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年収1億円になる人の習慣

今回は、美容室「EARTH」を運営する㈱アースホールディングス取締役である山下誠司さんの著書『年収1億円になる人の習慣』をご紹介します。

本書は下記の全5章から成り、著者の実体験に基づいた”年収1億円になる人”の36の習慣が紹介されています。
第1章 基本の習慣
第2章 仕事の習慣
第3章 生活の習慣
第4章 学びの習慣
第5章 人生の習慣

”年収1億円の経営者”を目指す方にまさにピッタリの内容と感じましたが、一社会人としてもすぐに実践したくなる大変参考になる習慣が多く掲載されています。

本書全体から著者の本書に込める"熱意"が感じられ、読み終えたときには大変充実感がありました。

「能力」の差は、小さい
「努力」の差は、大きい
「継続」の差は、とても大きい
「習慣」の差が、いちばん大きい

"年収1億円になる人"の習慣を身につけて、人生の生産性を向上させていきましょう。


正直なところ、本書記載の36の習慣のうち、ほとんどの習慣が大変勉強になるものであり、是非実践したいと思う内容でした。
今回はその中から、特に参考になった習慣を4つだけ厳選してご紹介します。

1.「早起き」で年収が上がる6つのすごい理由
2.時間の使い方が劇的に変わる、4つの「山下ルール」
3.「期限」を決めて「量」をこなしてこそ圧倒的な「質」が手に入る
4.落ち込んでいいのは最長「3分」まで

以下、それぞれ見ていきます。


1.「早起き」で年収が上がる6つのすごい理由

「早起き」の効用は、ほとんどの成功者の共通点なように感じますが、本書でも「早起き」を強く推奨しています。

本書では「早起き」で年収が上がるすごい理由として、以下の6つが挙げられています。

① 早起きすると、「目的意識」が明確になる
人間は目的に向かって行動する生き物なので、「朝の時間に何をするのか」が明確になっていれば、早起き習慣が身につきやすくなります。
目的(やるべきこと)を明確にすると、「時間をつぶす」のではなく、「時間を利用する」ように考え方がシフトチェンジするので、惰性に流されることもなくなります。

② 早起きをすると、朝の1時間で昼の「4時間分」の仕事をこなせる
朝の脳はフレッシュな状態なので、仕事の効率が上がります。
昼間は来客があったり電話がかかってきたりするので、自分の時間が奪われてしまうことがあります。
ですが、朝なら誰にも邪魔されないので、仕事に集中できます。

③ 早起きをすると、「優越感」や「勝った感」が自信につながる
「早起き」をしていると、それだけで「頑張っている」「やる気がある」と評価されます。
遅い時間に出勤した人は、早朝出社した人に対し、確実に「引け目」を感じてしまうものです。

④ 早起きすると、「理性的」に考えることができる
心理学では、午前中を「理性の時間」、午後を「感情の時間」と分類することがあります。
早朝は物事を考えたり発想力を必要とする仕事に適しているので、著者は早朝の時間を使って、事業計画の策定や各店舗の数字のチェック、問題点のあぶり出しなどをしているといいます。
また、「午後6時以降は仕事の話を一切しない」と決め、その代わり、社員とお酒を飲みに行ったときは、「夢」を語るようにしているそうです。

⑤ 早起きをすると、「2時間残業」より「10倍」高い評価がもらえる
早朝出勤は、残業するよりも、周囲に対する「アピール力」が高いです。

⑥ 早起きすると、仕事が「好き」になる
著者は「早起き」を習慣にしてから、平均に「週に100時間」(約14時間×7日間)は仕事をしていたそうです。
「週に100時間」仕事をしてみたことで、2つのことがわかったといいます。
1)能力がなくても、仕事にかける時間を長くすると、アイデアが湧いてくる
2)仕事が好きになる


2.時間の使い方が劇的に変わる、4つの「山下ルール」

「時間」は有限の人生資源です。
時間は誰にでも等しく与えられていますが、その使い方次第で、実力の差は大きく開きます。

著者は、密度の高い仕事をするために、「時間の使い方」に以下の4つの「山下ルール」を設けているそうです。

① 仕事には必ず、「短めの期限」を設ける
著者はいつも「完璧主義」ではなく、「最善主義」で仕事をします。
たとえば、企画を考えるときは、「いい企画が浮かぶまで、何時間も考え続ける」のではなく、「この1時間、集中して企画を考え、1時間後にはひとまず書き上げる」のが著者のスタイルです。
あらかじめ時間を「期限」で区切って仕事をした方が、無制限で仕事をするよりも、結果的に質の高い仕事ができるためです。

期限を設定するときは、作業時間にバッファ(余裕)は持たせません。
今の自分の実力では「1時間30分」かかるであろう仕事であれば、普通の人は、余裕をもって「2時間」とすることが多いかと思います。
しかし、著者は「1時間」という限界の期限を設定します。
こうすることで集中力と緊張感が高まって、時間をムダにすることがありません。
「期限」を設けたことで、迷っている時間の余裕がなくなり、決断のスピードが速くなります。
結果的に、以前まで1日かかっていた仕事を「3時間」で終えることも可能になります。

② 自分ひとりでできる仕事は、「始業開始前」までに終わらせる
各店舗の「数字」のチャック、業務報告のチェック、メールの確認と返信など、ひとりで処理できる仕事は、基本的に「始業時間前」までに終わらせてしまいます。

③ 仕事の「優先順位」を決める
仮に仕事が100個あったとしても、1日に100個の仕事を終わらせることはできないため、「優先順位」をつけます。
これは「大きな石→小さな石→砂」という優先順位で仕事をするということです。
たとえば「器」があるとすると、「砂」や「小さな石」が先に入ってしまうと、「大きな石」を入れるスペースがなくなってしまうからです。
「大きな石」とは、自分にしかできない仕事のこと。
「砂」は雑用です。
優先順位の高い仕事は、できるだけ「朝」に終わらせるようにします。
やるべき仕事はノートに書き出しておいて、毎朝、優先順位の確認をしてから、仕事に取り掛かるのです。

④ 人に任せられる仕事は「人に任せる」
かつて著者は、「自分でやらないと気が済まない」人間だったそうです。
しかし今では、「小さな石」や「砂」の仕事や、著者でなくても対応できる仕事は、完全にスタッフに任せているそうです(※仕事の責任は著者が持ちます)。
任されたスタッフにとっても、いい勉強になります。
著者の仕事が予定よりも早く終わった場合は、現場を知る意味も込めて、加わるそうです。

生産性を上げるとき、大切なのは、時間の長さではなく、「濃さ」です。
ただ「長い時間仕事をする」のではなく、「短時間に集中して濃い仕事をする」ほうが、仕事の質も高くなります。
「やみくもな努力」を「一生懸命の努力」と勘違いせず、自分の仕事の棚卸をして、努力の方向性を定期的にチェックしましょう。
「期限」「優先順位」を決めなければ、本当の「質」を極めることはできません。


3.「期限」を決めて「量」をこなしてこそ圧倒的な「質」が手に入る

完璧主義の人ほど、「質」を追い求めている傾向があります。
そして、質を求めるあまり行動が止まってしまう人が、どれほど多いことか…。
「完璧主義」ではなく「最善主義(限られた時間で最大の結果を出す考え方)」で仕事をした方が、結果的に「質」を上げることにもつながります。

仕事の優先順位は、「①期限」「②量」「③質」であり、逆から(質から)入ってしまうと、なかなか成長できません。
「期限」を決めて、圧倒的な「量」をこなすからこそ、やがてそれが「質」に転化します。
「期限付きの量」こそが、究極の「質」を生むのです。


4.落ち込んでいいのは最長「3分」まで

著者は、仕事でうまくいかないことがあっても、「落ち込む」ことはないそうです。
厳密に言えば落ち込むそうですが、落ち込みや不安、悲しみなどのマイナスの感情が涌き起こっても、「最短1秒」で気持ちを切り替えるといいます。

昔は、自分のふがいなさや、職場での理不尽さを消化できずに、四六時中、クヨクヨ悩んでいたそうです。
ですが、「心配事は、いくら悩んだところで、1ミリも解決しない」ことに気づいてからは、悩んだり、迷ったり、落ち込んだりする時間を極力になくす努力をしているそうです。

心配事を解決する唯一の方法は、「行動すること」です。
著者は、以下の「落ち込みを防ぐ山下ルール」をつくって、「落ち込むこと」より「解決すること」に時間をかけてるといいます。

① 落ち込む時間は、最長「3分」まで
人間には感情があるので、「落ち込み」を、完全になくすことはできません。
怒りや悲しみのようなマイナスの感情が動くこともあります。
ですが、「落ち込んでいる時間を短くすること」はできます。
トラブルに見舞われたら、「3分間だけ落ち込む時間」をつくり、しっかり落ち込みます。
誰もいない倉庫で大声を上げてもいい。
そして、3分間、十分に落ち込んで、「マイナスの感情」をすべて吐き出します。

② 無理にでも「笑う」
3分間めいいっぱい落ち込んだら、今度は無理にでも「声を出して、笑う」ようにします。
イギリスのサセックス大学で行われた実験の結果、「笑う」ことで、自分自身の気分が上がることがわかっています。
また、『種の起源』の作者、ダーウィンは、表情に関する研究もしていて、「笑顔とは気分が良いときの結果であるだけんではなく、微笑むという行為自体が気分を上向きにさせる」と述べています。
落ち込んでいるときこそ、笑ってみる。
作り笑顔でもいいので、無理にでも笑うようにすると、立ち直りが早くなるのです。

③ 「落ち込んだ原因」と「解決策」をノートに書き出す
落ち込んでいても事態は改善しないので、すぐに問題の解決に取り掛かります。
著者の場合は、まず「落ち込んだ原因」と「解決策」をノートに書き出して整理するようにしているそうです。
仮に「信頼している社員が辞めた」としたら、「どうして辞めたのか」「何がいけなかったのか」といった原因を洗い出し、その後、「では、どうすれば改善できるのか」を考えます。
「解決策」が出たら、即座に実行します。
これをスピーディーに行うためには、落ち込んでいる暇はありません。


人生には、落ち込んでいる暇などありません。
起こった問題を直視して、直ちに解決策を考え、実行に移すことしかできないのです。
丸1日落ち込んでも、3分間しか落ち込まなくても、どちらも「問題解決」したことにはなりません。
だとしたら、落ち込む時間は「極端に短く」して、すぐに解決に乗り出した方が、全員にとっていいのです。


以上、本書で紹介されている36の「年収1億円になる習慣」のうち、4つのみを抜粋して簡単にご紹介しました。

残り32の習慣も大変勉強になる内容であり、是非取り入れたいと思いました。
「年収1億円になる習慣」を学んで、日々の生産性や生活の質を向上させていきましょう!

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