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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その41 ~街角から仕事場を眺める~

先週、お天気がいい時に駅前の状況を見ながらお散歩していると、以前はテイクアウト対応をしていないお店も生き残りをかけて店頭販売に勤しんでいるところが増えている。特に20時以降の営業自粛の影響で、街のお昼の風景が変わってきていることに驚きを感じる。さらに言えば、都市部に人が戻ってきていないから、テイクアウトの購入に際しても、購入する人の少なさが飲食店に対して影響を与えている。街に人が戻っていないことに加え、飲食や医療などからは外れてしまうような雑貨屋などの店舗はどうするのだろうか。今ある在庫での販売やひょっとするとオンラインで何とかなっているかもしれない。しかしながら、気になるのは海外からの輸入に頼っている企業がどういった代理プランを立てられるのかになると思う。

地域の知人の方は工務店を経営しており、近年は多くリフォーム案件などを他から請け負うことが多いらしい。3月頃から仰っていたが中国でウォシュレット系の便座をほぼ一括で製造しており、リフォームの建材としても手に入れることが出来ない状況が続いているということだった。結果として工事をすすめることが出来ない案件が相次いだという。そして、別の知り合いから聞いたのは、そんなリフォームが完成しないため引き渡し予定日に間に合わない状況で不動産会社で板挟みになっている営業がいるとのことである。まだ引き渡しのタイミングは先であるものの、HARUMI FLAGもどうなるのだろうか。

不動産は、在宅勤務などからも都心部の狭い物件に住む意味が本当に必要なのかを、今回の新型コロナウイルスにて浮き彫りにされた。会社に行くことに意味が不十分であれば、在宅勤務を続けてもいいのではないだろうか。もしもある程度都心部のマンションの価値が落ちて借りやすくなればそういったところに引っ越ししたいものである。恐らくは急に変わることはないものの仕事のやり方は変わっていくことは間違いないだろう。会社にいると色々なアイデアが湧くような仕組みがる国内のオフィスは見たことが無い。私が持っているのはアメリカの大手企業のイメージである。ただ、濃密な空間から生まれるイメージは絶対にあるので、仕事場は必要ではあると思う。そのため、床面積を減らしても仕事にクリエイティブに取り組める環境を作って行くことも経営者側の課題ではあると思う。縦割りな状況でありながら、横軸を超えていける人材はいつの間にか違う会社に移っているのよね。やっぱり仕事場は重要よ。

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