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「振り返り」は「失敗」の捉え方を変えて挑戦のハードルを下げる

失敗は怖い

2022年も後少しとなりました。
この1年、どれだけ新しい挑戦が出来ましたか。

新しいことをあまりやれなかった人も多いのではないでしょうか。
新しいことをやるチャンスはあったけど手を出せなかった人もいるはずです。
「失敗するのが怖い」「失敗したら恥ずかしい」
そう思って挑戦を諦めてしまった人もいると思います。

失敗するのは怖いです。
私も同じです。

失敗を乗り越えて挑戦できるようになるには

どうしたら挑戦できるようになるのでしょうか。

「失敗は成功のもと」だから挑戦できる?

「失敗は成功のもと」ということわざがあります。

ただ「そっか!失敗は成功のもとか!じゃあ失敗を恐れず挑戦しよう!」
ってなる人はほとんどいないかと思います。

というのも失敗は未来の成功のためであるのはわかるけど、今の痛み(=失敗することへの恐怖心・失敗した時の恥ずかしさ)自体を解消することができないからです。
失敗すると確実に今嫌な気持ちになるのはわかりきってるのに、未来の成功に繋がるよと言われても心に刺さりことはありません。

このことわざを実感するのは挑戦して失敗を糧にして成功をした人だけです。

失敗が怖くて挑戦を恐れている人を動かすことはほとんどできません。

成功するまで挑戦し続ければいい?

他の解決策も考えてみましょう
「失敗しても挑戦し続ければいつかは成功するよ」という主旨の言葉も聞き馴染みがあります。

この言葉は失敗が怖い人の背中を押してくれるでしょうか。
難しそうですね。

この言葉自体は正しいでしょう。
ただいつ成功するかは誰も教えてくれません。

この言葉をお守りにして挑戦ができる人は、おそらく過去に既に「挑戦し続けて成功した人」だけです。

「失敗を乗り越える」アプローチの限界

ここまでは「どうやって失敗を乗り越えるか」という視点でした。
失敗は成功のもとだから乗り越えよう、成功するまで乗り越え続けよう、といった具合です。

このアプローチには欠点があります。
それは挑戦して失敗した"後に"失敗と向き合う点です。
そのため、失敗に対するデメリットを受け取ることが前提になります。

これはどれだけ失敗を耐えられるかという勝負になってしまいます。
耐えてるうちに成功するば良いのですが、ただでさえ挑戦のハードルが高い人に挑戦し続けることを求めるのは酷です。

途中で諦めてしまっては失敗に対するネガティブな経験を積むことにも繋がります。
そうなってしまうと次の挑戦のハードルがさらに上がるという悪循環が生まれてしまいます。

ではどうすればいいでしょうか。

失敗を乗り越える必要はない

先ほどは失敗した後に失敗と向き合っていました。
それでは挑戦する前に向き合ってみたらどうでしょうか。

挑戦する前に失敗した時のことを想像してみます。
するとたくさん嫌なことが浮かぶと思います。

ここで止めず、うまくいかなかった時にも失敗したと感じないように挑戦内容を設計してみることが重要になります。
失敗しても美味しいように設計することができると、「失敗したくない」という気持ちが小さくなり、挑戦がハードルの低くなるのです。

YouTuberは失敗をネタにしている

わかりやすい例がYouTuberです。

YouTuberが自分の失敗したことを面白おかしく動画のネタにしているのを見たことありませんか?
あれはまさしく失敗という概念をなくすことができている世界です。
彼らは日常の失敗を動画にすることで収益が上がるという仕組みになっています。
そうなると、世間で言う大きな失敗をすればするほどお金が入るという構造が出来上がります。

私生活で失敗した時、嫌だと思うより「ネタができて美味しい」と無敵状態になってます。

ではYouTuberになりますか?と言われてもなかなか首を縦に振る人は少ないと思います。

YouTuberの例で大事になるのは、「失敗した時に美味しいと思えるような設計」です。
動画以外の方法はないのでしょうか。

「振り返り」が失敗を嬉しいものに変化させる

私たちでもできる一つの方法に「振り返り」があります。
「振り返り」をすることで失敗を嬉しいものに変化することができるようになります。

振り返りをすることで挑戦という行動の構図が以下のように変化するようになります。

振り返りを習慣づける

行動(挑戦)と振り返りがセットになる

行動(挑戦)した結果は振り返りの材料になる

成功/失敗そのものの重要性が下がる
・大切なのは「結果」を受け取ること

結果を受け取るために挑戦ができるようになる

成功/失敗に焦点が当たっているうちは「失敗するのが怖い」に繋がります。
ただ振り返りをすることで「どんな行動がどんな結果になったのか」に焦点が移ります。
こうなってくると欲しいのは成功ではなく行動と結果の繋がりになります。

失敗に向き合って乗り越えるのではなく、成功/失敗そのものに対する関心を薄くすることで挑戦のハードルが下がるのです。

ではどうやって振り返りをするのか、振り返りを習慣にするのかという話になってきます。
これについてはまたの機会にとは思いますが最近振り返りについて話しました。

私が振り返りを取り組むきっかけになった記事がこちら。

まとめ

失敗を受け止めるのは辛く、恥ずかしく、できることなら誰しもが避けたいと考えていることです。
挑戦をしないことで失敗を避けることはできます。
ただ挑戦をしないと何かを得るチャンスは巡ってきません。

では失敗は受け入れないといけないのか。
そうではありません。
挑戦をしつつ「失敗した」というネガティブな気持ちの発生を避けることはできます。
それは「失敗」を「失敗」で終わらせないことです。

失敗することを自分にとっておいしいことだと設計することで挑戦のハードルはグッと下がります。

その一つが「振り返り」です。
「行動したら振り返りをする」という一連の流れにするだけで設計完了です。
挑戦した結果を振り返ることで、成功/失敗に関わらずその挑戦に意味付けをすることができるようになります。
すると「失敗するのが怖い」という発想から脱却できるようになるのです。


本記事はエンジニアと人生コミュニティのアドベントカレンダー 22日目の記事となります。
明日もお楽しみに!

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