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教師が宿題の丸付けをするのはやめた

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 私の場合、教師が宿題の丸付けをやめると、子供に力がつき、子どもの笑顔が増えました!!きっと成長する喜びを感じたからでしょう。ではどうしたらいいか?私の考えをどうぞお聞きください。

 私が初任者の頃。一番辛かった仕事、それは・・・

 「教師による宿題の丸付け」でした。何故でしょうか?それは、

いくら丁寧に見ても子どもはそれを見ないから!!

です。あんなに時間をかけてやっていたのに!コストと成果が全く見合いません!!私の場合、宿題を次のような手順で丸つけをしていました。

①子どものドリルの答えだけ取って、預かる
②子供に問題だけ解かせる
③提出された問題の丸付けをする
④間違えた問題は、教師が赤で正しい答えをかく
⑤子供に直しをさせる

 ものすごく時間をかけてやってました。手を抜いてはいけないと思ったから…
 宿題をやらせる事に躍起になっていました。しかし、こちらが時間をかければかけるほど、子どもの表情は曇っていきます。やる気はどんどんなくなっていきます。当然、テストの点数も上がりませんでした。

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そこで私は考えました。

「宿題をやるのはなんのため?」

意外とすぐに答えは出ました。それは、

『自分で学習をする力を身につけるため』

でした。よく考えれば当たり前です。しかし、私は当時、

「宿題を出させるため」

にやっていたように感じます。だから、答えを預かり、教師が丸付けをし、子供に直しをさせようとしていました。つまり、私の目的に子どもの姿はなかったのです。

しかし、『自分で学習する力を身につけるため』という子どもの姿を意識した目的に変わると

「答えを預かるのっておかしくない?」
「教師が丸つけるのっておかしくない?」
「教師に直しをさせられるのっておかしくない?」

と、自分がやっていた事に対しておかしいと思う事がたくさん出てきました。
こんなおかしな事をやっていたら、宿題は子どもに取ってただやらされている作業になってしまうという事に気づきました。

 そこで、「宿題をする良さを味わわせよう」と思いました。

私は、次のような手順を取っています。

⑴子どもと宿題の目的を共有する。
⑵宿題の取り組み方を共通理解する。(学びの5ステップ)
⑶宿題の取り組み方の練習をする。
⑷宿題の取り組み方(学びの5ステップ)のメンテナンスをする。
⑸宿題を取り組んだ良さを味わせる。(テストとの連動)

⑴子どもと宿題の目的を共有する

 ある日子供に聞きました。

「なんで宿題やるの?」

「先生や親にやれって言われるから」

と返ってきました。この考え方を変えなければいけません。

「自分で学習する力を身につけるため」

この力を身に付けるために宿題をやるのだと、何度も何度も話、共有しました。

⑵宿題の取り組み方を共通理解する(学びの5ステップ)

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 こちらの掲示物を使って子供に教えています。子供には今まで①しかやらせていませんでした。しかし大切なのは「できなかった問題をできるようにする」です。つまり、④までやらなければ力はつかないのです。③までではダメなんです。さらに、④を充実させるためには、②と③が大切です。②は、丸付けでなく間違い探しが大切であるという事③は、間違い直しでなく間違いの分析が大切であるという事を伝えます。

⑶宿題の取り組み方(学びの5ステップ)を練習する

 教えただけではできるようになりません。取り組み方を練習する必要があります。特に練習するのは、「答えの使い方」です。子どもは間違いでなく、丸にばかり目を向けます。なぜなら、バツはダメなものだと思っているからです。
 しかしそれは違います。だから私はこう教えています。

「間違いを見つけたらラッキー!って思うようにしよう」
「そしてその間違いをなぜ間違えたか分析しよう」
「できなかった事ができるようになる事が素敵な事だよ」

 そして、ドリル学習に取り組ませ、丸付けを自分でさせます。間違えた子は、本当によかったね!と間違いを見つけた事を教師が喜びます。そして、答えを使いながら間違いの分析の仕方を教えます。
 小学生のドリルの答えはとても丁寧に書いてあるので、よく見れば解き方がわかるという事がすぐに理解できます。

⑷宿題の取り組み方(学びの5ステップ)のメンテナンスをする。

 1度教えたからと言って、すぐにできる訳ではありません。また、その時にはできていてもすぐに人は忘れてしまうものです。そこで、定期的に宿題の取り組み方についてメンテナンスします。具体的には、⑴〜⑶をもう一度確認する事です。これを積み重ねる事で、自分の力で宿題に取り組む力が身につきます。

⑸宿題を取り組んだよさを味わせる。(テストとの連動)

 宿題に取り組んだ事で、目に見える成果が出てくる事が望ましいです。それが、テストの結果だと考えます。ですので、テストと宿題を連動させる事で、⑴〜⑷がさらに効果的になります。
 具体的には、「テストの日」と「テスト範囲」を子供に伝えて掲示する事です。
 その掲示物を使って日頃から確認すると、自分で学習しようとする意欲が高まります。そして、テストの点数は上がるので、宿題を取り組んだよさを味わせる事ができます。

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 これらの取り組みをしていると、最初のうちは面倒臭そうに取り組みます。しかし、やり方が分かり、自分の力がついてくる事を実感してくると、子どもの表情が変わります。
 あんなに勉強を嫌がっていたのに、キラキラ輝かせながら取り組むようになります。気づくと、自主学習の量がどんどん増えました。
 「頑張りすぎてない?大丈夫?」
 と声をかけると、
 「大丈夫!すごくがんばった!」
 と、誇らしげな表情を見せてくれるようにもなりました。

 目的をしっかりと共有し、具体的な方法を教える事で、子どもはすごく変わるという事を実感しました。


 いかがだったでしょうか?私が取り組んでいる具体的な方法を伝えさせていただきました。この実践以外にも「けテぶれ」という有名な実践もあります。自分にあった方法で取り組んでいただければと思います。大切なのは、「宿題をする目的」です。それを子どもと共有できるといいですね。

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