ふたご座流星群が見たくて。

12/14夜~15未明にかけて、ふたご座流星群がピークだという。
例年、天気が良い年にはベランダに出て流星を見ようと試みているが、毎度寒さに負けて10分くらいでギブアップしている。

今年こそは、と思ったのだが、そもそもどこを見ていれば良いのかが分かっていなかった。ふたご座がどこにあるのか、まったく知らない。
とんちんかんな方向を見ることにならないよう、ネットの記事を頼りに色々と調べてみた。オリオン座、カシオペア座、冬の大三角形、など目印となる星座が紹介されていた。

1時半頃、ベランダに出てみた。
オリオン座はすぐわかる。カシオペア座もいつもは見えるのに今日はよく見えない。冬の大三角形に至っては、3つの星を結べば三角形になるので、どの三角が正解なのかさっぱりだ。
とりあえず“オリオン座の左斜め上あたり”を目安にして東南の空を見ていた。

月明かりが眩しく、あまり星が見えていないのだが、流星はみえるのだろうか?と思いながらしばらく空を見上げていた。たまに飛行機が明かりを点滅させながら通りすぎて行く以外、なんの変化も起こらない。

ちょっと飽きてきた。そして、なにより寒い。
凄く長く見ていた気がするが、時計をみたら10分しか経っていなかった。
今年も10分が限度なのか、、、何で10分しか経ってないないんだ?!と頭の中で不平不満を言いながら、頭上の空を仰いだ。

その瞬間、すぅー、と光が流れた。
え?え?と思っている間に、流れて消えた。

流れ星だ!と認識した瞬間、寒さも愚痴も一気に吹っ飛んだ。初めて見れた嬉しさと、不意打ち過ぎてしっかり見れなかった悔しさとで複雑な気持ちでドキドキしていた。

よし、次はちゃんと見るぞ!とまた空を見上げた。
が、数秒で寒さに負け、一旦部屋に戻った。
なんて家の中は暖かいのだろう、と感激しながらホットカーペットで足を温める。ダウンコートとショールで上半身は暖かいのだけれど、ベランダのコンクリートの冷たさが伝わるつま先は冷えきっていた。

すっかり身体が暖まった2時半頃、再びベランダに出て空を見上げた。さっきより月が西に傾いている。視界に月明かりが入るので他の星が霞んでしまう。オリオン座もどこにいったのか分からなくなってしまった。

しばらくするとホットカーペットの効力も消え、つま先もジンジンしてきた。寒い。やっぱり寒い。さっき流れ星ひとつ見たし、もういいか。と思った瞬間、、、!!

すぅー。と一筋、光の線が伸びた。

またもや。諦めかけたら、流れ星。
今日二つ目の流れ星も不意打ちだった。

時計を見たら2:42だった。再びベランダに出てから10分余りしか経っていなった。なぜもう少し我慢できなかったんだ。弱音を吐くには早すぎだろう?
自分にガッカリしつつ、意外と短時間で流星にであっている幸運さにちょっと感動もしていた。

今までひとつも見れていなかったふたご座流星群。今年は単発ではあるが2つ見れた。もう悔いはない。
ピークといわれる時間はまだ余っているか、寒いのでもう引き上げることにした。

2時~4時頃がピークだとあったので、4時過ぎに再びベランダに出てみた。
でもすでに満足しているのでもう粘らず、目の前の星を撮ってみた。
ちょっと手振れしちゃったけど、右の方にオリオン座がギリギリ写ってた。
今日流星を見れたのはオリオン座のおかげだね。いつもは星を撮ってもうまく写らないのに、今日は写ってくれているのも嬉しい。