人は生まれ変われる
これはチリ人の友達が私に言ってくれた言葉です。うれしくて思わず写真撮りました(笑)。
ダブリンで暮らし始めて３か月目に突入。語学学校にいって、日本食レストランでバイトをして、バイトにも慣れて、生活が落ち着いてきました。
オバサンということを忘れかけている50歳
今度の語学学校は特に年齢制限がありません。だからクラスメートはみんな若いです。私のクラスは19歳から30歳がいます。平均すると27歳くらいじゃないかな？こうして数字にすると凹みます。みんな若すぎるわー。私の半分かー、って感じです。
19歳や20歳の子たちに限っては、箸が転がっただけでも笑いが止まらなくなるお年頃です。だから自分が答える順番になっただけで「俺の番かよーーー！わははははー！」って感じです。
おいおい、何がそんなにおもろいんだい？って感じですが、「ああ、そうか若いから何でも面白いんだ！」っていうことを思い出します。なんでも笑っちゃうのは世界共通なんですね。
ワールドカップが始まると、彼らは教室内でサッカーをして遊んでいます。アルゼンチン人とブラジル人、スペイン人の若者はやっぱりボールさばきが上手。ボールが友達でした。（キャプテン翼より引用）
私の同世代はもちろんいないし、一番年が近い人でもひとまわり違ったりします。そんな若者ばかりに囲まれていると、そのテンションについていけないことも多々あるけど、でもまぁなんとかやってます。それはおそらく彼らが私をおばさん扱いしないからだと思います。年が離れているからと言って避けたりもしないし、同じように接してくれます。
そんなクラスメートをみて、こんな若いころから留学ができて、海外暮らしができてうらやましいなと思います。私が彼らの年齢の頃は、世界がこんなに広いということを全く知らずに生きていました。
もし私が彼らくらいの年齢で留学をしていたら、また違った人生があったのかもしれないなと見ていて思います。
ま、そんなことを言ってもしょうがないので、考えないようにはしているのですが、普段若い人と一緒にいるからなのでしょうか、友達に「なんか会うたびに若くなっているように見える」とか言われるのです。※ちなみに日本にいたときは若く見られたことはありませんでした。
若返った理由
留学してから私の生活は一変しました。日本で主婦をしていたころの私は、朝起きて家族に朝ご飯やお弁当を作り、家事をして、その後仕事に行く（車出勤）、仕事帰りにスーパーに買い物にいって、晩御飯を作る。録り溜めしたドラマを見て、寝る。
こんなルーティンでした。
それが今は学校にバスと歩きで約片道1時間。バイトでも、料理を運ぶ際に毎回10段ほどの階段をかけあがらなければならず、料理が出来上がるたびにその階段を何十往復もしています。おかげでバイトのある日は必ず２万歩は歩いています。そのせいか足首は引き締まり、ふくらはぎにもいつのまにか筋肉が・・・。
よく動くのでおなかは空くから賄いをしっかり食べているのに、また痩せてきた気がします。体重計が欲しくなってきました。
なにより若い子に囲まれて、私はみんなから若いエキスをこっそり吸血鬼のように吸っているのではないかな？と思います。そして「あなたはどんどん若くなる～」と催眠術をかけられているような気もします。
体重減って、笑顔が増えた
街を歩いていてよく思うことは、誰かと目が合うと、みんなニコっと笑いかけてくれます。全然知らない人にHello！How are you？と声をかけられることはほんとによくあります。
この笑顔や挨拶は日本に住んでいたら絶対にないことなので、とても新鮮です。そしておのずと自分も笑顔が増えていると思います。
学校に行って、授業を受けて、バイトに行って、お客さんと楽しく話して、バカ笑いして、賄いを食べて、家では自分の食べたいものを作って、猫と遊んで、寝て、宿題して、たまには掃除して、友達とパブにいってギネスビールを飲んで、音楽を聴く・・・時間にゆとりがあって、無理をしていない。
やっていることは全然大したことじゃないけど、この穏やかな生活は、なんだか自分のために時間を使っている生き方をしているような気がします。
生まれ変わった？
日本にいたころの自分とは180度違う生活になったので、なんだか自分が生まれ変わったようです。
実年齢と顔は変えられないけど、人生はこんなに変われるんだと思うくらい変わりました。ちょっと前まで主婦をしていたのが噓のようです。
日本を飛び出すことも、日本の家から離れることも、すごく勇気がいったことだったけど、その先には全く違う新しい人生が待っていて、そこに今私はいる。過去の自分と今の自分はまるで別人で、全く違う人生を今、歩んでいます。
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