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Day 265: 計画無痛分娩 入院2日目

入院生活の二日目。
予定通りいけば、今日いよいよ出産。
「計画」とは言え、予定日より早めなことに変わりはなく、そもそも自分の心の準備が…なーんて悠長なことは言ってられなくなりました。
(↓入院1日目の記録はこちら↓)

起床から出産までのタイムライン

分娩にかかった時間が「経産婦で無痛分娩をした人並み」という脅威の速さだったので、初産婦ならばもう2〜3時間はかかると思っていただいた方がいいかもしれません。
あくまでご参考程度に(私自身の記録です…)。

5:45 起床
6:10〜6:15 看護婦さんから説明を受ける
6:30〜6:50 LDRに移動、子宮の開き具合確認
7:00〜 陣痛促進剤の点滴開始
7:30〜 朝食
7:45〜 陣痛らしきものが2〜3分感覚ではじまる
8:15〜 陣痛が強くなる
9:15〜 ドクターの内診・破水させる(子宮口4cm)
9:20〜 陣痛がかなり強くなり、痛みが最高潮
9:30〜 カテーテルから麻酔の投与が始まる
9:45〜 麻酔が効き始める
10:00〜 麻酔が効果を発揮、痛みが弱まる、麻酔の効き具合を確認、内診(子宮口の開き5cm)
11:00〜 麻酔の効き具合を確認、内診(子宮口の開き6cm)
11:30〜 腕・足のマッサージ
12:00〜 内診(子宮口の開き9cm)
12:10〜 昼食(ゼリー食とジュース・水・お茶)
13:00〜 子宮口全開 10cm
13:15〜 分娩開始
14:40      産まれました!

起床してすぐ、LDRに移動

つい先週までLDRの意味すら知らなかった私。
(LDR=Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)までを行う部屋)
朝起きると、看護師さんが部屋にきて、
「水とか、携帯とか持って、LDRに来てください」
と、あまりにカジュアルに言うもので、事前の検査かと思えば、それから出産まで部屋から1歩も出られませんでした。笑
結果、夫に「病室からあれ持ってきて」「これ持ってきて」とお願いすることに。

陣痛促進剤の効きが…早い

朝7時ごろに陣痛促進剤の投与を開始し、7時半に朝食が運ばれてきたのですが、もうその頃には「ひどい生理痛」のような痛みが。
でも、麻酔の投与を開始すると食事を中断しなければならない、と言われたので、食いしん坊の私は痛みに耐えて朝食を完食。

どのタイミングから麻酔の投与を開始するのかを尋ねると、
「生理痛がひどくて、普段”これぐらい痛いと薬飲むな”というレベルに達したら」とのことだったんですが…
私、ここで少し無理をして耐えてしまいました。
もっと早く麻酔お願いしてもよかったな〜、と今なら思います。

ただ、予定であれば9時半ごろに自分で歩いて診察室まで行き、そこで担当医の内診&破水処置なのですが、すでに陣痛の感覚が2〜3分になっていたこともあり、担当医がLDRまで来てくれました。
それぐらい、陣痛促進剤の効きが早かったようです。

破水後は痛みが最高潮に

破水後にさらに痛みが増す…ということを念頭に入れていたものの、ここは私が判断を誤りました。
破水後の陣痛はかなり堪えました。
「ひどい生理痛」では説明できないレベルで、無痛を選択しなければこの痛みに何時間も耐えるのかと想像しただけで、私、失神します。
麻酔の投与が始まってからは、自然と痛みが和らぎました。

「無痛」は完全な「無痛」ではない

麻酔が効き始めてからは、1時間おきに麻酔の効き具合と子宮口の開き具合の確認があります。
麻酔の効き具合は、アルコール(だったと思う)ガーゼを、ふくらはぎ・内腿・下腹部・胃の辺り・胸などにあて、冷たさを感じる度合いで確認。
もし効きが悪い場合はカテーテルを入れ直すなどの処置も検討するらしいです。

私の場合、総じて麻酔の効きは問題なかったものの、陣痛時に尾てい骨あたりに押される感覚が強くあり、「痛み」に似た「押される」感覚、あまりお上品な表現ではありませんがもっとも近い感覚としては(下痢痛のような痛みが伴う)便意が最後まで残りました。
これを「痛み」と捉えるか否か…難しいところではありますが、私にとっては痛みだったかな〜という感じです。

リラックスすると子宮口が開く?!

そんなこんなで、麻酔が効き、立ち合いの夫と談笑しながら過ごしておりました。
ちょうど、助産師を目指す学生さんが研修に来ており、マッサージをしてくれるとのことで、お願いしました。
アロマオイルでふくらはぎと腕のマッサージをしてもらい、なんだかリラックスモードに。
ちょうど昼時だったので、夫には食事に出かけてもらっていたのですが、マッサージ後の内診で子宮口が9cmまで開いていることが判明!
それまで1時間に1cm程度の進捗だったので、完全に開くのは14〜15時ぐらい、と予定していたので、少々焦り始める一同。
ご主人に早めに戻ってきてもらった方がいいかも…」との助産師さんのアドバイスもあり、すぐに夫に連絡。

その後、私も昼食という名のゼリー食と飲み物を補給。
その間に夫も昼食から戻ってきて、いよいよ分娩が始まったのです。

無痛でも分娩は体力勝負

それまでNetflixを観ながらダラダラ過ごしていたベッドが、分娩体制に変身したのは午後1時過ぎ。
「陣痛のタイミングでいきんでくださいね」
と、助産師さんに言われ、まずは練習開始。

陣痛がきたな、と思ったら、ベッドの両脇の取手を引っ張りながら、足を踏ん張り、顔は自分のヘソを見るようににして力を入れる。
「ひっ、ひっ、ふーーーー」なんてしないんです。笑
その際、目は開いていてください、と言われたんですが、これは何でなんでしょう?
どうしても力を入れると目を閉じて歯を食いしばってしまうので、最後まで目を開いておくのが難しかったです。

そして何より難儀だったのが、この陣痛がどうしても便意に思えてしまい、出すのを我慢したくなってしまう…これ人間として致し方ない反応な気がするんですが、本当にもどかしかった。
途中から、脳が「これは胎児が降りてきている痛みですよ〜」と認識してくれるようになり、いきめるようになるんですが、それまでは力の入れ方があっているのか、わからないです。

これ何時間続けるの?からの全力疾走

無痛分娩にすると、痛みがない分、分娩にかかる時間が長くなる…と聞いていました。
無痛でない場合、やはり痛みがトリガーとなり、必死でいきめる=力が入りやすい、ということのようです。
私は元来、痛みへの耐性がないからか、前述した尾てい骨への圧迫感&便意に似た陣痛で、「これ長く耐えるの無理!!涙」というセンサーが起動。
切迫早産で約2ヶ月安静で、全身の筋力が衰えまくった身体にもかかわらず、全力でいきんだのでございます。

すると…
分娩開始から約1時間で、産まれました。

自然と涙が溢れました

全力のいきみからの解放、無事産まれたという安堵、そして本当に産まれたんだという生命の神秘!
喜びとは異なる感じ…これまで全く感じたことのない感情だった気がします。

忙しなく動き回る助産師さんをよそに、私は放心状態。
その後、胎盤がニョロッと登場し(無痛だと感覚がない)、ちょびっとだけ局部をドクターに縫ってもらい(これも無痛だから感覚がない)、あとはなされるがまま。
そのままLDRで2時間ほど過ごし、病室へと戻ったのでした。

このようにして、あっという間に私ははじめての出産を終えたのでした。
妊娠〜出産までの振り返りはまた、別のnoteにまとめようと思います。
さぁ、新生児との生活が始まるぞ!

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