#199 【11月3日はゴジラの日】『ゴジラ-1.0』は怪獣映画というよりヒューマンドラマ。
キャッチコピーは
「生きて、抗え」
11月3日は【ゴジラの日】
ということで、劇場で観て以来の『ゴジラ-1.0(ゴジラ マイナスワン)』を
Amazon Primeで観ました。
生誕70周年記念作品であり、興行収入76億円を超えた大ヒット作品。
第96回アカデミー賞でアジア映画史上で初となる視覚効果賞を受賞した怪獣の王が登場する作品をご紹介します。
■『ゴジラ-1.0』のあらすじ
舞台は、第二次世界大戦末期の1945年。
戦争によって焼け野原となった戦後間もない東京。
戦火を逃れて生きのびた人たちが、復興・再建のために未来を見て歩みはじめた矢先に迫る脅威。
巨大生物ゴジラが日本に上陸します。
人類同士の戦争によって満身創痍の日本人。どのように立ち向かっていくのかが見どころです。
■『ゴジラ-1.0』どこまでも熱いヒューマンドラマ
「今度の戦いは、未来を生きるための戦いなんです。」
ゴジラという圧倒的に巨大な脅威を前に浮き彫りになる人間の本質。
絶望したり、諦めたり、嘆いたりする人もいれば、家族や友人などの大事な人を守るために立ち向かう人や組織もいます。
別の大怪獣に立ち向かうために、人類とゴジラが共闘することもあります。わずかな希望を信じて前進する人たちの葛藤も描かれます。
ゴジラなどの大怪獣という存在を通じて描かれているのが、絶望の淵に立たされた人類の心情だったりします。
作品数は膨大ですがそれぞれの作品によって、テーマやゴジラの立ち位置が異なるのもゴジラシリーズの魅力かもしれません。
昭和ゴジラシリーズでは人類の敵。
平成ゴジラでは人類を守る守護神。
ハリウッドで映画化されたゴジラでは人類の敵だったり味方です。
令和ゴジラでは人類の存亡をかけて近代兵器の武力で迎え撃つ人類側視点を描いたり様々な形の存在として描かれています。
■【過去作振り返り】映画史のゴジラという存在
・昭和ゴジラ
1954年に公開された初代『ゴジラ』から『メカゴジラの逆襲』(1975年)までの全15作品です。
・平成ゴジラ
前述の初代作品とは別の『ゴジラ』(1984年)から『ゴジラvsデストロイア』(1995年)までの全7作品です。
・海外ゴジラ
『GODZILLA』(2014年)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)では、ゴジラに加えてラドン、モスラ、キングギドラなどの大怪獣のオールスターが集結している作品です。
『ゴジラvsコング』(2021年)では、世界的に有名な大怪獣キングコングとの戦いが描かれています。
『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』を含めた2010年代以降の作品には、過去作品とは世界観や舞台がつながっていないという共通する設定があります。
これまでゴジラを観たことがない方にも楽しめるようになっています。
(マメ知識)
作中でゴジラの存在が確認されたり、上陸した日付が11月3日になっています。また、作中に日付の描写がなくても公開日が11月3日になっているなど、初代ゴジラへのリスペクトを感じる描写があります。
それを見つけたときについついニヤニヤしてしまいます(笑)
◼️さいごに
国産の実写作品としては、なんと通算30作目。
海外作品を加えれば40作品前後になるまさに怪獣の王。
そんな日本を代表する大怪獣・ゴジラ生誕70周年記念作品です。
もしまだ観ていない方がいたら、ぜひ11月3日に観てみてはいかがでしょうか。