ばつ

10年前の私がうまくいかなかった理由

 昨日、コロナウイルスの影響により突然の終わりの時がやってきました。
 機会があり、担任ではありませんが6年生の最後のお別れの会に参加させていただきました。この子達は4年生の時に担任をした事があり、心の底から大好きな子達です。

 「この状況でどんなお別れになるんだろう?」

 そんな不安をよそに、とても感動的なお別れをしていました。 

 その姿を見て、10年前、初めて6年生を担任した時のなんとも苦い経験を思い出してしまいました。

初の6年生は希望をして

 3年目になった頃、6年生を希望しました。希望した理由はこれ

 「初任校で6年生を経験したい」

 それだけです。自分のキャリアのために希望しました。
 まだ若い頃の自分。やる気はマンマンです!休み時間は子供と遊び、教材研究にはげみ、学習規律はビシッとさせていました。トラブルが起きても担任の力で解決をしていました。

 一見、落ち着いていたし生き生きとしている学級のように見えていました。そんな姿になぜか鼻を高くする私。

 調子に乗っている私は気づいていませんでした。子ども達の私に対する本当の想いと、学級のほころびに、、、

学級の荒れは突然に

 私がある子をきつく叱りました。授業中のおしゃべりがあまりにも大きかったからです。

 その瞬間、子ども達の表情が一気に変わりました。

 私に対する本当の想いを表現するようになったのです。その日から、子どもとの関係は悪いまま進みました。

 暴言もたくさん言われました。授業が成り立たなくなりました。

 これは、私が招いてしまった事実です。子どもは悪くありません。しかし、本当に苦しかったです。

そのままむかえた卒業式

 「ドラマみたいにきっと逆転がある」

 そんな微かな希望は打ち砕かれ、関係の悪いまま卒業式をむかえました。子供にとってはどんな卒業式だったんだろう?今考えても心が苦しくなります。本当に申し訳ない事をしました。

この年の学びが今を支えてくれている

 「こんな経験をもう子供にさせてはいけない」

と、この年の事をよく振り返ります。最初は苦い思い出ばかりが蘇ってきました。それから数年後、教師の学びが充実してきた時に、大変にしてしまった理由がわかりまして。それは、

自分のために学級経営をしていた

って事なんです。私がほめられたいから、すごいと言われたいから、いい先生だと思われたいから。そんな事のために子供と遊び、教材研究をし、学習規律をビシッとさせていたように感じます。以前も書きましたが、やはりこの意識が学級経営に現れていたように感じます。

 そんな気持ちを子どもはしっかりと読み取ります。教師の言う事を絶対に信用しません。この事に気付いてから、

子供のための学級経営をしよう

 そう思うようになりました。それから、私の教師人生が少しずつ変わってきたように感じます。

今の気持ち

 今年の卒業生は担任の先生を尊敬していました。話は聞いていませんが、うまくいった事やそうでなかった事を教師と子どもで協力して乗り越えてやってきたのでしょう。本当にステキでした。

 あの未熟だった頃の私の学級経営と重ねながら思うキラキラした卒業生。

 あの頃の私に胸を張って「成長しているぞ!」と、言えるように、これから出会う子どもをもっと幸せに導けるように、これからも学び続けます。

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