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パパと子供の冒険物語~ウンチは人気者第3話 スゴイ人間との出逢い

第3話 スゴイ人間との出会い

――勉強しながら何日か進んでいくと今度はおじさんに出会いました――

おじさん:「あなた達はここで何をしているのですか?なんだか楽しそうな親子だね♪」

僕:「うん♪楽しいよ♪パパと冒険しながら勉強してるんだ♪」

おじさん:「へぇー、仲良し親子でうらやましいね♪」

僕:「おじさんは子供いないの?」

おじさん:「いるよ。」

僕:「じゃあ、おじさんも子供と冒険すればいいのに♪」

おじさん:「無理じゃよ。おじさんの子供は引きこもってもう30年も外に出ていないんじゃよ。」

パパ:「あなたの顔を見ていると困っているように感じますが、、」

おじさん:「そうじゃよ、困っておる。」

パパ:「なんで困っているんですか?」

おじさん:「なんでって?さっき言ったじゃろ!息子が引きこもっているからだよ!」

パパ:「いいじゃないですか、うらやましい♪」

おじさん:「はぁ?何がうらやましいのかね?イヤミなことを言うのはやめてくれないか!?」

パパ:「うらやましいじゃないですか♪だってずっと家にいるのでしょ?親子の時間がいっぱいあるじゃないですか♪子供が大きくなったり働きに出たら親子の時間はほとんどありませんよ。」

おじさん:「それは、子供が健康的な場合だろ!塞ぎ込んで会話は何年もないし、あるのは暴力だけ、なにがうらやましいのだ!それに、もし子供が健康的なら大人になれば家から出て行くだろ。」

僕:「なんでそうなったの?」

おじさん:「小学生の時に息子は容姿でからかわれるようになったんじゃよ。それから徐々に塞ぎ込んで外に出なくなって、少しでも嫌なことがあると私たち親に暴力を振るうようになったのじゃ。今では同じ家におるのに何年も顔を見とらんよ。」

僕:「おじさんの息子さんは寂しくないのかな??」

パパ:「そりゃあ寂しいさ。」
「人間は群れの動物だから孤独なのはつらいよ、自分を守るために全ての関わりを絶って自己防衛しているのだと思うけど孤独で寂しいよ。」
「人間が喋れるのは情報交換をするためなんだ。お互いが進化できるように情報を交換したり自己防衛のために情報を交換するんだ。」

僕:「だから人間はお喋りが好きなんだね♪」

パパ:「そうなんだよ。だからお喋りすると心も落ち着くんだよ。」

僕:「じゃあ、おじさんの子供はお喋りできていないから自己防衛できてないじゃん、誰とも喋らないんだから。情報交換しないと進化もしづらいでしょ?」

パパ:「そうだね、人との関わりを絶っているからそれで自己防衛できているかもしれないけどそれでは寂しいね。」

僕:「同じ自己防衛なんだから人と会話して自己防衛したらいいのに♪その方が楽しいよ♪」

パパ:「そうだね♪」

僕:「人と会話しても自己防衛はできるってことを教えてあげようよ♪」

おじさん:「無理じゃよ。私たちも最初は会話をする努力をしたんだよ、でも無理じゃった。どこで教育を間違えたんだろう、、」

パパ:「それ!それですよ原因は。」

おじさん:「何が?私たちは努力したんだよ。」

パパ:「教育と思っているのが間違いだったんですよ。」

おじさん:「親は子供に教育するのが当たり前だろ。」
「教育をしない親がいるから私の子供みたいに、教育がなっとらん子からイジメられる子がいるんだ!ほんと教育がなっとらん子がいるのは迷惑だ!!」

パパ:「教育が間違っているのではなく、教育しようと思っていること自体がそもそも間違っているんですよ。」
「あなたは教育されたいと思ったことがありますか?」
「学びたいとは思うけど自分を矯正されたいとは思わないですよね。」
「教育=矯正と思っている親や先生が殆どですが矯正されたい子供なんていないのですよ。」

僕:「矯正されるんだったら逃げたくなっちゃうよ。」

大月友友


パパ:「矯正しようとするのではなくて、支えてあげるのですよ。今すぐにできるようにさせようと思うから矯正になってしまうのですよ。」
「すぐにできなくても、長い月日をかければ必ずできるようになりますよ。」
「支えたり、時には前を歩いてお手本を見せてあげて。」
「すぐにできるようにさせようとするのはもったいないことですよ。そんな時短してどうするのですか?」

「できないことを親子で何度もチャレンジして、できるようになって行くことこそ子育ての醍醐味じゃないですか?」

「それを時短してしまってはもったいないですよ。」

僕:「そうだね♪僕もパパと色んなことに挑戦するのが楽しいけど矯正させられたら面白くないもん。パパと一緒に挑戦してる感じがあるからパパに教えてもらいたくなるし楽しいよ♪」

パパ:「習い事に行かせる親は多いですがもったいないですよ。」
「小学生位までのことなら未経験の親がスポーツでも音楽でも芸術でも教えてあげることができます。今ではネットでたくさんの情報を得られるのですから、親が知識をつければどんなことでも教えてあげられます。」
「親が初心者でも全然いいのです、子供と一緒になって練習すればいいのです。それがホントの親子時間です♪」

「そして子供のことを1番わかっているのは親です。親が教えることにより怪我をする確率もグンと下がるし、できた時に抱きしめてあげられるのも親だけです。」
「子供はどんなご褒美よりも親に抱きしめられることを喜びます。」
「習い事に行かしていては抱きしめてあげられません。」
「そして抱きしめ合えるのも小学生ぐらいまでです、それなのに練習を他人に預けて抱きしめられないのはもったいないです。」
「親子で練習し、時間をかけて練習したことができた瞬間の喜びを親子で分かち合うことは子育ての最大の幸せです。子供にとっても親からの愛を充分に感じられて、子供も幸福感を得られます。」
「そこを大変とか面倒くさくいとか思ってしまう親の子供は学びに喜びや幸せを感じにくくなってしまうし、親からの愛を受けれていないと感じてしまいます。」

おじさん:「言われてみれば確かに私は勉強やスポーツは他に任せてあまり抱きしめてあげる機会がなかった、、小さな頃はよく抱きしめておったが小学生になった頃からはもう抱きしめたことがないかもしれない、、」

パパ:「私もたまに矯正してしまう時があるんですよ、私の思い描いたようにならないといつの間にか矯正しようとしてしまっているんです。親というのは自分の思い描いた方向にいかないのは面白くないのです。」

「でもそれは子供からしたら面白くないのです。」

「『子供達だけで行く冒険』と『大人と行く冒険』と子供はどちらが喜ぶと思いますか?」

「もし、子供に子供だけで冒険に行っていいよーって言ったら子供は飛び上って喜びます。」

「それは、自由を手に入れた気になれるからです。そしてこの場合の自由とは自分の意思通りにできるということなんですよね。」
「普段子供は自分の意思で動ける時間を殆ど与えられていないのです。」
「大人が冒険に付いてきたら子供達だけよりも、もっとできることが増えるのに、子供達は子供だけの冒険を選びます。」
「私達親は、子供が親が付いて来た方がもっと楽しめるって思えるような思考でいないといけないんですよ。」

「それには矯正しないことです。大人がいると矯正させられるから子供達だけの方が自由と感じるのです。」
「子供に選択させてあげて親はそれを成し遂げられるようにサポートしてあげればいいのです。」

「友太郎♪パパがどんなパパだったら一緒に冒険に行きたくなる?」

僕:「最強のアイテム!!」

パパ:「そうだね♪ゲームにでてくる最強のアイテムだったら冒険に連れていきたくなるよね♪」

僕:「おじさんも最強のアイテムになれるよ♪」

「僕のパパもあとちょっとで最強のアイテムになれそうだから♪」

パパ:「あとちょっとか笑」

「そう、矯正じゃなくて共生できると良いですよ♪共に生きるのです、そしたら自然と最強のアイテムになれますよ♪」

おじさん:「そうだったかもしれないね、、おじさんは息子が引きこもった時に最強のアイテムでいてあげられなかった、、あの時にあなたが言うように、家にいてくれるからパパは一緒にいっぱい遊べて嬉しいぞとまずは遊んであげればよかった。学校に行かない息子を矯正することしか考えていなかったよ。」

パパ:「引きこもりがダメということはないと思いますよ。学校や社会で活躍できないのはダメというテンプレートに当て込まなければよいのです。」

「お家の中でだって輝けるのですよ♪」

「お前はダメだ!と決めつけられるから輝けないのであって、お家でできることをサポートしてあげれば引きこもって家にいても輝けるのです。」
「子供をダメにしているのは、子供がダメなのではなく、大人がそれをダメと認識しているからだけなのです。」

僕:「そんなの冒険心があればすぐ打壊できるよ♪」

パパ:「そうだね♪冒険心があればどんな状態だって打壊できるね♪」
「それなのに大人は子供が問題を打破するのにどんなクスリよりも効果的な冒険心を抑え込んで矯正しようとするよね、、それは子供を思ってではなく親の思い通りに動かすために。」

僕:「大人はなんで危ないからダメってすぐ言うの?」

パパ:「大人が言う危ないの殆どは実は危なくはないよ。」
「まず、『危ない』と『怖い』は違うんだ。」
「怖くないのー?って子供にきくお母さんは多いけど、これはよくないんだ。
『怖い』と思ったら進行方向と逆の今いる所に体重も気持ちも残っちゃうんだ。」
「そうすると、例えばあっちの岩に飛び移ろうとしていても今いる場所に力を残してしまって最後まで飛び移れないで途中で落ちてしまうんだよ。」
「途中で落ちることの方が危険なのに、怖いと思うと人はなぜか飛び立つ前の位置にエネルギーを残してしまい目的地点にたどり着けないんだよ。」
「飛び立つ地点にエネルギーや思考を残すことは成功にとって全く無意味なんだ。」
「行くと決めたら行ききることが大事、エネルギーを出発地点に残してはダメなんだよ。エネルギーは目的地点の向こう側に全て持っていくんだよ。」

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僕:「だから怖いと思ったらホントはできることでもできなくなっちゃうんだね。」

パパ:「そう、だから親は『怖い?』って声掛けをしたらダメなんだよ。実力的に行けるのなら思い切って行かしてあげるんだ。怖いは感情的なもので、危険は物理的なものなんだ。物理的に無理なものは挑戦させてはいけないよね、大怪我をするかもしれないし。でも、怖いは人それぞれの感覚や経験によって違うから自分の怖いの感覚を相手に押し付けてはいけないんだよ。」

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僕:「そうだねー♪」

「ねぇ、絶対無理だけど怪我しない挑戦はしてもいいの?」

パパ:「怪我しないのならどんどん挑戦したらいいさ♪」

おじさん:「私は息子を大切にしようとね守ることしか考えてなかったよ、、子供がせっかく持っている冒険心を止めてしまっていた。あなたが言うように、冒険心を私が止めたから息子も出発地点から飛び立てないんだね、、」

僕:「そうだよおじさん♪おじさんの息子はダメなんじゃなくてまだ出発していないだけなんだよ♪」

「そうだ!おじさんの息子も僕と一緒に冒険すればいいのに♪」
「ねぇ、パパ♪いいでしょ♪」

パパ:「それはいいねぇ♪」

おじさん:「そうは言っても息子が外にでるかどうか、、」

僕:「家の中だって冒険できるさ♪ねぇパパ♪」

パパ:「そうだね♪家の中でもどこでも冒険はできるよね、心が冒険できれば意欲が湧くんだよね♪」

僕:「じゃあ、今からおじさんのお家へ行こうよ♪」

おじさん:「じゃあ、ついて来てくれるかね?」

僕:「やったー♪レッツゴー♪」

おじさん:「ん?君は何をしているんだね?レッツゴーっと言ったのに進んでないじゃないか?」

僕:「あはは♪僕勉強しないと進めないんだ♪電柱1本ずつしかね笑」

おじさん:「ここから家までは100本は電柱があるぞ!」

僕:「じゃあ、100個単語覚えるからおじさんは先に行って待っていてね♪」

おじさん:「わかった、じゃあ先に家に帰ってご飯を作っておこう♪何が食べたいかな?」

僕:「みんなで食べたら美味しいからタコ焼き♪」

おじさん:「なんだね?そのタコ焼きというのは?タコを焼けばいいのかい?」

僕:「違うよ笑。小麦粉を丸く焼いてその中にタコを入れるんだよ♪」

おじさん:「丸く?ああ、ピザじゃね♪ピザにタコを入れて欲しいのか??タコなんか入れたことないけど作ってみるか♪じゃあタコピザを楽しみに勉強しておいで♪待ってるからね♪」

僕:「ねぇパパ、、ピザになっちゃった笑」

パパ:「いいさ♪おじさんが作るピザ美味しそう♪オーストラリアにはタコ焼きはないんだよ。笑」

僕:「よーし♪勉強だぁ♪」

パパ:「あ!お家の場所をきくの忘れちゃってた、、」

僕:「あはは♪でも100本進んだら着くんじゃん?」

パパ:「真っ直ぐ100本とは言ってなかったぞ、、」

僕:「とりあえず100本進もうよ♪」

パパ:「そうだね♪100本目指そう!」

僕:「レッツゴー♪」

――4日後――

僕:「ねぇ、パパ100本進むのに4日もかかっちゃったね、、」
「もう、おじさんの家がどこかもわかんないや、、」

パパ:「何か手がかりになるものがあればいいけどね、、おじさんなんか言ってなかったっけ?」

僕:「あっ!ピザ!」
「もう4日もたってるなら腐ってるんじゃん?ピザの腐った臭いを頼りに探そうよ♪」

パパ:「それは名案だね♪」
「よし!腐った臭いを探そう♪」

僕:「あっ!普通さ冷蔵庫に入れてるんじゃん?そしたら4日じゃ腐らないし臭いも漏れないよ笑」

パパ:「あはは♪ホントだ笑」
「じゃあどうやって探そうか?」

僕:「うーん、、」

「おじさんが毎日行きそうな場所にいればいいんじゃん?」
「スーパーマーケットとか♪」

パパ:「おお!それこそ名案♪」

「よし♪スーパーマーケットに行こう♪」

僕:「レッツゴー♪」

パパ:「スーパーマーケットはここを右にあとは真っ直ぐだね。」

僕:「あれ?なんかくさい臭いがしてきたよ?」
「やっぱりピザが腐ったのかな?笑」

パパ:「これはピザじゃないぞ!」

僕:「ホントだ!腐った臭いじゃなくてスゴイ人間の臭いだ!!」
「誰がこんなスゴイ人間の臭いを発しているんだろう!?」
「あっ!!前からスゴイ人間が歩いてきている!!」
「髪の毛がモッジャモッジャで目も隠れてるよ!どうやって前が見えているんだろう?」
「うわっ!この人の臭いだったんだ!さっきのスゴイ人間の臭い!」

パパ:「こんにちは♪」

僕:「こんにちは♪」

スゴイ人間:「・・・」

パパ:「こんにちは♪」

スゴイ人間:「・・・」

僕:「ねぇ、おじさんは英語わかる?僕、勉強してるんだけどおじさん英語教えてよ♪」

スゴイ人間:「僕に教えられることなんか何ひとつないよ、、」

僕:「じゃあ、英語じゃなくてもいいよ♪」

「なにか教えてよ♪」

スゴイ人間:「教えられることなんか何ひとつないよ。もう私は何年も何もしていないんだから。」

僕:「そうなんだね、じゃあ子供の頃は?子供の頃の必殺技とかなかったの??」

「おじさんの得意なの何か教えてよ♪」

おじさん:「・・・」
     「・・・」
     「・・・」
「うーん、そこまでいうのなら、、」

「じゃあ見ててよ、、ほれ妖怪ベムベムバァー」

     「・・・」

僕:「あはは♪すごーーーーい♪お顔が妖怪みたいになった♪すごい!いいなぁ♪僕もやってみたい♪」

スゴイ人間:「なにもいいことはないさ、、僕はこの妖怪みたいな顔のせいで人生が止まったんだ、、」

僕:「なんで止まっちゃったの?」

スゴイ人間:「小学生の時にね友達にこの妖怪顔の技を見せたんだ、、男の子の友達は面白いって喜んでくれてたんだ。だからよくやってあげてたんだ妖怪顔を。でも、女の子が気持ち悪いって言いだして、僕を避けるようになったんだ。そこからいつも一緒にいた男の子もお前といると俺らまで気持ち悪がられるって男の子も僕を避けるようになったんだ。そこから僕の人生は止まったんだ。そこから学校も行ってないし何もしていない。完全に止まってたんだ。唯一あったことはお父さんを殴り倒したことぐらい。」

僕:「なんでお父さんを殴ったの?」

スゴイ人間:「何もかも怖くなってたんだ、、怖いから動きたくない。ちょっとした変化も怖く感じるようになったんだ。」

「でも、お父さんは学校に行けとしか言わなかった。」

「怖いのに行けるわけないさ。」

「そりゃ最初はイジメられても学校に行きたいなとは思ってたさ、、でも誰も僕がして欲しいようにはしてくれなかった。」
「こうすればきっと上手くいくからって勝手に決めつけて僕の意見はきいてくれないんだ。」

パパ:「その時どうして欲しかったんだい?」

スゴイおじさん:「イジメられないようにみんなの意識を変えて欲しかったよ。」
「お父さんも先生も僕に頑張れというだけで環境は変えてくれなかったんだ。」

パパ:「原因が解決できていないのに行けるわけないよね。」

「でもね、原因を解決できてもイジメはなくならないんだよ。」

スゴイ人間:「なんで?原因がなくなったらイジメはおさまるでしょ、、」

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パパ:「イジメは社会からなくなることはないんだ。」
「友太郎とパパはねたくさんの動物を飼育しているんだけど、肉食動物でも草食動物でもどちらもイジメは絶対おきるんだ。群れの動物はみんなと一緒にいるから一見全員が仲良しなのかなと思うけど必ずイジメがあるんだ。」

「イジメというか小競り合いというかね。」

僕:「そうだよ、山羊なんて寝る時は仲良くくっついて寝てるのに昼間は角でゴッツンコして山羊同士でいつも争ってるよ。」

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パパ:「同じ仲間なんだから争わず仲良くした方が平和でいいのにと思うでしょ?」

「でも、そうしたらその種は全滅しちゃうんだ。」

僕:「なんで全滅しちゃうの?仲良しなのに?」

パパ:「人間だってそうだよ、人間も普段から小競り合いやイジメをしたりするよね。それをやめたら人間はいつか全滅するんだよ。」

僕:「人間も?なんで?」

パパ:「戦わなければ平和でいいけど、それをずっと続けていたら人間は戦い方を知らない生き物になっちゃうよね。」

「そうしたら人間より強い動物が攻めてきた時に人間はその動物にやられてしまうし、もし宇宙人がいて地球に宇宙人が攻めてきたら戦う術を知らない人間はみんなやられちゃうよね。そしたら人間は全滅してしまうでしょ。だから種の保存の為に同種間で普段から争い事をして戦って自分達を強くしているんだよ。」

僕「へぇー、イジメはなくならないシステムになってるんだね。だからイジメられている子を助けても、また違う子がイジメられたりするんだね。」

パパ:「そう、イジメはなくならないんだ。」

「例えばね、ネズミを10匹飼っていて1つの同じケージ内で飼っていたら、1番弱い子がイジメられてボコボコになるんだ。」

「このイジメられている子を可哀想だと別の所に隔離してあげるとこの子は助かるけど、今度は9番目に弱かった子がイジメられるんだ。」 

「この9番目も助けたとしたら、次は8番目がやられるんだ。」

「そして7番目、6番目となっていき、例えば3番目で隔離を諦めたら3番目がボコボコにされ続けて死んじゃうんだ。」

「これは種の保存の観点からいうと良くないよね。1番弱い子は生き残って強い子が死んでしまっている。」

「種を継続していくためには強い子孫を残さないといけないから弱い子より強い子が生き延びないといけないんだ。」
「弱い子が生き残り繁栄していくとその種全体が弱くなっていつか全滅するんだ。」

「だから、1位と2位でも争いは起きるんだよ。」

「1位と2位でも争いはあるんだからどの立ち位置に自分がいてもイジメにあうことはあるんだよ。」

「極論でいうと1番強いやつだけ生き残れば良いというのが種の保存の法則なんだよね。」

僕:「パパが前に教えてくれた鮭のお話しだね♪」

パパ:「そう、魚の鮭は子孫を残すために海から川を上るんだよ。上流で交尾して子孫を残すために上流を目指すのだけど、上流にたどり着くまでに熊に襲われて捕食されたり、人間が作った人工物に行くてを阻まれてボロボロになって死んでしまったりと、上流にたどり着けるのはほんの僅かな確率なんだ。」

「やっと上流にたどり着けたオスはさらにそこでオス同士戦うんだ。より強い子孫を残すために戦いに勝ったオスだけが交尾をすることができて子孫を残せるんだ。負けたオスは死ぬし、勝ったオスも交尾が終わると力尽き死んでしまうんだ。」

僕:「スゴイよね、上流にたどり着けただけで充分に強いのにさらにそこから戦うって。」

パパ:「そう!だからパパは友太郎に常に強くいなさいって言ってるんだよ♪」
「負けたり、気持ちが弱くなる時もあるし、助けてもらいたい時もあるけど、自分が弱いままではいつか自分がやられてしまうだけなんだよ。だから強くならないといけないんだよ。」

「イジメられたら、相手のせいにしたり、相手の親の教育のせいにしたり、先生のせいにしたりするけどそれでは何も変わらないんだ。」

「もし、相手のせいにしてイジメがおさまるのならもうこの社会にイジメはなくなっているよ。イジメはダメですって教育を100年以上もしているのにイジメはなくならないでしょ。」

「結果から解るようにイジメはなくならないんだ。」

「イジメがなくならなかったり、イジメを止められないのは相手のせいにしているからなんだよ。」

僕:「相手の考えや、やり方を変えるのは難しいもんね。」

パパ:「そう、相手を変えることは難しことなんだ、だから自分が変わった方が効果的なんだ。」

僕:「でも、相手が悪いのに自分が変わるのなんてなんか悔しいよ。」

パパ:「そんなこと言ってられるかな?」

「例えばさ、気温が40度位になったらウサギは死んじゃう、暑いのに適応できないからね。でも隣の山に行けば気温が25度で死なないとしたらどうする?」

「隣の25度の山に移動するよね。」

僕:「そりゃ移動するさ。」

パパ:「でも、この山は俺の山だと意地を張って40度の山に居続けて死んでしまうウサギがいたらどう思う?」

僕:「バカだなぁーって思う、、」

パパ:「でしょ、意地を張って変わらない方がバカでしょ。だからイジメられたら自分がスパッと変わればいいんだよ。」

僕:「そっか!そのままで居続けるからイジメられ続けるんだね。」

パパ:「そう、自分が変わればいいんだよ。」
「容姿や能力は変えられなかったり、すぐには変えられないけどマインドは変えられるからね♪」

「あとね、イジメをずっと受け続けてしまう子の殆どがイジメを受け止めてしまっているんだ。」

「誰もがイジメを受け入れたくなんてないから受け入れてはいないんだけど、受け止めちゃっているんだよね。」

「受け止めてしまっていたら、イジメをしている側からしたら受け入れてくれているのと同じだと感じるんだよね。」

「だからイジメは受け入れても、受け止めてもいけないんだよ、イジメは跳ね返さなくてはいけないんだ。」
「あとね、肩透かしのようにスルーするのもいいよ。跳ね返すかスルーするか。」

「例えばさ、強いけどイジメを受け止めてくれる子と、弱いけどイジメを跳ね返してきたりスルーする子がいたらどっちを相手にする?」

僕:「強くても受け止めてくれる子かな?イジメてもやり返してこなさそうだし、やりたい放題できそうだしね。」

「弱くても受け入れず、逃げ回られ続けたらこっちも疲れちゃうからイジメるのがめんどくさくなるね。」

パパ:「でしょ。もちろん体の強さも大切だけど心の強さがもっと大切なんだ。心が弱い人は綺麗事を気にしてしまっている場合も多いんだ。」
「でも、綺麗事を気にしていたら自分も相手も守れないんだよ。」
「綺麗事を気にしている限り自分のペースではなく相手のペースになってしまうんだ。」
「相手のペースというのは主導権が相手にあるってことなんだよね。」
「主導権が相手に有れば自分がどれだけ強くても弱い相手にも勝つのは難しいんだよ。」

「優しい人は綺麗事を考えてしまい主導権を相手に渡してしまうから常に自分がしんどい思いをしてしまうんだよ。綺麗事というのは相手に対する思いやりではなくて、自分が優しい人間だと思われたいだけなんだ。」
「優しい人間だねと思われたいから相手に主導権を譲ってしまうんだ。」

「だから綺麗事で物事を判断してはいけないんだよ。」

「もし優しくしたいのであれば自分が主導権を握ってその中で相手の好きなようにさせてあげればいいんだよ。」
「優しいだけじゃ自分がいつか傷つき潰れちゃうんだ。潰れたら優しくしてあげることはできないでしょ。優しいだけじゃ継続できないんだ。」

僕:「そうだね!強かったら主導権も握りやすいし、主導権があればずっと優しくしてあげることもできるもんね。」

パパ:「そう、優しさより、強さを身に着けないとね。」

「よくさ、優しい子に育って欲しいと願う親は多いけど、優しいだけじゃ潰れちゃうんだよ。だから親は子供を強く育ててあげないといけないんだよ。」

「イジメられたり子供が傷ついてから強くしようとしても遅いんだ。」
「幼い時から強く育ててあげないとね。」

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「強くなるのには疲労も溜まりやすいからその疲労を抜いてあげることも親の役目だよ。」
「厳しく強く接することは簡単だけど、疲労を癒やしてあげられている親は少ないんだ。そこが重要だと気づけていないんだよ。」

「それができていないから親子に壁ができてしまうんだ。」

「親は子供の1番の癒やしでないとね。」

僕:「癒やしってなーに?」

パパ:「チョコレートみたいなものだよ♪」

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僕:「パパはチョコレートなの?僕はチョコレートよりパパの方が好きだよ♪」

パパ:「あはは♪パパもチョコレートよりなによりも友太郎が大好きだよ♪」

僕:「パパは毎日大好きって言ってくれるよね♪」

パパ:「そりゃあ大好きだからね♪」

僕:「毎日言ってもらえるのは嬉しい♪僕もパパ大好きだから♪」

僕:「チョコレートの話をしたらお腹すいちゃった!3人でお魚でも取りにいこうよ♪」

パパ:「いいね!よし行こう♪」

僕:「おじさんも行こうね!!」

スゴイ人間:「わかった。」

パパ:「そうそう鮭の話だけどメスの話をするのを忘れていた〜。」

「メスも交尾をして卵を産み終えたら力尽きて死ぬんだよ。」

僕:「えー??じゃあオスもメスも結局全部死んじゃうってこと?」

パパ:「そうだよ。全て死ぬんだったら子孫を残しに行かずに海で自分だけ生きておこうと思わないかい?」

僕:「うん!死にたくないもん。」

パパ:「でも、鮭はみんな川を上るんだ。それは子孫を残すために。」

「このことから解るよね、僕達は何のために生きているのか?」

「それは子孫を残すために生きているんだよ。」

「僕達は子孫を残すために生きているだ。」

僕:「じゃあ、子供を産めない人は?」

「年をとった人や、同性が好きな人とか病気の人は?」

パパ:「その人達だって子孫繁栄に協力したり役立ってくれているんだよ♪」

「直接自分が産まなくても社会はみんなの力でなりたっているんだよ♪」

「子供を産んだ人も農家の人が食べ物を作ってくれてそれを食べて子供を産んでいるよね、農家の人がいなかったらこの子供も存在しないんだ。例えばこの農家の人が同性が好きな人で子孫は作れないとしても間接的に子孫繁栄に役立っているし協力していることになるよね♪」

僕:「うん♪」

「道路も病院も工具も社会生活に必要なものは人が作っているからみんな子孫繁栄に協力しているってことなんだね♪」

パパ:「そうだよ♪」

「みんなの力があるから人間は今まで命が繋がってきているんだよ♪」

僕:「じゃあ、生きるって意味は誰かの役に立つってことでもあるんだね♪」

パパ:「そうだね♪」

スゴイ人間:「僕は部屋に閉じこもってなんの役にもたっていなかった、、」

パパ:「部屋の中でも役にたてることはあったかもしれないよ。」

「部屋で食べていたご飯だって、あなたが食べるからスーパーの人も農家の人も運送屋の人も給料が貰えて生活ができているんだよ。」

「お金は親が払っていたかもしれないけどあなたが食べることだって社会に役立っているんだ♪だから社会に役立っていない人などいないんだよ♪」

「エネルギーを少しでも使えばそれは社会に役立っているんだ。それは食べるエネルギーでもね♪」

僕:「じゃあ、たとえ寝たきりで何もできなくても布団で寝てたら布団屋さんの役にたっているね♪」

「あ!ウンチをしたらトイレットペーパー屋さんの役にたっているね♪」

パパ:「そう♪役に立たないことなんてないんだ。そしてどんな人でも意識をすればたくさん役には立てるんだよ♪」

スゴイ人間:「僕でも生きている意味があったんだね、、。今の話を聞いて僕も人の役に立ちたいと思った。」

パパ:「そう思ったら前向きに気分が上がったでしょ♪」

スゴイ人間:「うん♪」

パパ:「よし♪前向きになれたのなら海に行ってみないかい♪?」

スゴイ人間:「うん、行ってみる。」

――そして海に来ました――

僕:「よーし♪海についたぞー♪」

「さっそく潜ろう♪」

スゴイ人間:「・・・」

「やっぱり嫌だ。」

「家に帰る、、」

僕:「えー??なんで??」

スゴイ人間:「僕は泳げないんだ、、浮き輪だってないし、、」

僕:「泳げなくたって溺れないし、浮き輪もなくたって溺れないよー♪パパが教えてくれたんだ♪」

スゴイ人間:「泳げなければ溺れるさ。」

僕:「そんなことないよ♪ねぇパパ♪」

パパ:「そうだね♪浮き輪なんてなくても溺れないよ♪」

僕:「ねぇ、みんなに教えてあげようよ♪溺れない方法を♪」

「ここの海も浮き輪使っている子供がたくさんいるし。」 

パパ:「そうだね♪じゃあみんなに教えてあげよう♪友太郎みんなに声をかけてきて♪」

僕:「みなさーん、溺れない方法を今からレクチャーするから集まってくださーい♪」

親A:「溺れない方法ってあるの?」

パパ:「ありますよー♪簡単ですよ♪」

親A:「ウチの子は泳ぐのがあまり得意じゃないから溺れちゃいますよ、、」

パパ:「泳げるから溺れないのじゃないのですよ♪泳げなくても溺れないし、逆に溺れない方法を知らなければ泳げても溺れます。」

「まず、溺れるというのは水を飲み込んでしまって水面に出てこれずに呼吸ができずに沈み死んでしまうことです。」

「でも、水中にいるだけでは溺れているわけではありませんよね。ボンベを背負ってダイビングをしている人が水中にいるのは溺れていることにはなりませんよね。」

「素潜りで自ら潜ってる最中も溺れているわけではありませんよね。」

「水中にいることは溺れているわけではないのです。」

「溺れないように人は水面にいようと顔や体を水面にキープしようとするけれどその姿勢をキープするのは疲れるのです。呼吸をするための姿勢で疲労してしまうのです。」

「呼吸ができる姿勢よりも水中にいる時の方が体は楽なのです。」

「溺れるのが怖いから水面をキープしたがるけど、本来の楽な姿勢は水中にいることなのです。水中にいることは怖いことではないのです。」

「リラックスできていれば水中で手を2漕ぎもすれば顔は水面にでます。そこで1秒息を吸ってまたすぐに水中に戻るのです。」

「1度息を吸ったら通常20秒ぐらいは息を吸わなくても平気です。息を吸いたくなったらまた2漕ぎして顔を水面に出して1秒息を吸えばいいのです。この繰り返しをするだけです♪2漕ぎして顔を水面に出すだけです。こんな簡単な動作に運動神経など関係ありません。水中にいることが当たり前と思えたら溺れることはありませんよ。」

「ここで重要なのは常にリラックスして力を入れないこと。力が入っていると体は沈みます。そして殆どの人が行っていないのが水中で息を吐くということです。」

「溺れるのが怖いから息を止めている人が多いですが、息を止めている状態では顔を水面に出してすぐに息を吸うことができません。吸うには息を吐いた後でしか吸えません。」

「みんな今ここでやってみてください。」

「息を止めて、その状態のまま息を吸おうとしてみてください。」

「息を吸えますか?」

「少ししか吸えないうえに、苦しくなりますよね。」

「じゃあ次に息を吐いてから吸ってみてください。」

「普通に息が吸えますよね。」

「呼吸は、吸って吐いて吸って吐いての繰り返しなので、水中では吐いていないと水面で吸うときに呼吸がスムーズにできないのです。」

「これを知らずに水中で息を止めている人は水面に顔を出して息を吸おうとした時にスムーズに呼吸ができずにパニックになり溺れてしまうのです。」

「溺れないためには水中ではゆっくり息を吐き続けるのです。」

「溺れないためにすることはこの5つです。」
①「水中にいていいのだと思うこと。基本は水面でなく水中にいること。」

②「力は抜き常にリラックスする。」

③「水中では息をゆっくり吐き続ける。」

④「あせらない。トラブルがあっても冷静に。1秒息を吸えたら20秒水中にいられる。力を抜けば2漕ぎで水面に出れ呼吸はできる。何も難しいことでは無いことだという意識を持つ。」

⑤「あせってしまったら、自ら一旦水中に軽く潜る。自分の意思で潜っているので水面にいれないあせりがおさまります。」

「この5つを意識すれば溺れることはありませんよ。運動神経も技術も何もいりません。」

溺れない方法


僕:「そうだよ♪この5つを意識すれば僕は浮き輪なんて使ったことないけど2歳ぐらいから少し沖に出て1人で10分ぐらいは遊んでたよ♪」

パパ:「そう!浮き輪をつけるから溺れるのですよ。」

親B:「浮き輪をつけるから溺れないのでは?」

パパ:「確かに浮き輪をずっと着けていたら溺れはしないけど、浮き輪を着けていない時もありますよね。」

「浮き輪やフロートの存在を知っている子はトラブルがおきて焦った時に浮き輪やフロートがないとパニックになり沈んでしまいます。」

「小さな頃からフロートを一切使わないで溺れない練習をすることで、なにかトラブルがおきても他者に頼らず自分の力で乗り切るしかないという意識になりパニックになりません。焦りそうになったら一旦水中に潜って冷静になることです。自分の意志で潜れば溺れないのです。」

「流れに乗って沖に流されてしまっても力を抜いて呼吸をすることだけ考えれば6時間は浮いていられます。」

「子供が溺れるのは親が泳ぐのを教えても溺れない方法を教えないからです。」

「浮き輪を使わない方が溺れない子に育つのですよ♪」

親C:「溺れないように泳ぎ方ばかり教えていました。 泳げないから溺れるのだと思って。 」

パパ:「泳ぐフォームを教えるから泳げなくなるのですよ♪子供は進めたらなんでもいいのです♪犬カキでいいのです。フォームを教えるとフォームが上手くできないとリキんだり困惑してパニックになります。」

「フォームを教えずに本人の好きなように泳がしてあげればスムーズで疲れないのです。」

親D:「フォームばかり教えていました、、だから逆に進めなかったんですね。まだうちの子にはフォームを理解するには早すぎました、、」

パパ:「やり方と意識の持ち方さえ解かれば今日1日で溺れなくなりますよ♪」

「みなさん親子でやってみてくださーい♪」

スゴイ人間:「僕もお父さんを呼んでくる。」

僕:「わぁ♪おじさんのお父さんはどんな人だろう??」

スゴイ人間:「連れてくるから待っていてね。」

パパ:「友太郎はここで2人を待っていてあげて♪パパはみんなと溺れない練習をしておくから♪」

僕:「あっ、帰ってきた♪お父さんも一緒みたいだ♪」

「あれ?この前のおじさんじゃん!!」

「親子だったんだね♪」

おじさん:「家に帰って息子に全てを謝ったんだ。引きこもっているお前は悪い、お前が悪いんだと思っていたお父さんが悪かったと。お父さんがお前に合う環境を作ってあげられなかったことを謝ったよ。そしてあなた達の冒険の話をしたら急に家から飛び出していったんだ、、」

「そして、戻ってきたと思ったら溺れない練習をするから手伝ってと言って私をここに連れてきたのじゃ。」

スゴイ人間:「僕はイジメられて学校に行くのが怖くなったんだ、でも自分では解決策が見つけられなかったんだ。だからお父さんに助けてもらいたかったけど何も変わらなかった。」

「変えて欲しかったんだ。」

「でも何も変えてくれなくて、日に日にお父さんは怒りだしてそしたらもう僕の味方なんて誰1人としていないやって気持ちになったんだ。」

「だからもう部屋から出ないって決めたんだ。誰とも関わらないって。そしたら傷つくことはもうないから。」

「でも冒険の話を聞いて思い出したんだ。」

「イジメられて学校に行かなくなった時にホントは冒険に出たかったんだ。」

「何もかも変えたくて冒険に出たかったんだ。自分が変わりたかったんだ。」

「でも、1人で冒険に行く勇気もなかったし、家を抜け出してもし1人で冒険に行けたとしてもお父さんもお母さんも心配するだろうなと思って冒険に出なかったんだ。」

「友太郎君の冒険の話を聞いて思い出したんだ。イジメられて学校に行けなくなった当初にお父さんにしてもらいたかったことをね。」

「僕はあの時自分を変えたかったんだ、だからお父さんに冒険に連れて行ってもらいたかったんだ。」
「だから友太郎君の話を聞いて友太郎君とそのパパに会いたくなって家を飛び出したんだ。」

おじさん:「今からでもいいかい?」

スゴイ人間:「え?」

おじさん:「息子よ今から一緒に冒険に出よう♪」

スゴイ人間:「いいの?お父さん。」

おじさん:「うん♪お前の好きな方へ行こう♪お父さんはどこへでもついて行くよ♪」

スゴイ人間:「じゃあ溺れない練習がおわったら準備しにお家に帰ろう♪」

おじさん:「準備などいらないよ♪だってお前がいるんだもの。お父さんはお前がいれば無敵じゃよ。」

スゴイ人間:「お父さん、、、」

パパ:「お父さん最高だね♪子がいれば親は無敵になれますね♪」

「あっ!でも準備はした方がいいですよ♪」

「冒険に1番大切なのは準備ですよ♪」

「旅行と冒険の違いって知っていますか?」

「違うようで同じようでって感じですよね。」

「少し危険そうな感じがする所に行くのが冒険って認識の人が多いけど、ホントは未知の体験をしに行くってことなんです。」

「冒険だって安全に帰ってこなくちゃですよね、死んでもいいのが冒険ではないのです。安全に帰って来るためには準備が必要なんです。」

「未知のトラブルを回避するために事前に予測をしてトラブルを回避できるように準備をするのです。」

「息子さんがイジメられた時に冒険に出たくなったのも逃げ出したいだけでなく、この事前に回避する準備能力をつけたかったのもあるでしょう。」

「イジメも事前に回避したいですからね。」

「イジメられないためにも冒険に出ることはよいことです、冒険の準備をしっかりすることで事前回避能力がついてイジメを事前に回避できる能力もつくのです。」

おじさん:「あはは♪私も嬉しくて少し舞い上がっていたよ笑。準備をしっかりしないとね♪」

僕:「イジメられてさ、引きこもりたくなる時もさ、完全に塞ぎ込んじゃう前に冒険心がでる時があるんだよね、わずかな期間だけど。人任せじゃなくて、自分を変えたいとか、自分で強くなりたいとか自分で環境を変えたいって。でもその時に親や先生はその冒険をさせてくれないんだよね。最後にでた勇気なのにそれを親が協力してくれずに反対のことばかり言われちゃうんだよね。」
「だからもう親も自分がこの状況から抜け出せなくする悪者にしか感じられなくなって親に攻撃しちゃうんだよね、そして完全に塞ぎこんでしまうんだよね。」

「でも、もう敵じゃなくなったもんね♪お父さんはこれからの冒険の良きパートナーで、すごいアイテムだもんね♪」

パパ:「さぁ♪海に入ろう♪」

おじさん:「よーし♪息子よ海だー♪」

スゴイ人間:「やっぱり怖くなってきた、、僕泳げないし、、」

僕:「溺れるのに泳げないのは関係ないよ♪泳げなくても大丈夫♪」

おじさん:「息子よ、これも冒険と思えばいいのじゃよ♪」

パパ:「そうだね♪冒険は準備さえしっかりしていれば怖くない、今回の冒険の準備は溺れないための知識だね♪」

「さっき説明した溺れない方法をしっかり復習してから海に入ろう♪」

スゴイ人間:「うん、復習してイメージするよね。」

パパ:「どうだい?復習してイメージが湧いてきた?」

スゴイ人間:「うん♪イメージできてきた♪イメージできたら少し楽しみに思えてきたよ♪」

パパ:「楽しみに思えたら準備完了だよ♪冒険の準備はまず起きるかもしれない危険なことを全部想像するんだ、そしたら怖さがでるよね。その対策の準備をしていって怖さが楽しみに変わったら準備がしっかりできたということなんだ♪」

おじさん:「ほう♪素晴らしい考えですな。」

「ちなみに旅行との違いはなんだったんじゃね?」

パパ:「旅行は未知とは限らないということですかね。既に経験済の所にも行く場合も含みますから。未知なる体験をしに行くのが冒険なんですよ♪」

おじさん:「冒険がますます楽しみになってきた♪」

パパ:「じゃあ♪海に入ろう♪」

僕:「あっ♪パパが先に教えた子達がみんなもう溺れない動きができるようになってる♪」

おじさん:「よし♪私達親子もできるようになるぞー♪」

パパ:「お父さん♪張りきるのは良いですが、溺れないためには力を抜かないといけないので張りきってリキんだらダメですよ笑」

おじさん:「あはは♪そうじゃった笑」

「私はすぐにリキむ癖があるからの、、」

僕:「おじさんリキんだらダメだよ♪」

「力じゃなくてリズムが大切なんだよ♪」

「何事もリズムが悪かったらどれだけ力があっても上手くいかないよ。」
「リズムよく行動すれば力や技術が無くても上手く行くんだよ♪」

「リズムとタイミングが大事なんだよ♪」

おじさん:「そうじゃね♪人生もリズムが悪いとしんどいね。人生もリズムとタイミングが重要じゃね。」

パパ:「そうですね♪人生もリズムですね♪リズムが悪いとどれだけ能力があっても幸せを感じられないですね。」

僕:「じゃあ、おじさん達するよー♪」

「はい♪力を抜いて水中に沈んでくださーい♪息を水中で吐いてー♪」

「リキまずにスムーズに手を漕いでゆっくり浮上して、顔がでたら息を吸ってくださーい♪」

「息を吸ったらまた水中に沈んでくださーい♪」

「息が苦しくなりそうな少し手前でまた浮上してくださーい♪」

「これの繰り返しでーす♪そしたら溺れないよ♪」

「力を抜けば抜く程バテないから長い時間海に入っていられるよ♪」

「長く海にいるコツはリキまないことです♪」

スゴイ人間:「人生も長いからリキんだらダメだね。リキんだらその時しか上手くいかなくなっちゃう。」

おじさん:「おお!息子よ♪すごい発見だね♪」

パパ:「こうやって体験から得られる知識や感覚こそ人生に役立つのですよ♪」

「机に座ってする勉強はいつか忘れるけど、体験で得た知識というのは自分に役立つことなのです。そして体験で得た知識は一生忘れないのです。」

僕:「じゃあ僕が机で勉強してるのはあんまり意味がないのかな?」

パパ:「あはは♪」
「机で勉強するのは冒険で役立つアイテムをゲットする感じかな。机での勉強も必要だよ。」
「友太郎はパパと幼い頃から体験を毎日いっぱいしたでしょ♪パパは勉強をさせるって1度も考えたことはないんだ、体験をするってことを毎日考えて実践してきたんだ♪体験が豊富だと机での勉強もスムーズに理解しやすくなるからね。だから机の勉強より先に体験をたくさんした方がいいよ♪」
「机での勉強が役立つアイテムのゲットで、冒険での体験が自分のコンピューター(脳)の性能のアップって感じだね。」
「コンピューターは今ある知識のことは何でもできるけど、プログラムに書き込まれていない未知なことはどれだけ凄いコンピューターでも対処できないからね。」
「どれだけ凄いコンピューターでも今ある知識のことは何でもできるけどプログラムに書き込まれていない未知のことは対処できないからね。」
「だから冒険して自分のコンピューターの対処能力をドンドン上げていこう♪」

僕:「うん♪パパとの遊びは毎日冒険で毎日新しい体験ができて楽しかった♪自然と色んなことを覚えられたしできるようになったしね♪」
「今回のオーストラリアの大冒険もとっても楽しい♪」
「自分が成長してる感じを実感できるから幸せな気分なんだ♪」

パパ:「まっ、机と冒険してるのは半分ギャグみたいなものだけどね♪」

僕:「え!?ギャグで僕は毎日勉強してたの?僕は真面目に考えてたのに。」

パパ:「そうだよ♪パパはギャグだと思ってる笑。それに勉強しながら冒険したいと言い出したのは友太郎でしょ♪」

僕:「あぁ♪そうだった笑。この机で勉強しながら冒険するのは僕が考えたんだった♪忘れてたや笑。」

パパ:「ギャグみたいなことを本気でするのが一番楽しいさ♪」
「パパはギャグをギャグのまま終わらせたくないんだ、ギャグはせっかく思いついた面白いことでしょ♪だからそれを現実にしたいんだ♪」

僕:「ホントだねー♪ギャグを現実にするのって楽しいね♪」

「よーし♪ギャグを完成させるために勉強するぞー♪」

「おじさん達またね♪僕はまた勉強しながら冒険に進むから♪」

「あっ、そうそう♪溺れなくなってよかったね♪何でもやり方を知ってリキまずリズムよく行えば何でも上手くいくよ♪だからおじさん達もリキまず冒険してみてね♪」

パパ:「おじさん達も冒険楽しんでね♪」

おじさん:スゴイ人間:「ありがとう♪よい出逢いじゃった♪またどこかで会えるといいね♪バイバーイ♪」

僕:パパ:「バイバーイ♪」

――第4話に続く
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