチャー #モンスターハンター #おっぱい


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