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3行にならない日記 旅とコーヒー

先日家族で行った旅行先で、地元で有名という喫茶店に入りました。
1階が焙煎所で、2階がお店。コーヒーチケットで飲んでいる地元の常連の方も観光客も半分くらいずつ混じって、満員の店内。お店の方たちは皆さん話し方がとても柔らかく暖かく、それでいてキビキビと働いていらして、サンドイッチも名物のカボチャプリンも美味しく、使い込んだソファの座り心地もよく、良い時間を過ごすことができました。で、そのお店で200グラムばかり、「オリジナルブレンド」の豆を買ってきた。

我が家では毎朝、配偶者がコーヒーを淹れるのですが、普段はコストコで買ってきた2キロ入り袋とかのお手頃な豆のコーヒーを飲んでいます。それで充分に美味しいのですが、旅から帰って1週間くらい、いつもと違う味と香りのコーヒーを、「楽しかったよねぇ」とか言いながら毎朝飲むのが、なんだかとても良かった。

むかしむかしは、旅行といえば海外に行ったりして、海外に行けば何か「大物」を買わなければならないような気になり(当時、バブルはもう終わっていたけれども、職場のお姉さまたちは毎夏のようにハワイやグアムに行っては、時計やカバンを記念に買ってくるのが当たり前だった)、旅行≒買い物みたいな時代が自分にもありました。
いつしかどこに行ってもお菓子や調味料などの、消え物ばかり買うようになったり、それじゃ寂しいからとその国らしいCDを1枚だけ買う自分ルールを作ってみたり・・・と、私なりの変遷を経て今があるわけですが、コーヒー豆を買ってきたのは初めてだったかな。

漬物やお菓子や調味料もいいんですけれども、コーヒー。
どこでも買えるものだけれども、そのお店の特徴があるせいか、1週間くらいで無くなる量がちょうど良かったのか、旅のしっぽが伸びたみたいな感じで、とても気に入った。それだけ、あの街とあのお店が良かったよね、ということもある。

また、どこかに行って、いい店があったらお土産にコーヒー豆買って帰ろう。

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