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弁護士/関心分野⇨ エンタメ・メディア・スポーツ法務、著作権法、音楽、旅行、漫才、野球

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最近の記事

ロースクール(特に未修コース)に入学する方へ

はじめにもうすぐ4月ということで入学の季節。ロースクールを舞台としたドラマが放送されていることもあり自分のロー生活を思い出すことが増えました。私は他学部卒で未修コースに入学したいわゆる純粋未修でした。この春からローに入学予定の方(特に未修者)に向けて、やっていて良かったことやこうすれば良かったと思うことなどを久しぶりにnoteに書いてみようと思います。 入学前ローの合格発表があったのが12月中旬だったので本格的に法律の勉強を始めたのは年明けからでした。当時は今ほど書籍も充実

    • 著作権法入門

      今回は著作権法の基礎について書いてみたいと思います。普段から著作権法を扱っている人というよりかは、学生で著作権に興味がある人、法務の仕事をしているが著作権法についてはほとんど触れる機会がない人を対象とした入門編となります。 著作権法の特徴著作権法の特徴として非常にグレーゾーンが広範であるということが挙げられます。これは訴訟になる事案が少ないことや、事案の特殊性が判決に影響を与えたと考えられるケースが多く、一般化することがなかなか難しいことに起因すると感じています。 また、法

      • 若手弁護士のキャリア考察(統合版)

        ①~⑤に分けて投稿した記事ですが、読みやすいように少し編集し1つに統合しました。内容はほぼ同じとなっております。初めての方はこちらをご覧いただければと思います。 はじめに最近、若手弁護士の方で自分自身のキャリアに迷っているという話をよく聞くので、自分が弁護士になってからどのようにキャリア形成を考えてきたか、備忘録を兼ねて記事にしてみようと思います。少しでも参考になれば幸いです。 自己紹介まず、私の簡単な経歴ですが、現在はテレビ局でインハウスロイヤーとして勤務しています。修

        • 若手弁護士のキャリア考察その⑤〜テレビ局編〜

          そしてテレビの世界へメールの送り主は在阪テレビ局で弁護士を募集しているというものでした。関西でメディア系の求人は珍しいこと、昔からテレビが好きで、特に子供の頃から好きだったアニメを制作している局だったこともあり、これは面白そうだなと感じました。また日弁連のサイトで検索してみたところ民放テレビ局で働く弁護士は関西で2人しかおらず、東京を含め全国で10名もいないという状況でした。これは転職の際に重視した①面白いと感じる業務②キャリアの希少性というものをみたすものだと感じ、この求人

        ロースクール(特に未修コース)に入学する方へ

          若手弁護士のキャリア考察その④〜2度目の転職編〜

          2度目の転職活動こうして2度目の転職に向けて動き出したわけですが、まだ30代前半だったとはいえ当時は転職35歳限界説というのが一般的であり(今はもう少し年齢が上がっている模様)、これが最後の転職になるかもしれないということで、慎重に検討を重ね自分が納得できるところに転職しようと考えました。 そこでまずは自分の価値基準を定めないといけないと思い、重視することしないことを整理することにしました。 重視したことは、①自分が面白いと思える業務であること、②キャリアとして希少価値を有す

          若手弁護士のキャリア考察その④〜2度目の転職編〜

          若手弁護士のキャリア考察その③〜大阪編〜

          メーカーインハウスでの経験大阪に戻り久しぶりにローカル番組を見ているとやはり自分は関西人なんだなと思いながら新しい生活が幕を開けました。 転職先では5人目のインハウスで法務部の規模としては20-30名、中には独禁法だけとか、個人情報保護法だけしか担当していない部員もいたりして、地方で企業法務をやっていた人間からすると全く未知の世界。私もメイン業務として独禁法を担当することになり、地方の事務所で独禁法なんてほとんど扱った記憶がなかったので少し面食らったのを覚えています。 また、

          若手弁護士のキャリア考察その③〜大阪編〜

          若手弁護士のキャリア考察その②〜インハウスへの転職編〜

          1度目の転職へ法律事務所での仕事は充実したものでしたが、ここで人生の転機が訪れることになります。詳細は控えますがざっくり言うと家庭の事情で地元大阪に戻らなければならないことになってしまいました。そこで、大阪周辺で仕事も探すことになりました。 弁護士としてのキャリアは1年程度、経験としては企業法務中心という中途半端な状況かつ予想外のタイミングで転職活動を行うことになりました。大阪の企業法務事務所は採用数も少なく狭き門、インハウスも大手企業しかほぼ採用は無しという状況で、正直なと

          若手弁護士のキャリア考察その②〜インハウスへの転職編〜

          若手弁護士のキャリア考察 その①〜立志編〜

          はじめに最近、若手弁護士の方で自分自身のキャリアに迷っているという話をよく聞くので、自分が弁護士になってからどのようにキャリア形成を考えてきたか、備忘録を兼ねて記事にしてみようと思います。少しでも参考になれば幸いです。 自己紹介まず、私の簡単な経歴ですが、現在はテレビ局でインハウスロイヤーとして勤務しています。修習を終えて法律事務所に入所し、メーカーのインハウスに転職、そして今に至るというものです。 修習期は60期台で弁護士の数が増えて、このまま周囲と同じことをやっていると

          若手弁護士のキャリア考察 その①〜立志編〜