シベリアでコロナ引きこもり生活② 動画がきっかけでフランスのジャズトランペッターと友達に
昨日の時点で人が減っていたが今日は日曜日の今日はもっと少ないように感じた。マンションの裏にはピオネルというショッピングモールがある。そこには巨大な駐車場がありいつも多くの車がとめられているが今日は1台もない。走る車もない。
サーカス
手前に見えるトラックはサーカス団のもので、年明けからずっとここにいた。グリズリーやライオンの絵が描いてあり中々不気味な雰囲気である。
本当に動物が入っているのかは定かではないが、鞭で打たれながら芸をさせられる動物を見るのは心が痛む。
そのサーカスも公演を中止し寂し気に佇んでいる。いつも青空のブリヤートだがこんな日に限って天気が悪い。
”原発事故で人が去った旧ソ連の村”のような空気だ。
スーパーには消毒系の商品が入荷
ブリヤートにはウェットティッシュは売っていても消毒系のものは売っていなかった。消毒液もないしもう度数が高いウォッカで代用するかと思っていたが今日は消毒シートが売られていた。
TITANというスーパーだ。このスーパーの社長夫人が感染してしまったらしい。
今までに置いていなかった殺菌のハンドソープやオキシドールなどまであった。消毒系のものはレジの近くのカゴにまとめて置いてあった。全員マスクしている。
店員はゴム手袋もしていて常にそこら中を消毒して回っているスタッフもいる。1週間前とはまるで違う風景だ。
意外な対応の早さ
感染者は毎日200人ずつくらいのペースで増えており、その分毎日街の様子も変わっている。
いつもは多くの人が散歩やスケボーしている劇場前にも本当に誰もいなかったそうだ。
ブリヤートの人は引きこもり慣れている
ブリヤート人は家にずっといるということに慣れている。真冬は-40℃にもなるこの土地では真冬は常に「不要不急の外出は避ける」という環境なのだ。冬は基本的に室内で過ごす生活スタイルのため、
「感染を防ぐため外出を控えろ」と言われたらみんななんの抵抗もなく閉じこもれるのだろう。
最近はようやく暖かくなってきたところでまだまだ冬の感覚が残っているのがよかったのかもしれない。数か月ぶりに散歩ができる季節になってきたというのに残念ではあるが。
ジブリ
買い物をしてからnetflixで「紅の豚」を見た。ちゃんと見るのは初めてだったがとてもおもしろい。「疲れたおっさんのためのアニメ」というキャッチフレーズそのままだった。
主人公はいつもかっこつけてスケベなことを期待しているが、いざ17歳の美少女が目の前に来ると照れて戸惑ってしまうというところがおもしろい。そんな自分を情けなく感じつつも愛しているというようなキャラクターで魅力的だ。
ヒロインもジブリらしい勝気で快活な女性。「君の名は」などに見られるような男の願望を投影しているような女性像とは根本が違う。
ジブリを見てからYoutubeで岡田斗司夫さんの解説を見るとさらに楽しめる。宮崎駿は本当に一コマ一コマ全てに何かのメッセージを込めているのがわかる。純文学的なアニメなんだなとわかり楽しい。
Twitterでバズる
昨日Facebookで見つけた動画で笑い転げた。それはフランスのジャズトランペッターが三原じゅん子と安倍晋三の政見放送の日本語を全て音階に当てはめて演奏するというもの。
こういった動画はそこまで珍しくないのだが、政見放送というチョイスと演奏のセンスがあまりにも良すぎてとんでもないコメディーになっていた。
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">フランス人トランペッターには政権放送がこう聴こえるらしい<a href="https://t.co/QNxWS0spHM">https://t.co/QNxWS0spHM</a> <a href="https://t.co/lquCC3LPso">pic.twitter.com/lquCC3LPso</a></p>— 齋藤友亨 Tomoyuki Saito (@tomotrp) <a href="https://twitter.com/tomotrp/status/1243789182822223872?ref_src=twsrc%5Etfw">March 28, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
こんなにおもしろいのにFacebookで300いいねしかついていなかったのでTwitterにあげてみたらとてもバズった。今3.4万いいねと1万リツイートだ。自分のおすすめのプレイヤーがバズったのはとてもうれしい。プロデューサーになった気分だ。
本人から連絡が
するとFacebookでJeremyさん本人から連絡がきた。「シェアありがとう。どうやら僕の動画が日本で成功しているようだね笑」といった感じ。(フランス語はできないので英語)
パリでエリック・オービエに習ってたんだ~などの世間話をした後に
「ぜひTwitterのアカウントを作った方がいいですよ!シェアするので!」とおすすめして彼がTwitterを開設するというところにまで至った。
オリジナルの投稿もリツイートしてみたところフォロワーがすぐに800人ほどにまで増えていた。そちらの動画にも2000近いいいねが付いている。とても感謝された。本格的にプロデューサー気分である。
コロナで暇な毎日、新しい動画を早く見たい。
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