DAY 21 『パシフィック・リム:アップライジング』/寝そうになった映画

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DAY 21 "a film that you dozed off in."

まず最初に断っておきたいのですが、

鑑賞中に寝たことはありません

映画はどんな作品であれ監督や俳優、制作陣、
そのほか沢山の人とその力によって公開されています

よって私は基本的に何を観る時も、敬意を払って鑑賞することに決めています

その作品が自分にとってどんなに頭を抱えるものだったとしても

前作『パシフィック・リム』について

DAY19で語ったとおり、
ギレルモ・デル・トロ監督はお気に入りの監督の一人です

その中でも『パシフィック・リム』は、
そのお気に入りの監督が日本のロボットアニメにインスパイアされて制作されたもので

キャラクター(ロシア夫婦と科学者組がお気に入りでした)やイェーガー(作中のロボットのこと)、
ストーリー、加えてデルトロ監督十八番のどっぷり浸れる世界観

どこをとっても素晴らしい作品です

続編ができると聞いた時は歓喜しましたが、
監督が別の人間と聞いて少し不安になったのも事実でした

しかし、公開された予告を観ると、

オリジナルからお気に入りの科学者組やマコこと菊地凛子が続投、
イェーガーもジプシーデンジャーが出るとあってファン心が刺激された結果、不安も払拭され

色々考える前に観てみよう、と思い映画館に向かいました

明るすぎる=オリジナルとの決別

デルトロ監督の世界観の特徴として、シーンの色味が挙げられます

それは観てて感じる濃厚さの一端を担っていると言っても過言ではありません
仄暗さ、ある種のダークさを印象づける『パシフィック・リム』の色使いは見事の一言なのですが

続編のこちらはとにかく明るい、

序盤でそれが解った時、
『ああこれはデルトロ監督が創った世界をただ使ってるだけなんだな』と感じ

実際に寝たりはしませんが、この時点で意識が削がれてしまったのは事実で

今回のテーマにふさわしいと思いました

もちろんオリジナルへのリスペクトを全く感じなかったわけではありません

前作のキャラクターについて言及があったり、間接的に出演していたり、
科学者組の相変わらずなやりとりも好ましかったのですが
アクションもありましたし

ただ、
デルトロ監督の手が入らなかっただけでここまで変わってしまうのかと

良くも悪くも、
ごくシンプルな『ロボットアクション映画』になってしまったことを

感じれば感じるほど哀しく

勉強になりましたが、できれば二度と味わいたくない感情でした

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