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読みました録 :『おやつのない人生なんて』

地域の居場所になるようなカフェ開業を目指す主婦のなんでも日記帳です。
今回は、読みました録 です。

前回の 読みました録 が、たくさんスキをいただいてびっくりしています。
noteユーザーさんは、本が好きな人が多いんだなぁ〜と、嬉しかったです。


さて、今回は こちらです。
『 おやつのない人生なんて 』
著者:伊藤まさこ  2014年 株式会社筑摩書房

 フードエッセイがお好きな方なら、一度は読んだことがあるのではないでしょうか。伊藤まさこさんの本です。
最近、色んなレシピをお試しすべく2週間に1回図書館へ行きレシピ本を借りることが習慣化しつつあるのですが、
レシピ本のコーナーにこちらが。これはなんちゃらホイホイのような巧みな配置ですね。借りずにはいられませんでした。

伊藤まさこさんがお仕事やプライベートで訪れた様々な場所の写真や、その時々のおやつの思い出が、ほっとする言い回しの文章とともに添えられており、
まるで自分も、日本のみならず世界をも一緒に旅したような気持ちになれました。
平生 旅行好きではなく出不精な私は、こちらを読むだけでお腹いっぱい胸いっぱいになりました。

それと同時に、旅することっていいなぁ とも思うことができました。
その先々で出会った食べ物に舌鼓を打ち、それがまた思い出になる。
あらかじめ予約しておいた有名店のご飯も特別感があっていいし、
お腹が空いてたまたま見つけて入った食堂の定食もなんだか憧れる。
私にとって旅といえば、ソフトクリームだな。びっくりするような値段のものもあるけど、旅先だったら買っちゃう。

コロナも落ち着いたし、むすめもだいぶしっかり歩けるようになったし、
そろそろ家族で旅行もいいですね。

本には、お仕事や旅先でのおやつだけでなく、
伊藤さんが差し入れてもらったおやつや、ご友人への手土産、常連さんになられているお店の味など、
それこそ ふだんの生活の中でのおやつのエピソードもたくさん書かれてました。

それらを読むと、
伊藤まさこさんが、おやつそのものだけでなく、「おやつとともにある生活」を楽しまれているんだな ということが伝わってきました。
おやつを囲んでの、ご家族やご友人との何気ない会話に癒されたり、
時々垣間見える食べ物へのこだわりに、なるほど、流石・・・と、尊敬したりしました。

最後に。
どれも素敵なお店のなかに いくつか"あんみつ"のお店も取り上げられていて、
それを読んで私はもう完全にあんみつの口になりました。
あんみつが食べに行きたくてしょうがないし、
ちょうど冷夏のレシピ本も借りて寒天のおやつも作ろうとしていたので、
カフェを開いた時、あんみつはメニューに入れようと 決意しました。


また、余談ですが、食べ物が出てくる本がお好きな方へ。
一緒におすすめしたい本があります。

午前四時、午後四時、どちらにしても、食事とも、おやつともいえない半端な時間。そんな時間のおやつとともに切り取られた、昭和の人間模様。
それぞれ登場人物の設定もある短編集なんですが、それぞれのお話に、「まだあともうちょっと読みたい!」と思いながら、次のお話・・と読み進めていると、いつのまにか読み終わっていました。


末筆になりましたが、nouchiさま。

リラックスして本を読む雰囲気がイメージぴったりで、イラストを何度も使用させていただいています。ありがとうございます。

カフェ開業に関する本を読むととてもワクワクするけど、
同時に重たい現実と向き合うことでもあるので、
こういう本も読んでいくことで「食べ物が人にもたらすしあわせ」や、「食べ物とともにある居場所」の意味など、自分が創りたいカフェのイメージを膨らませることに繋がるなー!と思いました。

以上、今回の読書感想文でした!

おわり

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