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猫が人間の近くにいる理由

もよ

猫には、不思議な魅力がある。

犬もかわいくて大好きだけれど、犬には何も秘密を感じない。

猫には、何か大きな秘密がある。

そんなふうに感じさせられるミステリアスな雰囲気にもう私はメロメロで、きっとそれは私だけではないと思う。


かわいいだけじゃない「何か」がある。


猫はきっと人間の近くで、人間のために「何か」をしている。その「何か」を知りたくて、私は毎日猫を観察してきた。猫たちに直接きけたらいいんだけれど、私には猫たちとはっきり言葉をかわす能力はないので、仮説を自分なりにたてて、ただ自分の中でその仮説を信じるか信じないかを決めるしか術はなかった。


4年くらい猫2匹と生活を共にしてきて、私なりに「これは自信をもって伝えられる」という「何か」は1つ。


猫たちはきっと、人間たちにこう伝えているんだと思う。

「私たち飼い猫は、1日のほとんどを寝てすごし、ごはんやお水をもらい、遊びたいときに遊び、なでてもらいたいときにだけ寄っていきます。何にも努力はしていないし、何にも役に立っていないけれど、私たちはこんなに愛されています。あなたたち人間はどうですか?がんばりすぎではありませんか?」




猫たちは、人間たちが愛されるためにがんばりすぎていることを、ただ気ままに生きることによって伝えているのではないだろうか。



私は猫たちと過ごすようになってからすぐに、猫たちのことを「ずるい!」と思ったことを覚えている。

当時私は毎日働いていて、自分の苦手なことを必死に克服しようとしているような、すごくしんどい時期だった。そんなときに猫2匹がわが家にやってきたのだ。

仕事場に向かうために玄関のドアをあけるとき、いつも思った。

「猫はいいな。猫になりたい。」


猫がうらやましくてうらやましくて、たまらなかったのだ。


壁をボロボロにするし、お気に入りのソファをビリビリにするし、夜中に走り回ってうるさいし、寝ていたらお腹の上に乗ってきて重いし、なでたいときになでさせてくれないし、テレビを見始めるとテレビ台の上で休憩しはじめて画面が見えない。なんだかこうやって思い出しながら書いてみると、多大なる迷惑をかけられっぱなしだ。

でも、私はすぐに猫たちを大好きになった。
かわいくてかわいくて仕方がなくなった。


そのことがズルかった。


私はこんなにがんばっているのに、役に立とうとしているのに、それほど愛されていない気がする。あとどれだけがんばればいいの?あとどれだけ役に立つことができれば愛してくれる?

なかばヤケクソでそんなことを思った。


疲れて家に帰ってきて猫たちの姿を見ると、なんだか声がきこえてくるような気がした。

「本当は、ただ生きているだけで愛されるんだよ。」

ゴロゴロいいながら甘えてくる猫たちをなでながら私は、その言葉が本当であればいいのにな、と願った。そんな世界を生きる自分を想像するだけで心が温まっていくのを感じた。


猫たちは、愛されるためにがんばりすぎている人たちのもとにやってくる。そして全身全霊で愛されるためのコツを教えてくれているのかもしれない。

その可愛くてフワフワの体と、ゴロゴロという音と、気ままに生きるその姿で、固く重たく緊張してしまっている心を、やわらかく軽くゆるめるのが猫たちの仕事だ。


猫たちは、最強のヒーラーなのだ。





さて。この仮説はどうでしょうかと心の中で猫たちに問いかけてみた。


「深く考えすぎだにゃ」

「頭を使いすぎだにゃ」


そんな声がきこえてきたような気がして、私はクスッと笑いたくなってしまった。

【おまけ↓】わが家のニャンズ、こめ&むぎ

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