見出し画像

コロナ禍での結婚式

  入籍は昨年だったが、ロシアでの1年の生活を経て8/22に鎌倉泉水教会で結婚式を挙げることができた。ずっと書いてきた通り、ロシアでのコロナの状況は非常に悪く4月から飛行機が全て欠航になっていた。帰国できるか、式を執り行うこと自体が可能なのかも危ぶまれたが、JALの特別便に飛び乗って帰ることができた。

鎌倉泉水教会

 逗子ハイランドから近い、鎌倉浄明寺に「鎌倉泉水教会」というプロテスタントの教会がある。妻は洗礼は受けていないが子どもの頃この教会の教会学校に通っていた。所謂「結婚式場」ではなく思い出深いこの教会で正統な形式で挙式するというのが2人の希望。
 キリスト教徒ですらないただヨーロッパ系というだけのバイトのなんちゃって牧師が「チカイマスカ?」とわざと片言っぽく言ってくるようなものは嫌だった。
 そもそも泉水教会は信者でない場合は結婚式を挙げることはできないのだが、妻が教会学校に通っていたということで式を挙げてもらえることになった。

規模の縮小

 元々は親族と恩師のみ挙式に招待し、その後披露宴はなしで友人と立食パーティーという予定だったが、当然立食パーティーは不可。挙式の後も小さな茶会を設ける予定だったがそれも中止し、挙式のみということにした。

 ゲストの数も定員の半分にし、一番近しい友人を招待し全員マスク着用という形になった。

 教会での準備会からブーケ選びや飾りつけ、衣装選びまで自分たちで作った結婚式(ほとんどは妻がやってくれた)。バタバタだったがそれも含めてとても思い出に残る楽しい式になった。

そして式後に妻の恩師である東京藝大打楽器科教授の藤本隆文先生がビブラフォンで4曲も演奏してくださった。最初の一音から心にぐっと伝わる演奏で、深く感動した。

 当日ずっと手伝ってくれた幼馴染の2人と。幼稚園の頃からの友達。とても感慨深かった。

写真撮影も友人

 式中の写真を撮ってくれたのは東京音大の同級生で今は東京音大の講師になったオーボエ奏者の副田真之介。しんちゃんはオーボエはもちろん、作曲もするし、写真の仕事もして、文章も上手という本当に多才なアーティストで尊敬している。自分も写真も文章も好きだから好きなことが結構似ていたりする。
東京音大には一年しかいなかったがこんな友人がいることはとてもうれしい。

ちなみに9/27にソリストとして都響とモーツァルトのオーボエ協奏曲を演奏するらしい。すごい

和装の写真

 特に外国人に見せるにあたって、日本の伝統的な衣装の写真は残しておきたかったからスタジオアリスで和装の写真を撮った。衣装も着付けもヘアセットも全て込みで2万円という格安。

和服は本当に重心が下がるし骨盤の傾きも変わるから、日本人は根本的な身体操作が違ったのだなと思った。トランペットを吹くときは逆の働きをするわけだ。

 暖かみのある地元の教会で友人や親族に囲まれながら無事に式を挙げることができて本当によかった。家族と友人の大切さを改めて知ることができる日になった。


サポートをいただけたらうれしいです。帰国の渡航費の足しにします。