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親族関係の複雑さと苦悩

その女の名前はYという。
親戚の中で一番私と相性が悪い。

神経が図太くて図々しくて気が強いから、男運がよくない。

妹は小さいころから溺愛されているけれど、私は憎しみの感情しかない。

「男なら這ってでも仕事に行け」とか、「男が泣くのは親が亡くなったときだけだ」とか、バカバカしいジェンダー論を押し付けてきた。

今は全く会わないから、精神衛生上平和なのだが、今後も会うつもりは全くない。

かなりの頻度で、されたことや言われたことを思い出しては腸が煮えくり返るが、会わないだけマシである。

母は父と結婚するにあたり、「次男だからいいか」と思ったらしい。

ところが、母方の姉妹が二人も近くに住んだ。「親父は婿養子じゃない」と言いたいが、年中私の家に来た。

一番腹が立っているのは、私が受験だというのにもかかわらず、頻繁に出入りしたことである。

ちょうどそのとき、年の離れた従妹を身籠った。母方のじいさんばあさんは遠くにいたため、私の母が親代わりをした。

母は長女だが、兄弟で一番早く埼玉に来た。学校を卒業して、同じように埼玉に来る弟と妹の親代わりをよくした。

私も母にはたくさん迷惑をかけたが、Yは兄弟の中でいちばん母の手を焼いたと思う。幼い従妹を母に預けてパチンコに行ったりした。

母はまだ働いているが、お金の面で迷惑をかけたことがある。

働かなくてもいいように、お金を返したいという思いがあるが、情けないことに私はいい年をして僅かなお金しか稼げていない。

そして何よりも、母に渡したお金が1円でもYに使われるのが面白くない私なのである。


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