見出し画像

311に灯す灯り。

灯を灯そう。一つ、もう一つ。

もっと明るく、その視界が暖かさで埋め尽くされるように。


灯を灯そう。互いに、声を掛け合って。

あなたが紡ぐ言葉、他者から紡がれる言葉の灯りを灯そう。


灯を灯そう。毎日の食事の時間に。

あの豊かな食卓も、この穏やかな食卓も、いつか思い出せるように。


灯を灯そう。その姿を嗅ぎ分けるように。

記憶の中のあの匂いも、今に大切なこの匂いも。


灯を灯そう。どうかその身を投げ出さないで。

今、在る存在に触れてください。

きっと、全てが、此処に在るから。


灯を灯そう。消えた事実に俯かないで。

あの人も、この人も。誰もが、その灯りを待っているから。


灯を灯そう。たくさん、たくさん。

もっと明るく、その心まで温かく包まれるように。


灯は、みんなの希望であり、幸せの象徴です。


燃えるいのち。

灯す側には、灯す意志が必要です。

灯を灯すことをしなくては、あなたの周りは暗くなります。

あなたが暗い場所に立つことを。けして、誰も望まない。

それは、誰からも望まれていない。


愛が深いから、哀しみも深いならば。

愛が深いから、その支えも強固なのです。

支えを折らせたままで、いいはずもない。

支えが折られたままで、いいわけはない。


必ず、その、繋がれたいのちの灯を。

未来へ明るく繋げて行ってください。


どのいのちも、いとおしまれることを望まれているから。

あなたのいとおしいは、どんな灯を灯せていますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?