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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その136 ~社会の変化~

まだ新型コロナウイルスによって在宅勤務となり1年も経っていないにも関わらず、その前の毎朝のように出社していた日常を忘れそうになっている。

ワクチン等により新型コロナウイルスに対して一定の効果が出てくることにはなるだろうが、実際に回復していくには時間がまだかかりそうである。人類が新型コロナウイルスを克服したのであれば、以前のような生活に戻れるのだろうか。

完全に以前と同じような生活になることは無いだろう。

在宅でも可能な仕事もあることで今後の働き方において出勤というものが変わってくる。また同様にオフィスのあり方に関しても事務所としての存在は財務などの書類の保存と打ち合わせスペースになってくるのかもしれない。

働き方が変わるということは人の行動パターンが変わるということになる。

簡単に言えば、これまで出勤し帰宅するということでその間の様々なサービスを利用していたが、在宅により行動が変わってくるのである。ランチに関して言えば、オフィスの周りで取ることは無くなる。家の近くか家で自炊することになる。

これまでオフィスで働く人達をターゲットにしていた飲食店が影響を受けることになる。実際に、ビアバーにしても住宅街が近くにあるところは、ある程度、お客様の戻りや影響を受けてはいない。しかしながら、ビジネス街にあるお店はお客様が戻ってきていない状況が続いている。

確かに時間によっては電車に乗る人の数も大分戻ってきたように思えるが、総数的には減ってきている。世界的に見ても異常な程の人の移動が行われていたが、新型コロナウイルスにより電車に乗らなくていい生活が出てきた。鉄道各社もこれまで普通に存在していた収入が変わっているのである。

また違った視点で見ると、「食べちょく」のような生産者と消費者を繋ぐようなサービスは、今回の新型コロナウイルスによって広がっていくと思われる。同様に、Uber eats等の配達関連もまだまだ伸びていくと思われる。

今後どうなっていくのかは分からないものの、これまでと同じではなくなるだろう。2011年の東日本大震災によって電力消費を抑えるために、公共施設で一部の蛍光灯などが外されたりした。未だにそれを引き継いでいるような場所もある。もうすでに慣れてしまっているが、その前にあった当たり前の何かはあまり記憶に無い状態である。

今回の新型コロナウイルスは東日本大震災以上に人の動きを変えてしまうだろう。でも気がつくとそれに慣れてしまっている。

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