20代初めてのキャリアアップ転職成功ガイド【業務の棚卸し編】
こんにちはTomoya no Hondanaです。
市場価値の向上・スキルアップを狙う20代初めてのキャリアアップ転職を成功させるためのステップの6つ目として、
【業務の棚卸し編】について解説していきます。
(20代初めてのキャリアアップ転職成功ガイド全体像)
⭐️【やりたいことの見つけ方編】
①人生の目的を設定する
②仕事の目的、やりたいことを見つける
【企業分析編】
③各業界の構造、動向、仕事の理解
④転職の軸の設定
⑤志望企業の設定(仮)
【転職書類準備編】
⑥業務の棚卸し☜ココ
⑦職務経歴書の作成1
職務経歴書の作成2
職務経歴書の作成3
⑧市場状況の確認(転職エージェント)
【転職開始編】
⑨応募企業の確定
⑩面接対策
⑪内定
※概要については以下の記事をご覧ください
※前ステップ⑤志望企業の設定(仮)については以下の記事をご覧ください
20代初めてのキャリアップ転職成功ガイドも後半に差し掛かってきましたが、ここからはいよいよ「書類の準備」の段階に入っていきます。
やっとかよ!というような声も聞こえてきそうですが、これまでのステップを丁寧に歩んでいったからこそ、これから作る書類の深さが全く違い、いわゆる他者と差別化された「自分の価値を伝えたい相手にリアルに伝わる転職書類」を
作成できる準備が整ったわけです。
自分のなりたい姿を言語化し、転職の軸も決まった、そしてここからは自分の価値を企業に売り込むための方法を書いていきます。
どれほど良い経験をしてきても相手に伝わる形で言語化しなければ内定には繋がらないですし、逆に大したことない経験だと思ってても実は伝え方次第で魅力のある応募者だと思わせることもできるのです。
その前段階として、このステップでは今の自分の業務や経験を正しく、効率的に整理する棚卸し方法を解説していきます。
時系列で自分の経歴を書き出す
基本的には自分が経験したことを①時系列で ②思いつく限り ③より細かく ④実績は数字を用いて 書き出していくことを意識してみてください。
若手は基本的に所属年数も少ないので、様々な仕事を経験したというよりは1つの職種を数年程度経験したという方が多いと思います。
なので経験した職種の中でもどのようなことを具体的にやってきたのかを細かく棚卸ししていきましょう。
1つの例ではありますが、僕はこのような形でこれまでの業務を洗い出しました。
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【Tomoya no Hondana の業務棚卸し例】
某製パンメーカーの2年半勤務の棚卸し
2021年4月:新入社員50名の代表挨拶、ビジネスマナー研修
5月,6月:直営店舗製パン研修(福岡パルコ、店舗紹介ブログ開設
7月:小売店(スーパー、サービスエリア)への営業開始
2022年4月:大手量販「〜様」担当開始
12月:「〜様」売上前年比130%達成
2023年1月:大手量販「〜様」担当開始
2月:新商品開発グループ「分科会」参加。6月販売商品「アメリカンチェリーアップルパイ」企画・開発
3月:新入社員能力育成に従事する「能力開発グループ」任命
4月:2024年入社式社員代表スピーチ
5月:2024年度商品開発プロジェクトチーム任命(関西営業3名、関東営業3名)
6月:競合他社S社の主力生地を弊社商品に切り替え成功。月間300万売上増加。
7月 :新商品「ジューシーパイン」、「ソルティ焼きショコラ」の大型発注成功。月間200万の売上の上乗せ成功
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上記は下書き段階なので、自分がやってきたことをとにかく時系列で数字を用いて具体的に書く。ここだけを意識してみてください。
ここで書いた経歴が今後の職務経歴書に書き出す際に、深掘りし、アピールする要素となる土台部分になりますので思いつく限り書いていきましょう。
それぞれの項目について、背景とその時の自分の工夫した点を洗い出す
ここで、重要なことを1つお伝えします。それは
企業は実績の凄さではなくその「プロセス」に着目する
ということです。
どうしても実績、つまり数字が大きいものであればあるほど良いと考えがちになってしまいますが、僕自身も面接を経験して、プロセスがどれほど見られているかを実感しました。
よく考えてみれば当然なのですが、企業はあなたの実績に対して再現性や将来性を見ています。
あなたの経験が本当にうちの会社でも活かせて、利益に繋がってくれるのか、マッチするのかという視点です。
再現性や将来性を図るためには実績を出すまでのプロセス=どのような考えを持って、どのような行動をして結果に繋がったのかを知る必要があるのです。
そのプロセスを確認して、活躍してくれるのかという合否を判定します。
つまり、実績に至るまでのプロセスを語れるようにならなければ採用には行き着かない
ということなのです。
それらを踏まえて、このステップでは1つ1つの項目に対し、どのような背景でどのような考えを持って、どのように行動したのかを思いつく限り洗い出してみましょう。
これも、1つの例ではありますが、僕の場合を参考としてご紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【Tomoya no Hondana の業務のプロセス棚卸し例】
某製パンメーカーの2年半勤務のプロセス棚卸し
2021年4月:新入社員50名の代表挨拶、ビジネスマナー研修
→新入社員50名中トップ評価をいただき代表挨拶に任命いただいた。「同期の繋がりの維持、コロナを乗り越えた環境変化にも自分の意思を持って対応できるような自立した人材になる」という思いを伝えた。
5月,6月:直営店舗製パン研修(福岡パルコ、店舗紹介ブログ開設)
→研修生という立場ではあるが、先輩達は通常業務の時間を割いて自分に時間を使って指導をしてくれている。何かお店に恩を返せればという思いと自分の成長を意識し、店舗紹介用のブログ開設を提案。研修と並行して新商品の紹介や店舗ニュースをブログで発信。
7月:小売店(スーパー、サービスエリア)への営業開始
→パンの知識もスキルもないため、
①とにかく現場に足を運んでお客様との接点を持つこと 、雑用でも手伝う
②お客様の課題、ヒアリングを常にもらい解決事例を増やすことを意識
2022年4月:大手量販「〜様」担当開始
12月:「〜様」売上前年比130%達成
→お客様との課題ヒアリングの経験や解決事例を大手企業担当に変わっても実施。
→商談の質を意識、前回の商談で出たお客様の課題の中で重要なものを3つに絞り解決策を提案
→商談ロープレ、商談の落とし所のシュミレーションを徹底
2023年1月:大手量販「〜様」担当開始
→前年の実績を評価いただき、新たに大手量販を担当。
→担当企業が増えたこともあり、重要顧客のターゲティングを実施。量と質、スピードを重要顧客に集中させ、競合他社営業と差別化
2月:新商品開発グループ「分科会」参加。6月販売商品「アメリカンチェリーアップルパイ」企画・開発
→ 新商品企画チームメンバーを営業から推薦で出すという話になり声をかけていただいた。
商品についての知識をつけることは営業業務にも必ず活かせると思い、快く承認
→企画、マーケティング、製造部門の方とも関わる機会が多くなり社内の人脈が広がる
3月:新入社員能力育成に従事する「能力開発グループ」任命
→これまでの経験、積極的な仕事の姿勢を評価いただき新入社員の育成チームを兼任
4月:2024年入社式社員代表スピーチ
→「その時自分で考えることができる最善の準備をする」ことの大切さを新入社員に伝える。自分自身がこれまで大切にしてきた考え
5月:2024年度商品開発プロジェクトチーム任命(関西営業3名、関東営業3名)
→2024年も新商品開発チームに継続参加。
→商品設計の際、他部門と意見の食い違いが起きたが、①相手へのリスペクト ②共通目標の確認 ③明確な理由を持った意見を出すこと
を常に意識して商品化に繋げる
6月:競合他社S社の主力生地を弊社商品に切り替え成功。月間300万売上増加。
→重要顧客への量と質、スピードを重視した課題解決型営業で担当者からの信頼を獲得し、経営者層へのコンタクトに成功。他社商品の課題をヒアリングした上で自社商品を提案し切り替え成功
→新商品開発チームに参加したことで設計段階の知識も習得し、より説得力のある提案が可能となった。
7月 :新商品「ジューシーパイン」、「ソルティ焼きショコラ」の大型発注成功。月間 200万の売上の上乗せ成功
→これまでの顧客との関係力で受注成功
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上記は1つの例ではありますが、
まだ、職務経歴書に書く前の土台段階なので思いつくままに自分の考えと行動を踏まえたプロセスを書いてみてください。
書けることがない人へ
ここまで読んでくださった方の中で、「正直全く書けることがない」「そもそも何も考えて仕事をしてなかった」という方もいるかもしれません。
僕自身もぶつかった壁だったので共感できます。
そこでアドバイスできるとしたら、
1度実績を作るための期間を作ることです。
小さな実績でも構いません。上記で伝えた通り、自分で考えて行動した結果としての実績を1つ作ることから始めましょう。
やはり、実績は大切です。企業が見る1つの指標としても重要な要素の1つであることは間違いありません。
キャリアップ転職となれば尚更です。
「今の仕事の給与や働き方に不満があるから辞めました」では評価されません。
「今の仕事でこのような考えでこのような実績を出しました。その次のステップとして御社でこのように活躍していきたいのです」
という前向きなスタンスがキャリアアップ転職を成功させる人の特徴です。
僕も偉そうに書いていますが、一度転職活動で惨敗したため、いったん転職活動を中断し、プロセスを語れる実績を作るために半年費やしました。
営業としてのキャリアップであれば営業成績(利益予算、売上予算達成率など)、製造であれば経費削減や製造工程の効率化、マーケティングであれば新商品の売上、顧客満足度など、数字として語れる実績は多くあります。
今後のステップを迷わず進んでいくためにも焦らず少しでも実績を作ることを意識してみましょう。
次のステップへ進んでいける!と思っていただけた方は「職務経歴書の作成」の段階に入っていけたらと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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