地域活性化人材育成プログラム(軽井沢 2nd Season)が無事に終了 ~学生と社会人が自己成長を感じる機会に~
一般社団法人ヘルスケアイノベーション協会(以下、本協会)は、この度、軽井沢で実施された地域活性化人材育成プログラム 軽井沢2nd Season(以下、本プログラム)が無事に終了したことをお知らせいたします。
今回は、軽井沢1st Season(2023年3月17日~21日に軽井沢で実施)で取り上げていた、軽井沢プリンスホテル様のインバウンド戦略立案や、Karuizawa Gardenfarm様のいちご農園課題に加えて、診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ(以下、ほっちのロッヂ、運営は医療法人社団オレンジ)の協力による地域ヘルスケア課題解決にも取り組みました。
(写真は軽井沢の頭文字「K」を表現し撮影しております!)
本プログラムは、面接などの選考を通過した大学生と、選抜された第一線で活躍する社会人の約40名が協働して、軽井沢などの地域課題を当事者視点で捉え、参加者が相互に成長しながら、地域に住まれている方の声にもしっかり耳を傾けながら課題解決提案をピッチ形式で行い、地域活性化につなげることを目的としております。
<軽井沢2nd Seasonのプログラム概要>
2024年2月24日に行われたJT本社での盛大なキックオフイベントに続き、3月8日~10日の3日間では、実際に軽井沢の地に足を運び、6つの学生社会人混成チームに分かれて地域課題解決に取り組みました。最終日には参加学生からのピッチコンテストを実施し、ゲスト審査員(軽井沢プリンスホテル様、ほっちのロッヂ共同代表藤岡様、Karuizawa Gardenfarm代表取締役社長横地様、PLAY, inc代表取締役イセ様)による最優秀賞・優秀賞と、本プログラム参加者全員の投票によるオーディエンス賞の選出を行いました。
<オーディエンス賞は、いちご農園の課題に取り組んだチームA。発表テーマは、いちごでイチゴイチエ>
<最優秀賞は、ヘルスケア課題に取り組んだチームF(FIMBY)。発表テーマは、軽井沢で考える死生観>
<優秀賞は、インバウンド課題に取り組んだチームB(TPA)。発表テーマは、Haral 認証を活用したイスラム圏の観光客誘致>
参加者の声
本プログラムの発起人で今回代表責任者を務めた石田武浩さん(帝京大学客員研究員 公衆衛生学博士、マサチューセッツ州立大学MBA 薬剤師)からは、「コロナ禍の影響でFace to faceでしっかりと議論する機会に恵まれなかった学生に対して、ビジネス現場の第一線で活躍する社会人と協働する機会を提供したいという思いから、昨年仲間達とプロボノで始めた活動でしたが、今年も最終発表後の表彰式で涙を流す学生や社会人がいたり、地域を置き去りにしない課題解決に各チームでこだわれたと思います。今回、自身にとっても思い入れが強い「ヘルスケア」を新たなテーマとして取り入れ、2つのチームに取り組んで頂きました。前例もなく、学生さんにとっては難易度が高い取り組みだったと思いますが、最優秀賞がヘルスケアチームから選ばれた事をとても嬉しく思っています。本プログラムでできた繋がりを大事にしながら、今後も周囲のサポートが得られる限り、自身の経験や知識を最大限提供しながら継続していければと考えています。」というコメントがありました。
また、見事オーディエンス賞を獲得したいちごチームの大学生メンバーの下田凜太朗さん(中央大学 文学部)からは、「本プログラムに参加する前は、自分に自信が持てなかったのですが、社会人や学生との交流を通じ、今まで知らなかった考えや思いを知ることができて、これまでの自分から一歩進み、自信を持つことができました。課題解決としては、当初検討していた方向性の感触が悪かったのですが、現地に足を運んで、実際に当事者の方々の声を聞いたことで、最終的な方向性を決定できたことがよかったです。最初から最後まで1期生(軽井沢Season1参加学生)からや社会人の方々に手伝っていただいて本当に感謝しています。」というコメントを得られました。
さらに、藤長郁夫さん(日本たばこ産業株式会社、株式会社アークレブ)からは「ヘルスケアの社会人メンバーとして参加しました。利害関係の複雑さや地域特性の色濃さなどの点で難しいテーマではありましたが、全員で、足を使って生の声を聞き、笑いあり涙ありで全力を尽くすことで、一定価値創出ができたと思います。1st Seasonから続けての参加になりましたが、プロボノだからこそ所属も立場も関係なく一人の人間として、目の前の相手や地域と学び合いの心をもって関わり合える場であり、私にとってかけがえのないプログラムです。JTとしてキックオフイベントに会場提供をさせていただきましたが、参加した社員一人ひとりが人としての厚みを増していると感じ、とても嬉しく思います。関わってくれた全ての方々に感謝するとともに、本プログラムや参加者、また自分自身の、今後の展開に大いに期待をしています。」というコメントを得られました。
ヘルスケア課題の事前準備と現地での活動
軽井沢に入る前に、ヘルスケア課題に取り組む2チームのメンバーは、複数の医師や看護師等からインプットを得るなど、事前準備を入念に行いました。医療従事者たちからはヘルスケア分野の専門知識や経験が共有され、地域医療に関連する課題解決のための洞察を深めました。これにより、参加者は現地での活動に必要な背景知識を深め、より具体的かつ実践的な提案を行うための基盤を築くことができました。
軽井沢現地に足を運んだ際、参加者たちは、地域の当事者に直接インタビューを行いました。この実地調査を通じて、学生と社会人は実際の地域課題に触れ、それぞれの視点から解決策を模索する貴重な経験をしました。
ほっちのロッヂにて、町内で実際に行われているケアの現場や実践など地域医療の実態をインタビューしました。(写真はほっちのロッヂ前でのヘルスケア2チームのメンバーの記念撮影)
最終発表会で審査員を務めていただいた、ほっちのロッヂ共同代表で福祉環境設計士の藤岡聡子さんからは、「色々とお話を伺う中で、プロボノでここまで作り上げてらっしゃってきたこと、学生さんはもちろん社会人の方々も学び深めている様子、本当に胸打たれました。」とコメントをいただきました。
軽井沢現地参加者アンケート結果
本プログラム参加者39名(学生参加者19名、社会人参加者20名)からのアンケート結果では、NPS(ネットプロモータースコア、0から10の11段階の評価に基づき-100から100の間で算出)ではいづれの質問でも50以上と高いスコアを示しており、最終発表では全力を出し切ることができ、学生と社会人のどちらも成長を実感し、参加者同士での信頼関係の構築に繋がったことが確認できました。
また、本プログラム参加費用(社会人参加者:5万円、Season1からの継続参加学生:2万円、Season2初参加学生は無料)に見合った高い満足度が得られており、多くの参加者が周囲に本プログラムを勧めたいと考えていることがわかりました。
今後の展望
2年連続で本プログラムに塾長として参加した本協会の代表理事の大角知也(早稲田大学ビジネススクールMBA、Biz/Zine連載記事あり)からは、「本プログラムの参加者、関係者、および地域コミュニティの皆様に心からの感謝を申し上げます。今回の成功は、すべての関係者のご支援と努力の賜物です。毎年、学生と社会人の皆さんからパワーをいただき、感動させられています。私たちは、この経験を踏まえ、更なる社会貢献と地域活性化に向けて活動を進めてまいります。」と意気込みを語りました。
協会は、地域活性化人材育成プログラムを通じて、学生の成長と社会人のキャリアアップ、そして学生と社会人と地域の協働による地域活性化をさらに推進していく予定です。軽井沢2nd Seasonで得られた経験と学びを基に、今後もヘルスケアイノベーションを通じた社会貢献活動を支援し続けていきます。
本プログラムにご関心をお持ちの方々やご支援を希望される企業様、大学関係者の方々は、下記のメールアドレスからお問い合わせくださいませ。
一般社団法人ヘルスケアイノベーション協会
info@hc-innovation-association.org