DAY 20 『RENT』/人生を変えた映画

DAY 20 "a film that changed you life."

こう聞かれて出てくる作品は一つしかありません

大学時代、
ミュージカルに出会い勉強のために観た作品でしたが、

観ていなければ、今日まで表現に関わることをする勇気が出なかっただろうと今でも思います

表現者として生きるか、凡庸な人生を送るか

大学入学前に俳優になりたい、と思い立ち
ミュージカルサークルに入りました

そこで初めて演技やダンス・歌で表現することに触れたのですが、

それまで楽しいと思っていたことが嘘だったかのように、
表現することはやればやるほど生きがいを感じ、魅力的でした

同時に自分の中で強い確信を伴って、
『私が探していたこと、私がやりたかったことはこれだ、これをずっとやっていきたい』
という気持ちが日に日に大きくなると同時に、別の私が

「本当にそれで良いのか、人と違うことをやる、ということは並大抵のことではないし、幸福な人生を送れないかもしれないよ」
という言葉で私を止めようともしていました

それまでは真面目に、品行方正に、優等生であることを期待されているのを重々解っており、
周りのためだからとそれに応えるようにして振る舞っていたので、

前述の確信に間違いはないと感じていたものの、
実際に踏み出していくことに少し尻込みしていたのも事実でした

そんな折に観たのが『RENT』

脇目もふらず生きること、芸術を通して人と関わり人生を送ること

登場人物たちは多くが芸術家

皆家賃(RENT)も払えないほどに貧しく、生活は困窮していても、
芸術に対する熱意を持って夢を追い、隣人を愛し慈しみ、受難も受け入れ幸せであろうとする

自分の心に素直に、そして懸命に生きる彼らの姿を観て

はっとさせられました
そして、気付かされたことが

私は、同じく芸術や表現を愛する人たちと関わるなら、
「表現者としての自分」を自覚して関わりたい

胸を張って『私は俳優です』と言いたい

表現やってる自分が一番好きだから、
その自分に誇りを持ちたい

そのためならどんな辛いことが振りかかっても、
きっと全部受け入れられるし、きっと笑顔で乗り換えられるし、

なにがあっても全てを心から慈しめるだろう

「明日死ぬことになっても後悔しない方の選択」をしよう


そういう人生を送ろう

文章にすると少々仰々しいのですが、そんな事を思って迷いを断ち切り、
卒業後は俳優として修行することを選び取りました

結果、表現することに関り続けられており、
ありがたいことに今日まで俳優をやれているので

あの選択をして良かったなあと思う日々です

そう思い続けられるように、
引き続き慢心せず、精進していこうと思います

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