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【憧れ】に近づいたから生まれる苦しさ。

今、講師業は週末のみ。
平日は、お母さん業をしている私。
私にとっては、どちらも大好きな時間です。

でも…

「大好きだった時間が過ごせる
大好きな仕事に就いたけれど、
なぜか、ため息が止まらなかった。」


自分の決断に自信が持てなくなること、ありませんか?
今日はそんな、生徒さんの話を書きます。


長年勤めた会社を辞めて、昔から趣味でつづけていた
大好きなヨガを仕事にする決意をした彼女。


今の職場は、人間関係も良好で、給与も満足。
だけど、人との繋がりや人間関係を
大切にする彼女は、物足りなさを感じていました。


そんなとき、通っているヨガ教室で会う先生の
【幸せそうでおだやかな笑顔】に憧れました。


周りも自分も笑顔にできる仕事につきたい!と決心します。


好きを仕事にしたくて、思い切って転職し、
インストラクターとしてフリーランスで働き始めます。


夢のスタートを切って1年目。

仕事を任せてもらえることが嬉しくて、
頼られていることがありがたくて、
無休で朝8時〜夜21時すぎまで張り切って働き詰めでした。


人のためにと、自分を犠牲にして、
いつの間にか頑張りすぎる癖がある
長女気質の彼女。


小さい時からお姉ちゃんとして
頼られることが嬉しくて、
「ありがとう、助かるよ」と言われることに、
【生き甲斐】や【幸せ】を感じていました。



がむしゃらに働いて2年目。
レッスンで周りが笑顔になる。
私が作る時間で笑顔になってくれている。


やりたいことを仕事にできて、
充実していると自分では思っていました。


でも、ある日旦那さんに
吐き捨てるように言われた一言に驚きます。

「疲れた」って毎日言うの、やめて欲しい。
ため息ばかりついているよ。辛そうな君は見たくない。

そんなに仕事が嫌いなら、やめていいよ。
もう、やめれば。


彼女は、ぞっとしました。
無意識のうちにため息をついていて
「疲れた」と言っている自分に気がつかなかった…

気付けないほど今日の仕事を乗り切ることに、
毎日をこなすことに必死だった。


憧れていた仕事につけたから、
頑張らなければ意味がない。
笑顔になってくれている、
生徒さんの期待に応えたい。


そうしているうちに、
自分がヨガを楽しむことを忘れていたのです。

↑息子と私の練習風景です。

生徒さんの期待に応えたくて、
自分の夢が叶ったから張り切りたくて、
無休で朝8時〜夜21時すぎまで働き詰め。
体も心もボロボロな自分がいる。


そして、好きだったヨガ・仕事がちっとも
楽しくないことに気づきました。ショックでした。



憧れていた、幸せでおだやかそうな先生の顔に、
私はなれていただろうか?


人の笑顔や健康のためと言いながら、
肝心な自分自身を【幸せ】にするための時間をすっかり忘れていた。
あんなに大好きだったヨガに自分が没頭する時間を作れていなかった。
【今】を楽しむ余裕なんてなかった。


大好きだったヨガが楽しめなくなってしまった。
でも、楽しいと生徒さんに伝えて、
自分にもそう言い聞かせていました。



人に頼られる期待に答えても、

誰かのための【幸せ】でしかない。

自分を、【今】を楽しめない。



そのことに気づいた彼女は、
ヨガ・瞑想を通じて、
人生で大切にしている思いや
心の声を聞く方法を思い出し、
ヨガを自分のために取り組みました。


【自分とまっすぐ向き合う】
【心の声に素直になる】
そのための心と体を作ることができる。


それこそが、彼女がヨガに感じた
最大限の魅力でした。


そして、【自分が望むことは何なのか?】
ヨガを通じてまた、見つけることができました。


がむしゃらに働くのではなく、
毎日を楽しむためにヨガを届ける。



仕事にしたいと思えるほど、魅力を感じたヨガ。
その時の気持ちのままに
彼女はヨガを伝え続けています。

そんな彼女は、憧れていた先生の笑顔…
【幸せそうで穏やかな笑顔】になっています。


人生の充実した時間を過ごすためには、

人のためではなく、まずは

自分の【幸せ】を見つけることが大切です。



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