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サウンド・オブ・ミュージック/The Sound of Music

映画好きを公言していたピークの中学時代は、毎週のように都内のリバイバル上映館へ通った。3本立て300円だった。当時「観るべき映画」だったのに見逃したままになっている作品の一つをようやく観ることができた。
舞台は1938年のオーストリア・ザルツブルグ。事実に基づいた物語は、退役軍人ゲオルク・トラップとその子供たちの住む家にやってきた家庭教師マリアの目線で描かれる。
父の厳格な躾にもかかわらず快活な7人の子供たち。マリアは子供たちに歌を教え山や湖で遊ぶ。
しかし、時はヒトラー率いるナチスドイツによる併合前夜のこと…。

上映3時間があっという間。もっと観ていたかった。
空撮で捉えたアルプスの山並み、マリアと子供たちの歌声。ただそれだけに目頭が熱くなり、僕は、自分が“必要以上”の大人になったことを思い知った。

映画公開は1965年。高度成長のど真ん中、「モーレツ」「企業戦士」と仕事尽くめの男たちを揶揄する流行語が生まれた頃だ。
スクリーンから流れる無垢な歌声に心を震わせた人が大勢いただろう。

7月、ザルツブルグへ行く機会に恵まれた。ホーエンザルツブルク城が見下ろす中世の街並みとアルプスから流れ込むザルツァハ川の清らかさが印象に残る。旧市街は世界遺産登録されている。マリアと子供たちがドレミの歌をうたい駆けるミラベル庭園は観光客に人気だった。
映画のシーンに描かれている「ザルツブルグ音楽祭」は、今や世界最大の音楽祭として名高い。次回こそ5週間に亘る夏の祭典に行ってみたいと思う。

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