食べる楽しみ、作るよろこび
こんにちは〜。
九月に入ってから、朝晩ふっと秋の匂いが通り過ぎることがあります。
まだ八月のうちに、仕事帰りに空にうろこぐもを見つけて嬉しかったことも、
日々のばたばたの中で すっかり忘れていました。
今までだったら、
「ああ、やだなあ。忙しさにころされている。」と
綺麗なものを綺麗だと思えない自分とか、
そうなった環境とかを責めていたんだけど。
前回の記事を書いてから、なんかスッキリしました。
ああいう、ぼやっと、漠然と抱えている気持ちを書くのもいいですね。
ほうっておいたら、心がなみなみ溢れてしまうところでした。
「そんなときもあるかぁ」と、
「ま、いっかぁ」は声に出すのがおすすめ。
あたたかいコメントもたくさんいただいて、
嬉しかったなあ。ありがとうございました。
さてさて、重たいものを吐き出してnoteへ向かう気持ちも軽くなったので、
今回もさらっと日常のことを書きたいと思います。
我が家では毎朝、
家族三人がそろって居間のど真ん中に置かれたちゃぶ台を囲み、
朝ごはんを食べます。
社会人になってから、ろくに休憩時間も取れない職場も多かったので
意図せずして早食いが身についているのと
子どもが産まれてからというもの とにかく余裕のある朝という方が少なくて、
朝ごはんも、自分の分はかきこんで、
まだまだ遊びたい盛りのむすめに食べさせているころにようやく
そのむすめのもぐもぐ動かす可愛い口元を見ながら、
「食べている」と、実感するような有様。
「ていねいな暮らし」とはかけ離れています。
そんななかでも、「手づくりする」ことはほんとうに日々の食卓の楽しみを増してくれます。
自分でいろいろと作るようになってから、
様々なレシピ本や料理家の方たち、
もちろんnoterさんたちにも、「作るよろこび」を教えてもらいました。
そんな数々のレシピのなかから今回は、
私に食パン作りのきっかけをくれたこちらの本をご紹介します。
『パウンド型で焼ける おいしい食パン』 幸栄 さん
家の光協会 / 2016 年
そう。
「パウンド型で焼ける」んです。
「朝ごはんに手づくりパンを食べたいけど、一個ずつ成形するパンは日々の朝ごはんにするにはちょっと大変。。。
義務感も持ちたくないし、一度作って切り分けることができる食パンに挑戦してみたいなあ〜」
と思いつつ、
何かにつけ「〜ねばならない型」で考える癖のある私は
食パンも、食パンの型がないと作れないだろうと思い込んでいたのです。
( そしてあまり調べない )
そんな時に図書館でたまたまこちらの本と出会い、
「こりゃいいわ!」と食パン作りの魅力にハマったわけです。
お休みの日。
いそいそと本を広げてからお砂糖を切らしていることを思い出した私は、
まず「はちみつ食パン」を。
幸栄さんの工程は
生地を休ませることでグルテンが自然と結びつく性質を利用しているので、
あまり捏ねることなく発酵まで進むことができます。
そうはいっても
グルテンがきちんと結びつくまで捏ねることと、
生地を丸めるときに張らせること、
お尻をしっかり閉じることが
膨らんでくれるコツのようです。
夏はいいですね。
常温でぐんぐん発酵してくれます。
電子レンジ発酵していたときより、生地がイキイキしている気がします。( 気持ちの問題? )
二次発酵では、
実際にパウンド型へ入れてから発酵させますが、
発酵のめやすが「生地が型から顔を出したら」というのが
可愛いなぁと思いました。
オーブンで焼き上げて、完成です。
小さいころから好きだったなぁ、はちみつのパン。
ほんのり風味がして、美味しかった。
ごそごそ探すと黒糖がでてきたので
続けて「黒糖きなこ食パン」も焼いて、(写真撮り忘れました!)
この二本は実家へ帰省するときに持って帰り、母たちと朝ごはんに食べました。
美味しいと喜んでもらい、嬉しかった!
続いて、
小さな子を持つ親の性か、
はたまた私だけなのか、
子どもに野菜を食べて欲しいシリーズ。
「かぼちゃ食パン」
かぼちゃの甘さがしっかり感じられて美味しい。
むすめにも好評だった気がする。(記憶)
そして、
「とうもろこし食パン」
とうもろこしは穀物ですが、
野菜売り場に沢山並べられている瑞々しい彼らのことは
もはや野菜認定しています。
焼き立てが、とうもろこしがシャキシャキしていて美味しかったです。
そして、
昨日焼いたのはこちら。
「レーズン食パン」
基本的に家にある材料で作るので
オーソドックスなものばかりになりがちです。
本には、「レーズンナツメグ食パン」が載っていました。
お酒にも合うらしい。気になります。
むすめにも食べてもらわねばならないのと、
ナツメグなどは常備していないので
私は入れずに焼きました。
次は、うずまき食パンも作ってみたいなと目論んでいます。
作ったら、この投稿に追加するか、つぶやきで投稿させてください( パン作りは自己満足、自己肯定感も満たしてくれます )。
手づくりの食パンは、表面は香ばしく中はもっちり、噛むごとに小麦の風味が広がります。
高級な小麦粉を用意する必要はありません。
手づくりすることの工程、
丁寧に計量すること、愛情込めて捏ねること、発酵する様子を愛でること、食べてくれる家族を思いながらオーブンへ運ぶこと、
そのひとつひとつが合わさって 目の前にかたちとしてあらわれて、
ひとたび食べれば、食卓をもっと楽しく、美味しくしてくれます。
食べる楽しみ、作るよろこび。
今日もこれから、昨日焼いたレーズン食パンと
冷蔵庫から ”いつもの” おかずを少しばかり用意して、
変わり映えもインスタ映えもしないけれど、
かけがえのない私達の朝がはじまります。
むすめが起きてきたのでこのへんで。(内心めちゃくちゃ急いでいる)
読んでくれた皆様にも素敵な一日が訪れますように。
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