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介護職員が知っておきたい医療との連携の基礎

医療と介護の連携が大切であることは、一度は聞いたことがあるかと思います。

では、なぜ必要なのか?そして連携のメリットは何なのか?整理していきたいと思います。

連携を知る上では、お互いの視点に立つことが大切です。
そのため、「医療からみる介護の重要性」「介護からみる医療の重要性」のそれぞれを考えていきます。

連携が必要な背景

日本では高齢者の増加に伴い、独居の高齢者や高齢者のみで暮らす世帯が増えています。

このような世の流れがある中で、要介護状態になった高齢者は介護を必要するだけでなく、複数の疾患を抱えている場合も増えてきました。

複数の疾患を抱えていると、生活のケアをするだけでは根本的な解決ができず、より個々の状態に合わせたサービスの提供が必要となってきます。
そこに医療の知識があると、生活状況(結果)と疾患(原因)の関係が掴みやすく、利用者の全体像が把握しやすくなります。

これらの理由から、医療と介護が連携して関わっていくことが推進されてきました。

高齢者の増加に伴い医療の必要性の増してきた

医療からみる介護の重要性

🔶医療者は生活状況を把握しきれない
 医療者が在宅の様子を見る機会は、医師による訪問診療(あるいは往診)、看護師による訪問看護の提供、リハビリテーション専門職による訪問リハビリテーションの提供などがあります。
 これら医療者が利用者宅を訪問する頻度は、概ね週にあっても数回、提供時間も1時間以内かと思います。この程度の関わりでは食事や排泄、睡眠や運動など利用者の生活状況を十分に把握して、適切な医学的判断をすることは難しいでしょう。

🔶介護職は生活の変化に気づける専門職
 介護職の場合、多くの時間を利用者とともに過ごすため、日常生活での変化に気付きやすいというメリットがあります。
 介護職は、利用者の生活に関する情報を医師や訪問看護師、ケアマネジャーなどに伝えることによって、病状の変化や薬の副作用による症状を早期に発見できることを期待されています。

🔶利用者や家族が医療者に言いづらい場合がある
 介護職は、利用者とともに過ごす時間が長いことで、身近な存在になれるというメリットもあります。
 医療者は治療的視点で関わることになるため、利用者や家族が気持ちの部分を医療者に言いづらい時があります。介護職はそのような様子を察知し、利用者や家族から適切に情報を把握した上で医療者に伝えるなど、利用者の意思決定をサポートする役割も期待されています。

介護からみる医療の重要性

🔶機能面、能力面に特化した視点
 医療職は利用者の生活を細分化して、それぞれのリスクを具体的に予測します。
 「食事、排泄、睡眠、清潔、移動」などそれぞれの項目によってどのようなリスクがあるか、またどのような対策ができるかを医療者は機能や能力をみて、具体的に予後予測をすることができます。
 その情報を基に、介護職が生活に対するケアをおこなうことで、より安全に利用者が安心したサービスを提供することができます。

🔶誰が言うかによって反応が変わる
 例えば介護職が「薬は忘れずに飲んでください。」と何回言っても飲まない利用者が、医師に飲むよう言われたら素直に従うように、誰が何を言うかが大事なことがあります。 
 医師に対して絶対的な信頼をおいている人もいるので、医療に抱く信頼を上手く利用することも一つの手段です。


以上、医療と介護の連携の重要性に関する、基礎的内容でした。
これからも連携の必要性は、高まることが予想されます。なぜ連携することが必要なのか?連携するとどのようなメリットがあるのか?それぞれ皆さんが説明できるくらい、理解しておくことが大切だと思います。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

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