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未来を見据え今日を生きる【第107回:ミャンマー言いたい砲台ラヂオ放送後記】

皆さんこんにちは。
人生で最も太っています、新町です。
身体は重いですが、心は軽く今日も張り切っていきます。

一つお知らせをさせてください。
フラワー&バナナという活動をずっと個人的に行っております。

ヤンゴンの街で物売りをしている子達にいつもより少し高めに(花など)商品を買い、ついでにバナナを渡すという活動です。
バナナも近所の市場で買い小さくても経済を回すお手伝いをしています。
100円で商品を買って上げてバナナを1本上げるくらいのお金になります。
いただいたものはその為の支援に使います。
勿論私の人件費などには使いません。
移動も自転車です(ヤンゴンは今ガソリンが手に入りにくくて高いし)
よろしくお願いします。

それでは本題です。
まずはアーカイブ

FBでの配信の音質が良くなりました。

ミャンマーリサーチャー石川さんによる番組注目のニュース3選

ミャンマー紛争拡大 「国軍の補給を断つ作戦中」インド国境で攻勢強める武装組織幹部が語る前線の実情は (東京新聞)
1027作戦から戦線が拡大しているようです。
これはたまたまそうなったのでは無くなるべくしてなったもので、当然当初からそうなることを予想して行われたアクションでした。
これまでもアメリカの軍事戦略研究のシンクタンクなどからミャンマー国軍の実態は当初言われている程の戦力ではないという話が出ていましたが、ここにきてそれが現実なのだという感じさせるような結果が出てきています。
現状、数だけで言うならもはや国軍よりPDF+少数民族勢力の方が多数であるという情報もあります。
ただ、特に空軍を含めた戦力でいうとまだまだ国軍有利である戦況には変わりないのかなと感じています。
ですが、最後は歩兵で土地を押さえる事ができなければどれだけ空爆で相手の戦力を削いだところで意味はありません。
事実1027作戦以降国軍は300以上の拠点を失い、5か所以上の街から排除されている状態です。
マンダレーなどの大都市が落ちる可能性も示唆されている今、どのように戦況が動いていくのか注目していく必要があると思います。

「軍政は崩壊し始めている」 来日したミャンマー民主派の「外相」がにじませた日本への不満 (東京新聞)
NUG外相がようやく日本に来た、という事からもわかる通り今の民主国民政府は日本を『最も信頼している国』と認定していないことは想像に難くないところです。
本来最も大きな支援があっておかしくない日本にまだまだ支援の余地があるという発言が出される事は国益にとっても大きな機会損失だと個人的には思っています。
複雑な立場であることは理解できますが、クーデターからもうすぐ3年。
非難決議以上の行動をしていただきたいと願うばかりです。

劣勢国軍に「政治的解決」の動き 少数民族と衝突1カ月 (jiji.com
ちっちゃいおっさんが「対話の可能性」をほのめかしました。
まだまだ自分たちが超上から目線で発信しています。
理解力の無いうんこみたいな脳しか持ち合わせていない人たちはここぞとばかりに「民主派は話し合いの席につくべきだ」とか言うのでしょうか?
国軍からすればこれまでは話し合いをするまでもなく自分たちが圧倒的に軍事力で抑え込めると思い込んでいた訳です。
そんなところで話し合いをするというのは事実上国民が無条件降伏をすることと変わりありません。
国民の願いを成就させるには話し合いの前にどうしても国軍を弱らせる必要があったのです。
今後、国軍がされに押し込まれる展開になっていけばちっちゃいオッサンの発言はどんどん弱気になっていくことでしょう。
どの段階で本当に話し合いが行われるかは政治の駆け引きということになるのでしょうが、少なくとも「今」ではないと最前線で闘っている人たちが考えている事をもう少し理解するべきだと思っています。

とりあえずちっちゃいおっさんが「武力を使うな」的な発言をしている事に関しては今世紀最大の「お前が言うな」を送りたいと思います。


テーマトーク
クーデターから1000日のミャンマー〜春の革命がミャンマー人を変えたのか
今回はこちらの記事を基に話をしました。

かなり読み応えがある記事です。
クーデターから1000日というところでこれまでを振り返っています。
この中で上記の第一回ミャンマー世論調査も取り上げられえていました。

2021年2月1日の国軍によるクーデターはよくも悪くも多くのミャンマー人の意識を変えたと思います。
これまで何度も裏切られてきたという事が大きな理由だと思いますが、2008年憲法を廃止して軍を政治から完全に排除し根本的なところから連邦国家を作るという考えは国民にとってリアルでは無かったのではないかと思います。

それを成さねばならないと本気で思ったこと、そしてその為には戦闘も辞さないという事。
それでもあくまで防衛戦争だという事。
これまでのビルマ族とそれ以外の民族の問題を顧みる事。
これら全ての事が同時に大きな変革として追い込まれた国民が必要と感じたからこその変化があると感じています。

一つ懸念があるとすれば国内と国外での温度差です。
とくに連邦国として、民族間の問題をどう捉えるかというのは実際に国難を国内で経験した人と国外でそれをみていた人とでは同じミャンマー人としても意見はそろわなくなる可能性が高いとみています。

今後その問題に対して政府(NUG)がどのように対応していくか、真価が問われるところだと思います。
まずは国民の手に国を取り戻すところからです。
その日は決してもう遠く無いと感じています。
明日その日が来ても良いように心構えをしておきたいと思います。

引き続きミャンマーにご注目ください。
それではまた、来週。




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ミャンマー言いたい砲台ラヂオ【ヤンゴン放送局】
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「プペルで、ビルマ語プチ講座」
「テーマトーク」


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エンディングテーマ
『帰り道』

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World Voice連載記事


放送後記:新町

放送後記:石川







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