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岩手旅行

2024/3/29~3/31の岩手旅行で感じたことを駄文で書いていこうと思う。

【盛岡神子田朝市】
◯年間310日程度、6:30~9:00頃まで開催している朝市で、地元の人を中心に一部観光客で賑わうスポット。果物や野菜からお茶屋さんやラーメン屋さん、美容院まで何でも揃う朝市だった(ひっつみという郷土料理が美味しかった)。生産者の顔が直接見えるスタイルが基本で、中にはコインロッカーに商品が入っており、お金を入れると買えるという面白い無人販売のシステムもあった。来ている人は、子供のいる世帯や若いカップル、年配のご夫婦など幅広かった。

◯道中のタクシーの運転手さんとの話と実際の朝市に赴いて感じたことは二点。一つは高齢化の影響で、特に個人での出店が少なくなっているという持続性の課題だ。付言すると、店は二種類に分けられ、地元中小企業が顧客と接点を持つための営業活動をされている方(配管工事会社の方等がいた)と、背景は不明も個人や家族(?)でお店を出されている方がいた。このうち個人や家族単位で出すお店が減ってきているということである。一方で一人の地元の女子高生が自身で商売をする経験をしたい等の理由で子供向けのお店を切り盛りするという新たな動きがあり、こうした若い世代への継承が順調に進むことを切に願っている。

◯もう一つは地域のコミュニティが形成されているという事実だ。出店者同士の交流を見ていると、地元のレストラン等の仕入れ朝市を活用していると見られる事例や出店者同士がふらふらと集まって談笑している姿や、パンなどの軽食を他の店から買って店番をしながら食べている姿、寒い中で販売しているおしるこを隣店に差し入れる方の姿も見られた。そこには、多くの人の笑顔がはっきりと存在し、寒空の早朝でも暖かな空気が流れており、ウェルビーイングの高さを目の当たりした。私なりに考察すると、①競合となる商品を販売していないことで各出店者の各商品に対する需要を市場内で補完できること(必需品の購入が概ね市場内で完結する)、②ほぼ毎日顔を合わせていることによる関係性の深化がウェルビーイングを高めている背景だと考える。
 ーー 地方で地域コミュニティがはっきりと存在する例を自分の目で見るのは初めての経験だったかもしれない。

(①について、各店は当該市場では独占になるも毎日取引があるので販売価格はモラルに則る設定になるほか、利益獲得の意識を芽生えさせる同業者との競争の動きが鈍い事からコミュニティ内部の公平な力バランス維持、ひいてはコミュニティの安定に寄与しているのではないかと考えられる。)

【浄土ヶ浜海岸】
◯4/2未明に岩手県宮古市付近を震源に震度5弱の地震が発生したそうで心配である。

◯ここでは岩盤に張り付いたひじきの採集をしていて、海洋資源が豊かな東北の沿岸地域では、魚だけではなく海藻類も新鮮なまま食することができるのかと思った(単純にひじきがこのように取れるのかとしれた驚きを備忘録として残しておきたい)。もっとも、ひじきの採集は地味である上、かなり根気のいる草むしりのような作業であることから体力が必要とみられるが、様々な岩盤に生えていることから機械で大量処理するのは難しそうであるので、今後の人手不足が心配。

◯ひじきは90%を輸入(韓国が主で中国からも)に頼っているそうで、国内では100%天然のひじきが生産されているそう。これほど生産適地が豊富そうな日本で養殖が行われないのは何故なのか、疑問である。
 ーー 人手不足?それほど儲からないからやりたい人がいないのか?(金基準!!)


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