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シベリアでの生活

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ロシア連邦ブリヤート共和国ウランウデでの生活
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#note毎日更新

初夏のセレンガ川と自家製焼き豚

病院巡りをしていた頃は梅雨のように天気が悪かったがようやく回復したから1か月ぶりにセレンガ川に散歩にいった。川の側には大きなスーパーがあり、よく行っていたのだが何故か閉店してしまった。 従業員にコロナの感染者がいたのだろうか。先月は店の内装は残っていたが今日見たら何もなくなり看板もなくなっていた。 一か月経ち風景が大きく変わった。花はもうなく、笹のような葉をつけた木々が茂っている。 白樺のような木もある。5月は白くなかったような気がするが…。 気温も25℃を超えて自然

バカンス入ったから自家製ワイン作りに挑戦する①

今年はコロナの影響でバカンスが6月にずれ込んだ。というわけで初のバカンスを楽しんでいることになるのだが、この2カ月間の暮らしと何も変わらないから特に変わりはない。6月1日からは劇場で練習させてもらえると聞いていたが週に1度しか使えないようでそれなりに落ち込んだ。 外出規制はなくなったものの長距離の移動は禁止されている。ブリヤートで仕事が休みになっても日本に帰れなければ全く休暇にはならない。 とても時間がある生活をしているから、これまで様々なものを作ってきた。パンやヨーグル

半年の雨と脚丸ごと1本の生ハム シベリア引きこもり生活⑮

もう15日とは早い。この生活も慣れてきて心地よく感じるようにもなってきたくらいだ。ちゃんと給料も振り込まれてよかった。 ロシアは2回に分けて月給が支払われる劇場の給料は2回に分けて支払われる。毎月15日と月末。15日には給料の10%くらいがチョロっともらえる。お小遣い的な感じ。 劇場のシステムなのかと思っていたがどうやらロシアの法律で2回に分けるよう決まっているらしい。それほどお金を無計画に使ってしまう人が多いからなのだろうか。 ちなみにこの前払いをアヴァンスというフラ

マスクが売っていても買い占めないロシア人 シベリア引きこもり生活⑬

ブリヤートでいつ薬局に行ってもマスクはなかった。しかし外出禁止令がでてからほぼ全員がマスクをしているからみんなどのように手に入れているのか疑問だった。 最近は手作りの布マスクをしている人も多く見かけるようになった。ただここの人たちのことだから1度も洗っていない気しかしない。みんなマスクは一度使ったら捨てるものということもあまり知らなそうな気がする。 スーパーにマスクが入荷 薬局には全く売っていないマスクが近所のスーパーで売っていた。大きいビニールの袋に何十個か詰め込まれ

突然無くなった氷と謎の植物 シベリア引きこもり生活⑬

一昨日セレンガ川がようやくとけ出したのを見たが、今日もう一度行ってみたら氷は全てなくなっていた。一瞬で本当に大きく景色が変わっていく。数十度の気温の変化に自然も追いつこうと必死なように見える。 シベリアの謎の植物 ドイツとも日本ともこれだけ気候が違うのだから植物も違って当然だ。最近雑草が生えだしたことに感動したばかりだったが川沿いの道には見たことのない木が綿のようなものをつけていた。遠目に見ると新緑なのだが近くで見ると毛虫のような綿毛が生えている。中々に気味が悪い。 そ

セレンガ川の雪解け シベリアでコロナ引きこもり生活⑪

シベリアでコロナ引きこもり生活⑩ 半年ぶりの緑

外出禁止になりもう10日目になる。この生活に慣れてきたせいなのか逆に1日が過ぎる速度がどんどん上がっている気がする。暇なはずなのに不思議だ。 朝起きて日本のニュースを見る。ANNニュースが24時間Youtubeでライブ配信されているのはとてもありがたい。本格的にテレビの必要性がなくなっているんだなと思った。 と言ってもコロナウイルス関連か殺人などのニュースばかりだ。最近で一番印象的だったのは 「人生をリセットしたい」と言って安倍首相の私邸に忍び込もうとした若い女性が逮捕

シベリアでコロナ引きこもり生活③ ロシア人の掃除とは

自粛生活も3日目だが案外退屈することはない。朝には日本在住のロシア人の先生のSkypeレッスンを受講。仕事に行かないとさらに全くロシア語に触れることがなくなってしまうから貴重だ。この休みの間にたくさん授業をいれよう。 暖かいが風が強いここ最近は毎日+5℃以上になり暖かいはずなのだが風がとても強い。砂も巻き上がるし寒く感じる。真冬は本当に無風だったのだなと実感。 いつも雲のない青空か、うっすらと曇っていることが多いのだが今日はなんとも立体的な雲が浮かんでいて日本のようだった

シベリアでコロナ引きこもり生活② 動画がきっかけでフランスのジャズトランペッターと友達に

昨日の時点で人が減っていたが今日は日曜日の今日はもっと少ないように感じた。マンションの裏にはピオネルというショッピングモールがある。そこには巨大な駐車場がありいつも多くの車がとめられているが今日は1台もない。走る車もない。 サーカス 手前に見えるトラックはサーカス団のもので、年明けからずっとここにいた。グリズリーやライオンの絵が描いてあり中々不気味な雰囲気である。 本当に動物が入っているのかは定かではないが、鞭で打たれながら芸をさせられる動物を見るのは心が痛む。 その

シベリアでコロナ引きこもり生活①

シベリアで約2週間何もせずに過ごさなければならなくなった。 街の様子は日々変化しており、この特殊な状況を書き残しておいたら後々になって楽しめるかもしれない。もちろんコロナウイルスのことを忘れることは一生ないのだけれど、案外何をして過ごしていたかというのは覚えていないものなのだ。 ちょうどnoteはこうした日記に適している。 街中の人がマスクをしているのにどこにも売っていない謎プーチンが会見してから街中の人が一斉にマスクをつけ始めた。多くの人はロシアの病院でいつも見かける